
キャンプを重ねるうちに、気が付けば荷物がどんどん増えている人と、反対にどんどん減っていく人がいますが、あなたはどちらのタイプですか?
便利そうなギアを次々と買い足してしまう人もいれば、「これさえあれば十分」と装備をシンプルに研ぎ澄ませていく人もいます。
本記事では、荷物が増えていく人・減っていく人、それぞれの特徴や心理、そしてどちらのスタイルにもある魅力や課題を掘り下げていきます。
この記事が、自分に合った「ちょうどいい荷物バランス」を見つけるヒントになれば幸いです。
それでは始めます。
なぜキャンプの荷物は人によって違うのか
キャンプをしていると、同じソロキャンプやデュオキャンプでも「荷物が多い人と少ない人」がいることに気付きます。
この違いは、単なる性格やスタイルの差ではなく、「キャンプの目的」や「経験値」、「快適さの基準」が人それぞれ違うからです。
初めてのキャンプでは不安が多く、あれもこれも持って行きたくなるのは当然ですし、最初は誰もが荷物が多くなるものです。
しかし、経験を重ねるうちに「使わない物、必要無い物」が見えてきて、次第に荷物が整理されていきます。
つまり、荷物の量は、キャンプ歴やその人のキャンプスタイルを映し出す鏡でもあるのです。
荷物が増えていく人の特徴と心理
荷物が増えていくキャンパーは、決して「準備が下手」なわけではなく、むしろキャンプに対する情熱や探求心が人一倍強いケースが多くなっています。
しかし、その情熱が時に荷物の増加に繋がってしまいますし、荷物が増えていくキャンパーにはいくつかの共通点がありますので、ご紹介します。
【荷物が増えていくキャンパーの特徴】
●快適さを追求するタイプ
「せっかくのキャンプだから不自由したくない」とか、「超快適なキャンプを楽しみたい」という思いから、ちょっとずつ荷物が増えていきます。
●新しいギアへの好奇心が強い人
SNSやYouTube等で見かけた便利アイテムを試してみたくなり、気づけばクルマの荷台がパンパンに、と言う方も多いはずです。
●安心安全志向の方
「予備がないと不安」とか、「万が一に備えたい」といった安心安全志向の方も荷物が増えていく要因です。
結果として、装備はどんどん快適になる一方で、設営や撤収に時間がかかり、荷物の管理も大変になるというデメリットもあります。
「荷物が多い=悪い」ということではありませんが、荷物が多くなりすぎるのはストレスの原因にもなりかねません。

荷物が減っていく人の特徴と工夫
キャンプ経験を重ねていくうちに「荷物が減っていく人」が増えていきます。
【荷物が減っていくキャンパーの特徴】
●必要なものを見極めた方
何度もキャンプを繰り返すうちに、自分が「実際に使うもの」と「ただ持っていっているだけのもの」を明確に区別できるようになり、結果的に荷物が減っていきます。
●多用途に使えるアイテムの活用
たとえば、焚火台を調理台として兼用したり、コットを荷物置きとして使ったりと、ひとつのギアに複数の役割を持たせる工夫などをしている方。
●設営・撤収のスピード重視派
「好きな時にサッと行って、サッと帰れる」ことが心地よさだと感じるようになると、自然と装備はコンパクトになっていきます。
徹底的に「効率」と「本質」を追求し、道具ではなく「キャンプ」そのものに重きを置く、ベテランキャンパーの方に多く見られます。
増える派」と「減る派」の装備スタイル比較
| 項目 | 増える派キャンパー | 減る派キャンパー |
| 目的 | 快適さ・見た目重視 | 手軽さ・機動力重視 |
| ギア傾向 | 最新・高機能アイテムに惹かれる | 汎用性・軽量性を重視 |
| 設営時間 | 長くなる傾向 | 短時間で済む |
| 満足度の源 | 快適さ・充実感 | シンプルさ・自由感 |
| 悩み | 荷物が多くなる、撤収が大変 | 快適性が物足りないことも |
どちらが正しいということはなく、どちらのスタイルにも魅力があります。
重要なのは、自分が何を重視してキャンプを楽しみたいのかを明確にすることが大事になります。
どちらが正解?スタイル別のメリット・デメリット
ここまで、「増える人」「減る人」の特徴を解説してきましたが、大切なのは「荷物を減らすこと」が常に正解ではないということです。
荷物が増えるタイプの特徴
【荷物が増えるメリット】
●快適なキャンプ空間を作ることが可能。
●装備が充実しているため、キャンプの自由度が高い。
【荷物が増えるデメリット】
●荷物が多く、設営と撤収に時間が掛かり、体力的な負担も増える。
●キャンプギアを揃えるためのコストが増える。

荷物が減っていくタイプの特徴
【荷物が減るメリット】
●荷物が少ないため、設営と撤収の時間が少なく、体力的に楽。
●天候やスケジュールに合わせて柔軟に対応出来る。
【荷物が減るデメリット】
●食事のバリエーションなどに制限が出る。
●装備が限られているため、キャンプの自由度が低い。
どちらのスタイルにも、キャンプを心から楽しむという共通の目的があります。
あなたのキャンプにおける「優先順位」は何かを考え、無理に荷物を減らしたり、増やしたりするのではなく、自分にとって最も心地よい「最適解」を探すことが重要です。
荷物を整理するための考え方と実践アイデア
荷物の多い少ないに関係なく、キャンプを快適にするには「荷物を整理する視点」が大切です。
何回かキャンプに行くと、持って行っても使わなかったアイテムや、これは今後も使いそうにないというアイテムが分かってきます。
それとは逆に、「これは持って行くべき」というアイテムも出てきますので、それらをリスト化する事する事で、次回持って行くべきアイテムを絞る事が出来ます。
さらに、兼用できるアイテムを選ぶ事で、自然と荷物がスリム化していきます。
しかし、季節ごとに必要・不必要なものがありますので、「全てをスリム化」するのではなく、季節ごとのリストも作っておく事をおすすめします。

まとめ:自分に合った“荷物バランス”を見つけよう
キャンプの荷物には「正解」はありません。
ギアに囲まれて快適な空間を楽しむのも有りですし、最小限の装備で自然と一体になるのも有りで、どちらも立派なキャンプスタイルです。
大切なのは、「自分にとって気持ちいいバランス」を見つけることです。
そのためには、何度もキャンプを重ねて試行錯誤するしかありません。
荷物の量は、経験とともに変化していく「キャンパーの証」でもありますので、自分に合ったスタイルを見つけ、快適なキャンプをお過ごしください。



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