
初心者のためのキャンプ用品シリーズ、第2弾はテントの選び方についてです。
テントと一言で言っても、その種類はたくさんあり、初心者の方はどんなテントを選んだらいいのか迷ってしまうと思います。
それを解決するために、テントの種類(形状)や素材、耐水圧などについて、初心者の方にも分かりやすく解説します。
テントは非常に大きな買い物であり、簡単に買い替える事は出来ませんので、後悔しないテント選びのためにも、この記事を参考にして下さい。
それでは始めます。
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テントの種類
先ずはテントの種類(形状)と、それぞれの特徴についてご紹介して行きます。
ドームテント
ドームテントとは、東京ドームのような形のお椀をひっくり返したような形状のテントです。
初心者の方には、ソロや山岳用でもデュオでもファミリーでも、設営が楽で風にも強いドーム型テントを一番にお勧めします。

キャンプ場などで最もよく見られるタイプのテントで、各メーカーから様々なドームテントが発売されていなす。
種類も豊富なために選択肢が広く、自分の好みの形やカラーのものを選ぶことが可能です。
【ドームテントのメリット】
◆ 構造が簡単で設営しやすいものが多い。
◆ 風に強い。
◆ 種類が豊富で選択肢が広い。
◆ 前室が有るタイプは、悪天候時に濡らしたくないものを収納可能。
【ドームテントのデメリット】
◆ 天井が低いものが多く、壁も傾斜しているため窮屈感がある。
◆ 前室が無いタイプは荷物を中に入れなければならず、その分スペースを取られる。
◆ 形が似通ったものが多く、個性を出しにくい。
山岳用テント
山岳用テントは、高地での厳しい環境下で使用出来るように設計されたテントです。

登山の際に荷物の量や重量を減らせるように軽量コンパクトに収納出来るように作られていますし、また、風に強い形状とするために、ドーム形状のものが多くなっています。
インナーテントとフライシートによるダブルウォール構造と、インナーテントに防水性を持たせたシングルウォール構造があり、どちらにもメリット、デメリットがありますが、初心者の方にはダブルウォール構造のものをお勧めします。
ダブルウォール構造は結露しにくく、フライシートにより前室を利用できるものが多いため、靴などを収納するのに便利です。
【山岳用テントのメリット】
◆ 非常に軽く、コンパクトに収納可能。
◆ 風に強い。
◆ 強風下でも設営出来るよう設営が簡単。
【山岳用テントのデメリット】
◆ コンパクト性を重視しているため、居住スペースが狭い。
◆ 強風に対応するため低く出来ており、頭上空間が低く圧迫感がある。
◆ 高性能のため高価なものが多い。

ツールームテント
ツールームテントとは、寝る場所とリビングの2つの部屋を持つテントのことです。

とても広いのでファミリーでのキャンプに向いています。
屋根の付いたリビングがありますので、基本的にはタープなしで快適に過ごすことが可能です。
調理をするのも食べるのも、そして寝るのも全てテント内で出来るため、プライバシーを確保しながら楽しみたい方にはお勧めのテントになります。
【ツールームテントのメリット】
◆ とても広く快適に過ごすことが出来る。
◆ タープ無しで過ごせるため、雨が降っても快適に過ごす事が可能。
◆ メッシュスクリーンが付いているものがほとんどで、プライバシーを保つことが出来る。
【ツールームテントのデメリット】
◆ 重くて嵩張り、持ち運びが大変。
◆ 設営には寝れが必要で時間が掛かる。
◆ 価格は高価なものがほとんど。
◆ ドームテントに比べて風に弱く注意が必要。
ロッジテント
ロッジテントとは、山小屋のような形をしたテントの事です。

ビンテージテントという呼び方もされていますが、今はキャンプ場でもほとんど見掛けなくなりました。
屋根と壁がある事から、家で過ごしているようなリラックスした感じで過ごせるのが魅力です。
【ロッジテントのメリット】
◆ 天井が高く開放感がある。
◆ 壁が真っ直ぐ立ち上がっているので窮屈感が無い。
◆ お洒落で存在感がある。
【ロッジテントのデメリット】
◆ 大きくて重く、持ち運びが大変。
◆ 設営には慣れが必要で時間が掛かる。
◆ 高価である。
◆ 壁が直立しているため風に弱く注意が必要。
ワンポールテント
ワンポールテントとは円錐、四角錐、六角錐のテントの真ん中に1本のポールを立てて設営するテントの事です。

アメリカの先住民が使用していたティピーと形は同じことから、ティピーテントとも呼ばれています。
数年前のキャンプブームには非常に流行したテントで、独特な形状をしていますので存在感もありますし、意外と設営も簡単な事から、ソロキャンプに使用している方も多くいます。
【ワンポールテントのメリット】
◆ おしゃれで個性が出しやすい。
◆ 天井が高く開放感がある。
◆ 見た目とは裏腹に以外に風に強い。
◆ T/C素材で出来ているものは通気性が高く、焚火も楽しめる。
【ワンポールテントのデメリット】
◆ T/C素材のものは重く嵩張るため持ち運びが大変。
◆ T/C素材のものは耐水圧が小さく雨の日は注意が必要。
◆ テントの真ん中にポールがあるためデッドスペースが出来てしまう。
◆ 中央は高さがあるが、周囲は壁が傾斜していて圧迫感がある。

パップテント
パップテントとは、軍隊で使用されている軍用テントの事で、軍幕テントとも呼ばれています。

もともとは軍用のテントのため高さも低く、非常にコンパクトなつくりとなっており、必ずしも快適なテントとは言えませんが、その武骨さが魅力と言っていいかと思います。
数年前のキャンプブームには、人気のテントが在庫切れになるくらい流行したテントで、価格も高騰していましたが、今はだいぶ根も落ち着いて購入しやすくなっています。
【パップテントのメリット】
◆ 武骨でかっこいい。
◆ 比較的設営が簡単。
◆ オプションが多く、自分なりのカスタマイズが可能。
◆ T/C素材のものは通気性が高く快適で、焚火も楽しめる。
【パップテントのデメリット】
◆ 天井が低く、壁も傾斜していて圧迫感がある。
◆ 二人用のものもあるが、基本ソロ用である。
◆ T/C素材のものは重く嵩張るため持ち運びが大変。
◆ T/C素材のものは耐水圧が小さく雨の日は注意が必要。
ワンタッチテント
ワンタッチテントとは、簡単な操作でテントを開いて設営できるテントのことを言います。

以前はそれほど種類も多くなく、フレームも弱いために通常のキャンプには使用できないという印象が強かったのですが、現在は性能がアップされていて、十分に使用可能な製品が増えています。
【ワンタッチテントのメリット】
◆ 設営や撤収が超簡単。
◆ テントのフレームなどが一体となっているので、忘れ物や無くしものが減る。
◆ 価格が低く抑えられてるものが多い。
【ワンタッチテントのデメリット】
◆ 通常のテントに比べて強度が落ちる。
◆ 寒い時期は防寒対策を十分に行う必要がある。
◆ フレームが折れたりした場合、その部分だけ交換するというのは難しい。

種類のまとめ
様々な形状のテントについてご紹介してきましたが、それらの特徴を表にして比較しやすくしましたので、購入時の参考にして下さい。
| 項 目 | 設営のしやすさ | 広 さ | 高 さ | 風に強い | 購入しやすさ | ||||||
| ドームテント | 〇 | △ | △ | 〇 | 〇 | ||||||
| 山岳用 | ◎ | × | × | ◎ | × | ||||||
| ツールームテント | △ | 〇 | 〇 | △ | × | ||||||
| ロッジテント | × | ◎ | ◎ | × | × | ||||||
| ワンポールテント | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | △ | ||||||
| パップテント | 〇 | × | × | 〇 | △ | ||||||
| ワンタッチテント | ◎ | △ | △ | △ | ◎ |

テントの素材
ここからはテントの素材についてご紹介して行きます。
テントの素材は強度や快適性等に非常に大きな影響を与える大事な要素になりますので、初心者の方はテント購入の参考にして下さい。
ポリエステル
ポリエステルはテントの素材としては最も一般的に使われている素材です。
【ポリエステルのメリット】
◆ 紫外線に強くて劣化しにくい。
◆ 軽い。
◆ 吸水性が低くて濡れても重量があまり変わらない。
◆ 価格も低く抑えられる。
【ポリエステルのデメリット】
◆ 火に弱く焚火には向かない。
価格や強度、軽さなどに優れていて、バランスの取れた素材と言えます。
ナイロン
ナイロンはポリエステルよりさらに軽く、荷物を軽くしたい登山用のテントなどに多く使われています。
【ナイロンのメリット】
◆ テント素材としては最も軽い。
◆ 引張強度や耐久性に優れている。
◆ 耐水性が非常に高い。
【ナイロンのデメリット】
◆ 他の素材に比べて高価。
◆ 火には極端に弱い。
非常に強度が高く軽いため、過酷な環境下で使われる登山用のテントに使用されることが多く、価格も高くなります。

コットン
コットンは天然素材のため自然な風合いが魅力な素材で、通気性も高いため快適性にも優れた素材です。
【コットンのメリット】
◆ 通気性や吸湿性に優れ、テント内を快適に保つ。
◆ 火に強く、焚火を楽しむことが出来る。
【コットンのデメリット】
◆ 素材そのものが重く、持ち運びが大変。
◆ 耐水圧が低く、雨に弱いため注意が必要。
◆十分に乾燥させないとカビが発生しやすいなど、メンテナンスが重要。
非常に快適な素材ですが、メンテナンスが必要など初心者には扱いにくい素材です。

ポリコットン(T/C)
ポリコットン(T/C)は、ポリエステルとコットンの良いとこ取りの素材になります。
【ポリコットンのメリット】
◆ 火にも比較的強く、焚火も可能。
◆ 強度や耐久性に優れている。
◆ 通気性や吸湿性のバランスに優れているため夏場は特に快適。
【ポリコットンのデメリット】
◆ 素材そのものが重く持ち運びが大変。
◆ コットンほどではないが、耐水圧が低く雨に弱いため注意が必要。
◆ コットンと同様に乾きにくく、メンテナンスが重要。

素材のまとめ
以上、様々な素材について特徴等をご紹介してきましたが、それらの特徴を表にして比較しやすくしましたので、購入時の参考にして下さい。
また、爺の個人的な意見としては、ポリエステル素材がバランス的に優れていますし、扱いやすいと思いますので、特に初心者方にはお勧めします。
| 項 目 | ポリエステル | ナイロン | コットン | ポリコットン | |||||
| 軽 さ | 〇 | ◎ | × | △ | |||||
| 強度・耐久性 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | |||||
| 耐水性 | 〇 | ◎ | × | △ | |||||
| 耐火性 | △ | × | ◎ | 〇 | |||||
| 低コスト | ◎ | × | △ | 〇 |

耐水圧について
耐水圧とは、簡単に言うと雨に強いかどうかというのを数値で表したもので、数値が高いほど雨に強いという事になります。
しかし、耐水圧が高ければ優れていると言う訳ではありません。
【高耐水圧テントのメリット】
◆ 激しい雨にも耐えられる。
◆ 密閉性が高いため冷気の侵入を抑えられる。
【高耐水圧テントのデメリット】
◆ 通気性に劣り、結露しやすい。
◆ 夏場などの暑い時期にはテント内が蒸し暑くなる。
「ポリエステルやナイロン」の場合、経験上で耐水圧は1,500~2,000mmで十分だと思いますし、このくらいの耐水圧であれば一晩中雨に降られても問題ありません。
耐水圧2,000mmを超えるテントは、かなりの大雨に降られても大丈夫ですが、通気性に劣るため夏場などには蒸し暑くて大変だと思います。
「ポリコットンは耐水圧が300~400mm」と言われており、小雨程度では全く問題無いと思いますが、長時間雨にさらされると雨漏りする可能性もありますので注意が必要です。
これらの素材の中で、どれが初心者にお勧めかと言われれば、爺は耐水圧1,500~2,000mmのポリエステル素材が強度も優れていて価格も比較的安価なためお勧めです。
どうしても焚火を楽しみたいという方にはポリコットン素材のテントがお勧めですが、その場合は天気予報は十分に確認して出掛ける事をお勧めします。

おわりに
今回は初心者がキャンプデビューするためのテント選びについてでしたが、いかがでしたか?
テントには様々な形状、いろんな素材、そして耐水圧など、選択の項目と基準はたくさんありますので、初心者の方はテントの購入の際は相当迷うのではないでしょうか。
そこで今回は初心者の方に分かりやすく、それらの選択の基準などをご紹介しましたので、テントを選ぶ際の参考にして下さればと思います。
それではまた。





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