
スロージギングを始めて1年。
釣果はまだまだですが、気が付けばジグの数だけは一人前、そんな経験をした方も多いはずですし、爺もその中の一人でした。
最初は「10本で十分」何て思っていたのに、いつの間にかボックスに入り切らないだけのジグが・・・。
新作ジグや限定カラー等々、気づけば「ジグコレクター」に。
今回は、スロをージギング歴1年の初心者さんが、いかにして立派なジグコレクターになってしまったのか考えて行きます。
ジグ沼に片足を突っ込んだアングラーの皆さん、ぜひ一緒に共感して下さい!
気が付けばジグ沼に?
「とりあえず10本くらいあれば十分でしょ。」そう思っていたはずのスロージギング初心者。
ところが1年経つと、タックルボックスの中にはカラフルなメタルジグがズラリ、しかもまだ未使用のものも・・・。
そうです、気づけばあなたも立派な「ジグコレクター」になっていたのです。
「友人がこんなジグで釣果を伸ばしていた」とか「あの人がこんなジグで爆釣していた」など、最初のうちは他の釣り人のジグが、凄く釣れるジグに見えてくるのです。
それは必ずしも正解ではないのですが、初心者のうちは「あんなジグも用意しておかなくちゃ」と思えてきて、不安に駆られるのが要因だと思います。
そうです、「自分に釣れないのはジグのせい」という負のスパイラルに陥り、結果的に「ジグコレクター」になっていくのです。
関連記事
「ジグコレクター」は初心者が辿る道?
初心者のうちは、他の釣り人に比べて釣果が伸びないのはしょうがない事なのですが、どうしても釣れない原因をジグのせいにしてしまいがちです。
ロッドやリールは、釣り人によって機種こそ違いますが、使い方は同じですし、直接魚と対峙するものではありません。
しかしジグは、魚の興味を引いたり、誘ったりと、直接魚と対峙するものですので、「自分に釣れないのはジグのせい」と勘違いしてしまう初心者の方が多いのです。
これは恥ずかしい事ではなく、初心者の方が「自分だけ釣果が伸びないのは何故なんだろう」と思うのは極自然な事ではないかと思います。
実際に爺もそうでしたし、爺の周りにもたくさんいましたので、ある意味「ジグコレクターは初心者が辿る道」と言えるのかもしれません。
関連記事

「これもあれも試したい」が止まらない
「ジグコレクター」になるには、もう一つの要因があります。
ジグは、形状やカラー、そしてバランスなどが多様で、同じ重量のものでもアクションが全く違いますので、「他のタイプも試したい」となるのが釣り人の性です。
【ウエイトの多様性】
潮の速さや水深によって、100g程度から200gを超えるものまで、細かくウェイトを使い分ける必要がある。
【カラーへの信頼】
「今日は〇〇カラーが当たった」という成功体験や他の釣り人の釣果が忘れられず、実績カラーの色違いや同系色を集めてしまう。
【アクション】
「平べったいジグと、スリムなジグのアクションの違い」など、形状とアクションの関係性を突き詰めたくなったり、必ず試してみたくなる。
【保険の心理】
遠征や大物に備えて、「このジグさえあれば何とかなる」という実績のあるお守り的なジグを増やしてしまう。
特に、限定カラーや有名ビルダーのハンドメイド品などは、もはや「道具」というより「コレクションアイテム」としての魅力があり、コレクター心をくすぐります。
関連記事

SNSと釣具店が背中を押す?
ジグコレクター化を加速させるのが、SNSと釣具店の情報ではないでしょうか?
Instagramでは「このジグで青物爆釣!」という投稿が流れ、YouTubeでは新作ジグのアクション動画が次々アップされる。
そして釣具店に行けば、壁一面に並ぶ輝くジグたち。
「新色追加」「限定カラー」「地元限定モデル」——そんなポップを見た瞬間、釣果よりもコレクション欲が勝ってしまうのも釣り人の性です。
気づけば仕事の帰りに釣具屋に、なんて方が多いのでは?
関連記事
コレクションと釣果の狭間で
「ジグコレクター」になり、コレクションが増えたのは事実ですが、これは決して無駄ではありません。
【知識の蓄積】
いろんな形状やカラーのジグを使う事により、自然とその日の海の状況(潮の速さなど)による使い分けが出来るようになります。
また、釣れない時は「なぜこのジグが効かないのか?」と考える事により、水中の状況や魚の食性を深く理解する最高の教材になります。
【引出しの多さ】
豊富なコレクションは、その日の状況に合わせた最適なジグの選択を可能にしてくれます。
渋い状況などでは、様々なジグを使ってきた経験により「このジグしかない!」という一本を探し出してくれる場合もあります。
【モチベーションの維持】
お気に入りのジグを使う事は、それだけで釣りのモチベーションが上がり、「今日はこの新作を試すぞ!」という目的が、早朝の眠気を吹き飛ばしてくれます。

ジグコレクターを止める?それとも楽しむ?
「ジグは必要最低限でいい」と言う節約派の方の意見ももっともです。
ロッドやリールの購入など、多くの費用が掛かりますし、スロージギングを始めたばかりは、特に負担が大きくて、最低限のジグで楽しんでいる方も多いと思います。
ただ一方で、「ジグを集めるのもスロージギングの醍醐味」と、あえてお小遣いをつぎ込んで楽しむ人も少なくありません。
大切なのは、自分にとっての「ちょうどいい沼加減」を見つけることではないでしょうか。
釣果を求めるのも良し、コレクションを楽しむのも良し。
スロージギングは、「自分の世界に浸る遊び」でもあるのです。
初心者の皆さんへのアドバイス
初心者の方が「ジグコレクター」になる要因などについてご紹介してきましたが、一番大事なのはジグだけに頼らないという事です。
初心者にとって、たくさん釣る方のジグが魅力的に見えるのはしょうがない事ですが、その方がなぜそのジグを選択しているのか、どんなアクションを加えているのかを見る事が大切です。
ベテランと言われる方は、経験に裏付けられたジグの選択と使い方をしていますので、ただ単にジグを真似るのではなく、その裏にあるものを考えながら釣る事が大事です。
いろんなジグを使うのは大事ですが、ただ漠然と交換して使うのではなく、その日の状況を自分なりに観察し、いろいろ考えながら釣りを組立てる事が大事です。
それによって、知らず知らずのうちに自分が使いやすい、信頼出来るジグが見つかるはずです。

ジグコレクターのまとめ
スロージギングを始めて1年、気付けば部屋の片隅には、カラフルなジグが並ぶラックと、ジグがパンパンのタックルボックスが。
それを眺めながら「随分お金を掛けてしまった」という罪悪感と、「次はこのジグで大物を」という期待感が同時に訪れるのも「ジグコレクター」ならではです。
ジグが増えるのは、釣りに本気で向き合っている証?ジグコレクターになることを恥じず、むしろ誇っていい?
しかし、本当に大切なのは「数」ではなく「信頼」できるジグを見つけ出すことです。
ジグは増えても、あなたの釣りへの情熱はもっと増えているはず!
さあ、今日も最高のジグを持って海へ出かけましょう!







コメント