
キャンプデビューを目指す初心者の方に送るキャンプ用品シリーズ、今回はどんなバーナー(ストーブ)がお勧めなのか解説そしてご紹介していきます。
バーナー(ストーブ)とは調理する時に使う火器の事で、これがなければ調理は出来ません。
爺の結論としては、「初心者にはCB缶のガスを使用するシングルバーナー(ストーブ)がおすすめ。」です。
「キャンプの楽しみと言えば焚火だし、調理も焚火ですればいいんじゃね?」と言う方もいますが、焚火が禁止されているキャンプ場もあります。
また焚火で調理するには相当慣れが必要ですので、初心者にはおすすめできません。
点火が簡単で火力調節も出来て、何処でも安全に調理が可能なバーナー(ストーブ)はキャンプには必須なアイテムです。
現在は様々なバーナー(ストーブ)が様々なメーカーから発売されていますが、その中でも何故CB缶ガス燃料のシングルストーブがおすすめなのか解説していきたいと思います。
なお、調理用火器の事をバーナーと呼んだり、ストーブと言ったり、いったいどっちなの?と思われている方も多いと思いますが、どちらも同じものを指す言葉なので、記事上ではバーナーと呼んで話を進めます。
それでは始めます。
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シングル?それともツーバーナー?
バーナーの種類
バーナーにはシングルバーナーやツーバーナーと呼ばれているものがありますので、それぞれについてご紹介します。
シングルバーナー
「シングルバーナー」とは、バーナーヘッド(火口)が1つのバーナーの事で、一般的にバーナーと言えばこのシングルバーナーを指す場合が多く、またイメージする方も多いと思います。
【シングルバーナーのメリット】
◆ コンパクトで携行性に優れる
コンパクトに収納可能なため持ち運びが楽で、災害時の備えとしても使用出来る。
◆ 比較的安価
ツーバーナーに比べて比較的安価なものが多い。
【シングルバーナーのデメリット】
◆ クッカーを1つしか載せられない
バーナーヘッド(火口)ガ1つのため、クッカーを1つ塩しか載せられず、たくさんの調理には時間が掛かる。
◆ 安定性が低い
ツーバーナーに比べて安定性が低く、大きなクッカーを載せての調理は注意が必要。
クッカーを1つしか載せられませんが、シングルバーナーをもう1台用意する事でツーバーナーと同じように様々な調理が可能になります。
ソロキャンプの際はバーナー1台を持って行き、人数が多い場合には2台持って行くなど、シングルバーナーを複数用意する事で様々な状況に対応可能です。
また費用に関しては、一般的なシングルバーナーを2台購入する方がツーバーナー1台を購入するより安く済む場合もあります。
それと、シングルバーナーとは違いますが、今まで家庭で使われてきたカセットコンロが、アウトドア用として新たに開発されてここ数年どんどん発売されています。
安定感もあり誰もが家庭で調理する感覚でキャンプ飯が作れるようになってきましたが、バーナーとは少し違うのでこれに関しては別の記事で触れたいと思います。
このように近年は選択肢が増え、様々なスタイルでキャンプが楽しめるようになってきています。
ツーバーナー
「ツーバーナー」とは、バーナーヘッド(火口)が2つあるバーナーになります。
【ツーバーナーのメリット】
◆ クッカーを2つ載せて調理が可能
クッカーを同時に2つ載せて調理が可能なため、豪華なキャンプ飯を作るのが楽。
◆ 安定性に優れる
大きなゴトクが2つ付いているため、クッカーを載せた時の安定性が高く、また本体そのものも大きいため、調理時の安定性が高い。

【ツーバーナーのデメリット】
◆ 携行性に劣る
本体が大きく嵩張るため、持ち運びが大変。
また、災害用としては不向き。
◆ 高 価
シングルバーナーに比べて高価。
非常に安定感があり、クッカーを2つ載せての調理も何ら問題ありませんので、野外調理に慣れていない初心者の方も安心して使う事が可能です。
しかし、サイズが大きくなるためソロキャンプに使うには大きすぎますので、ファミリー等の多人数のキャンプ用として使う事になります。
ある意味融通が利きませんし高価になりますので、購入には十分な検討が必要です。
最初の1台はシングルバーナーがおすすめ
初心者の方が購入する最初の1台は「シングルバーナー」がおすすめです。
では何故シングルバーナーなのか解説していきます。
【何故シングルバーナーがおすすめなのか】
◆ 価格が比較的安価で購入しやすい
購入のしやすさは、キャンプデューに向けて様々なアイテムを揃える必要がある初心者の方には、非常に大きなメリットとなります。
◆ 複数台用意する事でツーバーナーと同様の使い方が出来る
2台用意するにも、ツーバーナー1台より安く済む事が多く、財布への負担が少ない。
ツーバーナーに比べて調理の際の安定感は劣りますが、遮熱テーブルなどを利用する事で安定感がアップします。
◆ 様々な状況で使用可能
ソロキャンプの場合はシングルバーナー1台、多人数の場合は複数台を持って行く事で様々な状況に対応可能。
◆ 災害用として使える
非常にコンパクトなため防災バックなどに収納可能。
以上がシングルバーナーをおすすめする理由になります。
ツーバーナーは安定感もありクッカーを2つ載せての調理も可能ですし、自宅で調理している感覚で取り扱えるのも初心者には有難いと思います。
しかし、ツーバーナーは、その大きさゆえ融通が利かず取扱いに困る場合もありますし、災害用としても向いていません。
毎回ファミリーでしかキャンプをする予定が無いという方はツーバーナーで問題ありませんが、今後様々な使い方を想定した場合、融通が利く「シングルバーナー」をおすすめします。

バーナーの燃料
バーナーには、「ガス」、「ガソリン」、「灯油」、「アルコール」等を燃料とするものがあります。
その中でも今回は、キャンプデビューを目指す初心者の方にも扱いやすい「ガス」と「ガソリン」についてご紹介します。
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ガス燃料
ガス燃料の特徴について解説していきます。
【ガス燃料のメリット】
◆ 燃料缶のセットが簡単
ガス燃料にはOD缶とCB缶がありますが、どちらもバーナー本体へのセットが非常に簡単である。
◆ 点火が簡単
燃料バルブを回して点火装置を押すだけで点火でき、細かな火力調整が可能。
◆ CB缶燃料は何処でも購入可能
CB缶燃料は、コンビニやスーパーなど、何処でも購入可能。
◆ 選択肢が広い
3,000kcal/hを超える大火力のものから、非常にコンパクトな2,000kcal/h程度のものまで、様々なタイプのバーナーが各メーカーから発売されていて、選択肢が広い。

【ガス燃料のデメリット】
◆ 低温に弱い
ガソリン燃料に比べて、冬期などの低温下では火力の安定性が低い。
◆ OD缶燃料の購入場所が限られる
CB缶燃料と違い、OD缶燃料の購入はアウトドアショップや一部のホームセンター等に限られる。
以上がガス燃料の特徴ですが、とにかく取り扱いが楽なため初心者にはおすすめの燃料と言えます。
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ガソリン燃料
それでは、ガソリン燃料の特徴を見ていきましょう。
【ガソリン燃料のメリット】
◆ 冬期でも使用可能
冬期などの低温下でも火力が安定している。
◆ 風に強い
風に強く、火力が強い。
◆ 使い込むほどに味わいが出てくる
メンテナンスをしっかりと行う事で、数十年以上使う事が可能ですし、使い込むほどに味わいが増して行く。
【ガソリン燃料のデメリット】
◆ ポンピングが必要
着火するためには、ポンピングという儀式にも似た作業が必要。
◆ 大きくて重い
構造上、どうしても大きくて重くなり、携行性に劣る。
◆ 燃料の取扱いに注意が必要
燃料のホワイトガソリンは、引火性が強く取り扱いに注意が必要。
また、燃料は高価でランニングコストが掛かる。
以上がガソリン燃料のメリット・デメリットでした。
このように、ガソリン燃料は取扱いに細心の注意が必要ですし、ポンピングやメンテナンス作業が必要になりますので、初心者の方はキャンプに慣れてから購入を検討してもいいのではないかと思います。
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初心者におすすめはシングルのガスバーナー
ここまで、シングルやツーバーナー、ガス燃料とガソリン燃料などについてご紹介してきましたが、初心者が最初に購入するバーナーは「シングルのガスバーナー」です。
【シングルのガスバーナーがおすすめな理由】
◆ 燃料の取扱いが簡単
燃料の補充は、OD缶やCB缶を入れ替えるだけなので取扱いが楽。
◆ 着火が簡単
燃料バルブを開き、点火装置を押すだけで簡単に着火。
ガソリンバーナーのようなポンピング作業は必要無し。
◆ 機種の選択肢が広い
燃料は、OD缶燃料とCB缶燃料を使うものから選択可能で、さらに火力が強いものやコンパクト性に優れているものなど、機種の選択肢が広い。
◆ 現在は低温や風に強いものも
現在は、レギュレーターを搭載した低温でも火力が安定しているものや、風防を備えていて風に強いものが増えてきた。
以上がシングルのガスバーナーをおすすめする主な理由です。

ガス燃料はOD缶?それともCB缶?
初心者の最初の1台は「シングルガスバーナー」をおすすめしましたが、ガスバーナーにはOD缶とCB缶を使用するものがあり、それぞれに特徴がありますのでご紹介しまます。
OD缶とCB缶の特徴
OD缶とCB缶の特徴を比較した表になります。
| 比較項目 | OD缶燃料 | CB缶燃料 | |||||||||
| 価格が安い | × | 〇 | |||||||||
| ランニングコストが安い | × | 〇 | |||||||||
| 入手のしやすさ | × | 〇 | |||||||||
| 低温での使用 | 〇 | △ | |||||||||
| 強風での使用 | 〇 | △ | |||||||||
| サイズ(容量)の種類 | 〇 | △ | |||||||||
| スタッキングのしやすさ | 〇 | × | |||||||||
| 調理時の安定感 | × | 〇 |
以上がそれぞれの特徴を比較した表でした。

初心者にはCB缶バーナーがおすすめ
OD缶とCB缶の特徴を踏まえた上で、初心者の方にはCB缶バーナーをおすすめします。
【CB缶シングルバーナーがおすすめの理由】
◆ 燃料缶の入手が簡単
CB缶燃料は、アウトドアショップはもちろん、スーパーやコンビニなど何処でも手に入れる事が可能。
◆ ランニングコストが安い
同じ容量の燃料缶を比べた場合、CB缶はOD缶の約半分の価格で入手できる。
◆ 低温や強風下でも使用可能なものがある
OD缶ほどではないが、現在発売されているCB缶バーナーの中には、比較的低温に強く風に強いCB缶ストーブが多く発売されている。
以上の理由により、初心者にはCB缶シングルストーブをおすすめします。

おすすめのCB缶シングルバーナー
FOREWINDS(Iwatani):コンパクトキャンプストーブ
先ずは、IwataniのアウトドアブランドであるFOREWINDSのコンパクトキャンプストーブをご紹介します。
シングルガスバーナーの中では一番売れているバーナーと言われている非常に人気のある製品で、Iwataniのジュニアコンパクトバーナーと見た目はほとんど変わらない製品です。
バーナーヘッドがすり鉢状になっていて、且つゴトクも風防の役割を果たすため風に強いのが特徴です。
カタログ上の出力は2,300kcal/hと必ずしも高火力とは言えませんが、実際に調理する時の火力はもっと大きく感じます。
ゴトクは4本で大きめですので、大きなクッカーを載せても安定感があるのもメリットです。
ハードケースが付属しますので持ち運びの際にも壊れる事が無く安心ですし、コンパクトですので災害用として防災バックに入れておく事も可能です。
遮熱版や遮熱テーブルなどの製品もたくさん発売されていますので、それらを揃える事でさらに快適なストーブとして使用可能です。
初心者の方が最初に購入するには最適なバーナーと言えますし、一番のおすすめでもあります。
FOREWINDS(Iwatani):マイクロキャンプストーブ
次は、同じくForeWindsのマイクロキャンプストーブの紹介です。
コンパクトキャンプストーブ(ジュニアコンパクトバーナー)の弟分的なストーブで、火力は2,000kcal/hと今回紹介する中では一番小さな出力ですが、実際には数字以上の火力を持つストーブです。
これもバーナーヘッド部がすり鉢状になっていて風にも強い構造になっていますし、コンパクトでありながらも4本ゴトクというのが有難いです。
しかし、ゴトクは小さ目ですので、大きなクッカーを載せての調理は向いていませんし、注意が必要です。
本体の脚が3本で、一見すると不安定なように思えますが、CB缶をセットすると何の不安も感じさせないくらい安定しますので、調理には不安はありません。
重量が186gの非常にコンパクトなストーブで、セミハードケースが付属しますので壊すことなく安心して持ち運びが可能ですし、災害用としても非常に優れたバーナーと言えます。
バックパックやソロキャンプではもちろんメインバーナーとして使えますが、多人数の場合はサブバーナーとしても重宝するバーナーです。
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SOTO:レギュレーターストーブ ST-310
次は、SOTOのレギュレーターストーブST-310の紹介です。
ForeWindsのコンパクトキャンプストーブやマイクロキャンプストーブと常に比較される、甲乙つけがたい素晴らしいストーブです。
火力は2,500kcal/hとなっており、今回紹介する一体型ストーブの中では一番大きい製品です。
脚が非常に大きくて4本ですので、見るからに安定性が高いことが分かります。
しかし、ゴトクと脚が一体となっているため、使用しているうちに脚が熱くなり、設置場所によっては下を焦がしたりしてしまう危険性がありますので注意が必要です。
オプションで脚に取付ける耐熱性のシリコンゴムを使用する事をお勧めしますが、それでも手を触れると火傷の可能性がありますので注意が必要です。
また、ストーブを置いた状態でスムーズに点火するには、オプションのアシストレバーを付ける必要がありますし、これについては必須と言えます。

これが爺が使っているST-310です。
オプションのオレンジ色のアシストレバーと脚に付ける耐熱性のシリコンゴムを取付けてあります。
コンパクトキャンプストーブと同様に、様々なオプション品が発売されいていろんなカスタマイズが可能ですので、自分なりの個性を出せるのも魅力です。
このストーブも初心者の方が最初に購入する1台としておすすめのバーナーです。

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SOTO:レギュレーターストーブ トライトレイル ST-350
最後は、SOTOのレギュレーターストーブ TriTrail ST-350の紹介です。
非常にコンパクトなストーブで、ForeWindsのマイクロキャンプストーブの186gより軽い135gとなっていますし、ST-310と比べると約200gも軽くなっています。
これだけ小型でありながら出力は2,200kcal/hあり、カタログ上のスペックではコンパクトキャンプストーブとマイクロキャンプストーブの中間的な出力で、バーナーヘッドは風に強いすり鉢状になっています。
メーカーが登山用と記してあるという事は、それだけ自信があるという表れだと思いますし、サイズを見ても本気で登山用のCB缶ストーブを作ろうとしたことがわかりますし、実際にそれだけの性能を備えていると思います。
高地などの厳しい環境下での性能はOD缶のバーナーに比べると落ちるかもしれませんが、CB缶バーナーはどんどん進化していますので、今後のさらなる性能向上に期待したいです。
いまだに周りではまだ誰も持っていないので実際に使った事がありませんので、今度爺が競馬のG1レースを当てて買おうと思っているのですが、なかなか当たりません。
これもゴトクと脚が一体となっているので、使っているうちに脚が熱くなりますので注意が必要です。
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番外編:アウトドア用カセットコンロ
バーナーと言っていいのか分かりませんが、近年家庭用カセットコンロのアウトドアバージョンが多く発売されています。
野外での使い勝手に非常に優れており、キャンプ場などでも見掛ける事が多くなりました。
風防が付いているものや、火が出る穴が多い多孔式バーナーになっているタイプもあり、従来のキャンプ用バーナーに負けず劣らずの風に強い製品も多数発売されています。
サイズが大きくて重たいので、バックパックなどでの使用は無理ですが、車で移動する方であればそれも気になりませんし、何と言っても家庭で調理しているような感覚で使用できるのは非常に大きなメリットです。
従来のキャンプ用バーナーと比べるとアウトドア感という点では劣りますが、そういうのは特に気にしないという方にはおすすめのバーナーと言えると思います。
ガスのCB缶を燃料とするので、何処でも手に入るというのもメリットです。
家族みんなで鍋を囲んで食事するという使い方も出来ますが、構造上本体が厚く、それにクッカー等を載せるとかなりの高さになりますので、テーブルの高さによっては食べにくくなりますので注意が必要です。
アウトドア用カセットコンロをメインバーナーとして、OD缶やCB缶バーナーをサブとして使うという方法もありだと思います。
キャンプの雰囲気という点では劣るかと思いますが、いろんな楽しみ方が有っても良いのではないでしょうか。
おわりに
今回は、初心者におすすめはどんなバーナーか?という事でお送りしましたが、いかがでしたか?
爺の結論としては、「ガスを燃料とするCB缶のシングルバーナーがおすすめ。」という事です。
OD缶バーナーは爺も使っていますし、実際の性能も素晴らしいですが、初心者におすすめとなると使い勝手に優れているCB缶バーナーになります。
これ1台有れば、取りあえずどのような調理も可能ですし、さらにもう1台用意するにしても、コンパクトキャンプストーブであれば、2台で8千円程度の値段というのも嬉しい点です。
もちろんこれでなければダメという訳ではありませんし、自分が好きなバーナーで構いませんが、今までの経験から様々な場面で融通が利くCB缶のシングルバーナーを用意してキャンプデビューに備える事をおすすめします。
次回は、初心者におすすめのクッカーについてのご紹介になります。
それではまた。













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