キャンプにコットは必要?メリット・デメリット、そして選び方。

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 キャンプでの満足度を大きく左右する要素のひとつが「睡眠」です。

 焚き火を囲む時間や美味しいキャンプ飯は最高ですが、翌日を全力で楽しむための「睡眠」が疎かになっては、せっかくのアウトドア体験も魅力が半減してしまいます。

 そこで注目したいのが、キャンプ用ベッドである「コット」の存在です。

 しかし、いざ導入しようと思うと「荷物が増えるのでは?」「設営が面倒そう」「マットがあれば十分じゃない?」といった疑問や不安が次々と浮かんできます。

 この記事では、キャンプ用コットの特徴を整理しながら、どんなキャンプスタイルの人に向いているのか、逆に不要な人はどんなタイプなのかを、実体験も交えて解説していきます。

 コットの導入を迷っている方は、この記事が購入の是非の判断材料になれば幸いです。

 それでは始めます。

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コットの基本知識

コットとは?

 コットとは、一言で言えば「持ち運び可能なキャンプ用折りたたみ式ベッド」のことで、 頑丈なフレームに耐久性の高い布(生地)を張り、地面から浮かせて寝るための道具です。

 かつては「重くて設営が大変」というイメージもありましたが、近年は軽量なアルミ合金を使用したモデルや、驚くほど簡単に組み立てられるモデルが次々と登場しています。

 今やソロキャンプからファミリーキャンプまで、欠かせない主要ギアとしての地位を確立したと言っていいと思います。

なぜ今、コットなのか?

 キャンプの楽しみ方は多様化していますが、共通して求められているのは「質の良い休息」です。

 日中の設営やアクティビティで疲れた体を、いかに翌朝までに回復させるか、ここがキャンプの満足度を左右すると言っても過言ではないと思います。

 また、SNSの普及により「テント内をおしゃれにレイアウトしたい」というニーズが一気に高まりました。

 そのため、コットは寝具としてだけでなく、ベンチや荷物置きとしても絵になることから、機能とスタイルの両面から支持されるようになりました。

コットを導入するメリット

 普通のキャンプマットでも寝ることは可能ですが、コットにはマットでは決して得られない独自のメリットが存在します。

地面の凸凹が「ゼロ」!

 キャンプ場の地面は、必ずしも芝生のようにふかふかとは限りませんし、ゴツゴツした石が埋まっていたり、わずかに傾斜があったりすることも日常茶飯事です。

 そのためマットの場合、厚みがあっても地面の凸凹を完全に消し去ることは難しく、夜中に背中に石が当たって目が覚めることもあります。

 しかし、コットは地面から体を浮かせるため、下の状況に影響される事なく、どこでもフラットな寝床を確保できます。

夏は涼しく、冬は暖かい!

 睡眠の質を左右する大きな要因が「熱」と「冷気」です。

夏 場

  地面からの熱が直接体に伝わらず、コットの下を風が通り抜けるため、背中の蒸れを大幅に軽減できます。

冬 場

 冬のキャンプで最も恐ろしいのは、上からの寒さよりも地面から伝わる「冷気」です。
 コットで地面から距離を置くことにより、冷気(コールドドラフト)から体を守ることができます。

 もちろん、冬はコットの上に断熱材を入れるなどの工夫が必要ですが、地面に密着して寝るよりも遥かに体温維持が容易になります。

様々な使い方が出来る多機能性!

 コットが「1台数役」と言われる所以です。

 特にハイタイプのコットは、日中は大人2人が座れるベンチとして活躍しますし、汚したくないバッグやコンテナを置いておく「棚」としても利用できます。

 テント内が狭い場合、夜は寝床、昼はリビングスペースの一部として活用することで、居住空間を有効に使うことができるのです。

立ち座りが楽!

 爺のような高齢?者にとっては、「地べた」から起き上がる動作は、意外と腰や膝に負担がかかります。

 コット、特にハイコットモデルであれば、自宅のベッドと同じ感覚で腰を下ろし、スムーズに立ち上がることができます。

 また、適度な張り(テンション)がある生地は、体圧を分散してくれますので、安価なマットで腰が沈み込みすぎて痛くなるという方は、コットに切り替えるだけで劇的に改善するケースが多いのも事実です。

撤収時の荷物整理が楽!

 撤収時、地面が濡れていたり泥がついていたりすると、荷物をどこに置くか困りますが、コットが1台あるだけでそれを解決出来ます。

 テントを畳む際の一時的な荷物置き場として、コットの上にシュラフや着替え、小物類を仮置きさせておくことが出来ます。

 最後までコットを出しておき、最後にパッと畳んで車に積む。このルーティンができるようになると、キャンプの撤収スピードが格段に上がります。

購入前に知っておきたいデメリットなど

 メリットだらけに感じるコットですが、導入にはいくつかのハードルがあり、これを知らずに買うと、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。

荷物の量が増える

 どれだけ軽量化が進んだとはいえ、マットに比べればコットは重くてかさばります。

 バイクでのツーリングキャンプ、軽自動車でのファミリーキャンプなど、積載スペースに限りがある場合は、コットの収納サイズが死活問題になります。

 「積めるかどうか」は、購入前に必ずシミュレーションしておくべきポイントです。

 組み立てに力やコツが必要なモデルがある

 多くのコットは、フレームを生地に通し、脚部をテコの原理ではめ込む仕組みになっていますが、この「脚をはめる」作業にかなりの力を必要とするモデルが存在します。

 特に新品のうちは生地が硬く、女性や子供では組み立てられないこともあります。

 最近はレバーロック式など、軽い力で設営できるモデルも増えていますが、自分の体力に合った仕組みかどうかをチェックすることが重要です。

テントのサイズや高さによっては圧迫感が出る

 ソロ用の小型テントや、天井の低いドームテントでハイタイプのコットを使うと、天井が目の前に迫り、かなりの圧迫感を感じる場合があります。

 また、コットの脚がテントのフロア(底面)を傷つけてしまうリスクもあります。

 購入前に、自分の持っているテントの高さと、コットの高さの相性を考える必要があります。

 また、フロア保護のために、脚に「キャップ」を装着したり、テニスボールを切り込みを入れてはめたりする工夫も必要になる場合があります。

ギシギシという「きしみ音」がする場合も

 コットの上で寝返りを打つ際、フレームと生地が擦れて「ギシギシ」や「キュッキュッ」という音が鳴ることがあります。

 対策としては、フレームと生地の接触部分にワックスを塗るなどの対策が必要な場合がありますが、完璧に無音にするのは難しいモデルもあります。

「コット」 vs 「キャンプマット」

 キャンプの寝具選びで最大の悩みどころが、この二択ではないでしょうか。

 どちらが優れているかではなく、どちらが「自分のスタイル」に合っているかを見極めましょう。

快適性の違い

コット

 ハンモックのような適度な浮遊感があり、沈み込みすぎず、寝返りが打ちやすいのが特徴です。

マット(特にインフレーターマット)

 厚手のものであれば、自宅の敷布団に近い感覚で、体を包み込むようなフィット感を求めるならマットに軍配が上がります。

設営・撤収時間

コット

 慣れれば2〜3分で組み立てられますが、やはり「組み立てる」という工程がある分、マットよりは時間がかかります。

マット

 自動膨張式なら広げて放置するだけですし、撤収は空気を抜いて丸めるだけ。
 いずれも非常にスピーディーです。

断熱性能(R値)の考え方と冬キャンプの注意点

 単体での「断熱性」は、高品質なキャンプマットの方が高くなります。

 コットは地面から離れていますが、コットの下を冷たい空気が流れるため、冬場は背中から体温を奪われます。

 冬キャンプを想定しているなら、コット単体で済ませるのではなく、後述する「併用」を前提に考える必要があります。

コット+マットが最強?

 多くのキャンパーが辿り着く結論が、「コットの上に薄手のマットを敷く」というスタイルです。

 コットで地面の凸凹を回避し、マットで断熱性とクッション性をプラスするという使い方です。

 この組み合わせこそが、野外で最も自宅に近い睡眠環境を作りだします。

 もし予算に余裕があるなら、まずはコットを購入し、次に相性の良いマットを探すというステップをおすすめします。

コットとマットの比較表

 コットとマットの特徴を比較した表になりますので、購入の際の参考にして下さい。

特 徴コットキャンプマット
寝心地(安定感)非常に高い(ベッドに近い)普通(地面の影響を多少受ける)
断熱性空気層による遮断素材(R値)による遮断
設営時間数分かかる(組み立てが必要)数秒〜数分(広げるだけ)
収納性大きく重いコンパクトで軽い
多目的性ベンチや荷物置きになる寝る時のみ
価格帯5,000円〜30,000円2,000円〜20,000円

失敗しないコットの選び方

 市場には数千円から数万円まで多種多様なコットが並んでいますので、選ぶ際の基準を事前に整理しましょう。

コットの高さ

【高さのタイプ】

ハイタイプ(高さ30〜40cm程度)

 ベンチとしても使いやすく、コットの下に荷物を収納できるのが魅力。
 ただし、天井の低いテントには不向きです。

ロータイプ(高さ15〜20cm程度)

 重心が低く安定感があり、ソロテントでも圧迫感をそれほど感じませんし、軽量・コンパクトなモデルが多いです。

2WAYタイプ

 付属のレッグパーツで高さを切り替えられるタイプのことです。
 現在、最も人気のあるタイプで、キャンプスタイルに合わせて高さを変えられるため、迷ったら2WAYを選んでおけば間違いありません。
 しかし、価格的にはこの中で最も高価になります。

生地の張り具合(テンション)と耐荷重のチェック

 生地の張りが弱いと、身体が沈み込み過ぎて窮屈感が出てしまいますので、ポリエステルであれば600D(デニール)以上の厚みがあるものを選ぶと安心です。

 また、耐荷重も重要で、自分の体重だけでなく、ベンチとして2人で座る可能性があるなら、耐荷重120〜150kg程度のモデルを選びましょう。

フレーム素材(アルミ・スチール)と重量のバランス

【フレーム素材の特徴】

アルミ(ジュラルミン)

 非常に軽く、かつ頑丈。
 高級モデルに多いですが、最近はコスパの良いモデルも増えています。

スチール

 重いですが、非常に安価で頑丈。
 車での移動がメインで、予算を抑えたい方向けです。

サイズの確認

 一般的なコットの長さは190cm前後ですが、幅が65cm程度のものから、ゆったりした75cm以上のワイドモデルまであります。

 大柄な男性が幅の狭いコットを選ぶと、腕がフレームに当たって不快に感じることがありますので、自分の肩幅+左右10cmずつの余裕があるものがおすすめです。

爺のコット

 それでは、爺が使っているコットとマットをご紹介します。

 先ずはコットです。

 使っているのはフューチャーフォックスのローコットです。

 今は発売されておらず、現在は「2WAY ワイドコット」一択となっています。

 写真は、専用の収納袋に入れた状態になります。

 収納袋から出した状態の写真です。

 フレームはアルミ製で、非常に軽量に出来ています。

 組立てた写真です。

 組立には少々力がいりますが、慣れれば女性でも問題無く組立てられます。

 布の張りもしっかりしていて、沈み込み過ぎる事もありませんし、非常に寝心地の良いコットで気に入っています。

 裏から見た写真です。

 5脚ですので安定感がありますし、ギシギシ音がする事もありません。

 

 続いてマットの紹介です。

 マットは、フィールドアのインフレーターマット「枕付き車中泊マット」と、インフレータブルピロー(枕)です。

 収納袋から取り出した写真になります。

 出したばかりは「ぺちゃんこでしわしわ」です。

 10本程度経過した写真になります。

 パンパンに空気が入ったように見えますが、これでもまだ完全ではありません。

 完全に膨らませるには、自分で空気穴から空気を送り込むのが一番早いみたいです。

 この他に、EVAフォームマットなども併用しながらキャンプしています。

結論:あなたはコットを買うべき?

 ここまでコットについて解説してきましたが、「自分にはコットが必要なの?」と迷っているあなたへ、判断の目安をまとめました。

【コットをおすすめする人】

腰痛や身体の痛みがある人
 寝起きの楽さが全く違います。

連泊キャンプが多い人
 疲れの蓄積を最小限に抑えられます。

車移動がメインの人
 重さやサイズのデメリットを許容できます。

ワイルドなキャンプ場によく行く人
 地面が荒れていても関係ありません。

マットの方が向いている人

バックパック1つでキャンプをする人
 1gでも軽くしたいならマット一択です。

とにかく設営を楽にしたい人
 広げるだけのマットは最強の時短ギアです。

小さなお子様と一緒に寝る人
 コットから落ちる心配がなく、並べて添い寝しやすいです

まとめ:コットは「必須」ではないが「快適さは別格」

 コットは単なる「外で使うベッド」ではありません。

 地面のコンディションに左右されず、「夏は涼しく冬は暖かく」、そして時にはベンチや棚としても機能する、「キャンプサイトの基盤」となるギアです。

 確かに導入にはコストもかかりますし、積載の工夫も必要になります。

 しかし、朝起きた時に「あぁ、よく寝た!」と伸びをしながらコーヒーを飲む、その瞬間の幸福度は、コットを導入することで確実に跳ね上がります。

 キャンプの満足度を底上げしたい方は、一度コットという選択肢を真剣に検討してみてはいかがでしょうか。

 それではまた!

 

 

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