初心者必見!ジギング釣行の際のトラブルの原因と回避方法について。

釣り
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 スロージギングデビューを目指す初心者アングラーに送る今回の内容は、ジギング釣行の際のトラブルの原因とその回避方法についてです。

 どの釣りも一緒ですが、釣りには様々なトラブルが付き物ですし、分かっていても起こるトラブルや、ある程度回避できるトラブルなど、様々なトラブルが起こります。

 しかし、どんなトラブルが起こりそうなのかある程度予測しておくだけでも、トラブルが起きた時の対処の仕方等が違ってくると思います。

 いざ釣り場に行ってトラブルが起こり焦ったりしないように、事前に起こりそうなことを頭に入れて釣り場に行くだけでも大分違うと思いますので、この記事を読んでトラブル回避の参考にして頂ければ幸いです。

 それでは始めます。

隣の釣り人を釣り上げる

 隣の釣り人を釣り上げるとは、隣の釣り人にジグを引っ掛けてしまうという事で、釣りに慣れていない初心者にありがちなトラブルです。

 人を釣り上げるなんて冗談のように思われるかもしれませんが、実際に見たこともありますし、非常に危険なトラブルですので十分に気を付ける必要があります。

隣の人を釣ってしまう原因

隣の釣り人を釣ってしまう一番の原因は、

タックルの扱いに慣れていない。
必要以上に隣の釣り人との距離が近い。

以上が考えられます。

 初心者の方はタックル、特にロッドの取り回しに慣れていないため、ジグをセットしたロッドを手に持ったまま何かを取ろうとしたり、何かをしようとした際に、ジグが隣の釣り人に引っ掛かったりする場合があります。

 それがウエアであればまだしも、手や顔などであれば大変なことになります。

 初心者に多い事例ではありますが、ヒューマンエラーは何処でも起こる可能性が有りますので、ベテランを含め全員が注意すべきトラブルでもあります。

回避方法

回避方法としては、

●隣の釣り人との距離を保つ。
●ジグをぶら下げたまま不用意にロッドを動かさない。
●ジグから目を離さない。

●釣り人同士のコミュニケーション。(お互いに声を掛けあうなど。

以上がトラブルの回避方法です。

 大怪我につながりかねない非常に危険なトラブルですので、お互いに十分に注意して釣りを楽しみましょう。

おまつり

 釣りで言うおまつりとは、釣り人同士の仕掛けが絡まってしまうトラブルの事で、特に船釣りのように横並びになって釣る場合に起こりやすいトラブルです。

 ジグのフックが隣の釣り人のラインに絡んだり、ひどい時にはラインがぐちゃぐちゃになる事もあり、PEラインをその部分から切断しなければならない時もあり、お互い嫌な思いをする事もあります。

 そうなると釣りを楽しめないというか、釣れても面白くないというか、何とも嫌な気持ちになるので、そうならないよう注意が必要です。

 また、おまつりしたラインを解いたり、解けなくて切った場合などは、再度リーダーを結ぶなどしなければならないので非常に大きなタイムロスになり、せっかくの時合を逃がしてしまうことも考えられます。

 そうなると、それこそ「あとのまつり」となってしまいますので、十分注意したいですね。

おまつりの原因 

スロージギングに於けるおまつりの原因としては、

●隣同士で重量の違うジグを使う事により、ジグが流されてラインがクロスしてしまう。
●潮の流れや船の流され方に対してジグが軽すぎてラインが斜めになる。
●隣のラインが流されているのに気づかずにジグを投入。

●釣れた魚が暴れ回り、他の釣り人のラインとクロスする。

以上が主な原因になります。

おまつりの回避方法

おまつりの回避方法

●隣の釣り人のラインを常に確認し、ラインがクロスしないよう注意。
●メタルジグの重量やフォールスピードを同じようなものに合わせる。
●ラインが斜めになり過ぎた場合は速やかに回収し、投入し直す。
●隣の釣り人との距離を適正に保つ。
●隣の釣り人とのコミュニケーションを取る。
●隣や近くの釣り人に魚が釣れたら、自分のジグは回収し、獲り込みに回る。
●自分に魚が掛かったら周囲の釣り人に知らせる。


以上がおまつりを回避する方法になります。

 以上の事を実践してもおまつりになることはありますので、先ずはお互いに声を掛け合うなどして、トラブルが有っても笑顔で対処できるようにコミュニケーションを取ることが非常に大事になります。

 笑顔で楽しく釣りをするためにもコミュニケーションは欠かせないですね。

バックラッシュ

 バックラッシュとは、リールに巻いたラインがぐちゃぐちゃになって絡んでしまう事です。

 スロージギングでは両軸リール(ベイトリール)を使う事が多く、スプールが回り過ぎる事によって、余分なラインが出てしまい、絡んでしまう事を言います。

 特に釣りに慣れていない初心者に多く発生するトラブルで、最悪はPEラインを切断してリーダーを結び直すなどの手間が発生しますので、そうならないよう注意して下さい。

 なお、ここではリールは両軸(ベイト)リールを前提にお話しします。

バックラッシュの主な原因

バックラッシュの原因としては、

●メタルジグが着底したにも関わらずリールのスプールが回り続ける。
●ジグのフォール中に魚が掛かったにも関わらずリールのスプールが回り続ける。
●フォールさせているジグが横を向いたりして急にブレーキがかかったにも関わらずスプールが回り続ける。

以上が主な原因になります。

 とにかくメタルジグが止まったりスピードが落ちたりしたにも関わらず、慣性によってリールのスプールが回り続ける事が原因という事になります。

バックラッシュの回避方法

バックラッシュを防ぐには、

●クラッチを切ってジグを投入した瞬間から、常にリールのスプールを押さえるサミングを行う。
●シマノのフォールレバー付きのリールの場合は、それを上手く利用する。

以上が主な回避方法になります。

 バックラッシュを回避するには、常にサミングを行うという事です。

 スプールの回転を妨げない程度のほんの少しの力でスプールをサミングする事により、ほとんどの場合バックラッシュを防ぐことが出来ます。

 ジグを投入した瞬間からサミングする事で、フォール中に魚が掛かっても、またフォール中にメタルジグが横を向いてブレーキが掛かっても、バックラッシュの心配はありません。

 最初のうちはスプールの回転を邪魔したりすると思いますが、慣れてくると回転を邪魔することなくスムーズにラインを放出しながらも、バックラッシュの心配は無くなりますので、先ずはサミングに慣れる事です。

 それと、Shimanoの両軸リールに付いているフォールレバーを有効に利用する事です。

 フォールレバーをほんの少しだけ効かせる事でバックラッシュを防ぐことが出来ますし、それとサミングを合わせて使う事でバックラッシュの心配は一切なくなります。

 とにかく基本は確実にサミングを行う事ですので、釣りに出掛けて慣れることが大事になります。

高切れ

 高切れとは、底付近ではなく比較的水面に近い部分のPEラインが切れてしまう事を言います。

 仮に水深が100mで、水面下10m位の所でPEラインが高切れした場合、約90mのPEラインが一気に無くなることになりますので、そうならないように注意が必要です。

高切れの原因

高切れの主な原因は、

●おまつりした部分が傷付いていて、その部分が切れる。
●経年の劣化による高切れ。
●リールのガイドが傷付いていて、その部分にラインが触れて傷付いて切れる。
●船の側面のエッジ部分にラインが触れて切れる。
●鰆や太刀魚などの歯が鋭い魚がラインに触れて切れる。

以上が高切れの主な原因と思われます。

 爺の経験上の話ですが、おまつりしたその日は意外に大丈夫なのですが、その後の釣行の際におまつりした部分から切れる事が多いように思います。

 小さな傷が徐々に広がっていき、劣化と共にそこから切れるのだと思いますので、おまつりしてしまった場合は十分注意が必要ですし、何よりおまつりしないように気を付けたいものです。

高切れの回避方法

高切れ防止の主な対策としては、

●おまつりした部分のPEラインをよく観察する。
●劣化したPEラインの交換や前後の入れ替え。
●リールのガイドなど、釣行後や釣行前の点検。
●船のエッジに触れないよう、適正な位置に立って釣りをする。

以上が高切れ防止の主な対策になります。

 ラインは使っているうちに必ず劣化して強度も落ちていきますので、PEラインが毛羽だったり、マーキングの色が薄くなるなどしてきたら取り換え時だと思って下さい。

 また、ラインを取り換えるのではなくて、ラインの前後を入れ替えるのも有効な方法です。

 仮に300mのラインを巻いているリールで、水深約100mの所で釣りをしている場合、リールのスプールの内側部分約200mのPEラインは使われていない事になり、紫外線も浴びていないためさほど劣化も進んでいません。

 そのラインの前後を入れ替える事で、フレッシュな状態のPEラインで釣りが出来る事になるため、非常に有効な方法だと思います。

 そして、ラインの入れ替え作業に必要なのが「高速リサイクラー2.0」という製品で、これがなければ入れ替える気にならないというくらいの便利製品です。

 ラインの入れ替えだけではなく、新品のラインをリールに巻く場合などにも非常に便利ですので是非準備する事をお勧めします。

 なお、太刀魚等のアタックによるラインブレイクに関しては、ただただ祈るしかないのではないかと思います。

高切れを予測したラインの長さ

 不意に高切れが起きた場合でも釣りの継続が可能なように、予め水深の3倍以上のラインをリールに巻いておく事をおすすめします。

 仮に自分が何時も行っている釣り場の水深が100mの場合、最低でも3倍以上の300mのラインを巻いておく事で、水面付近で高切れしても残りが200m有るので釣りは継続できます。

 これが200mしか巻いていない場合、水面付近で高切れすると残りが100mとなり、ジグが流されて少しでもラインが斜めになったりすると、実際には下巻きのラインまで出さないと釣りにならないという事になります。

 ですので、何事が起きても釣りが継続できるように、最低でも水深の3倍以上の長さのラインを巻いておく事をおすすめします。

エビ(フックの絡み)

 ジギングで言うエビとは、メタルジグのフックがリーダーに引っ掛かってしまう事を言い、テーリングとも言われています。

 エビになるとジグを回収して絡まったフックを外して再度ジグを投入しなければならず、大きなタイムロスになってしまいます。

 これが「エビ」になった状態の写真です。

 自然に外れる事はまずありませんので、回収して外すしか方法はありませんので、水深が100mの底付近で起きた場合は最悪です。

エビになる原因

エビになる原因として考えられるのは、

 エビになる原因としては、ジャーク(ロッドを上にしゃくる動作)などを行う際に出てしまう糸フケ(糸の弛み)だと言われていて、糸フケがある状態でアクションを行うと弛んだリーダーをリアフックが拾ってしまう現象だという事です。

 確かに、メタルジグのフォールスピードに対してジャークのタイミングが早すぎた場合などに起こることが有りように思います。

 エビになるもう一つの原因は、メタルジグとアシストフックの相性もあるように思います。

 いつもと同じように釣っているにも関わらず、あるメタルジグとフックの組合せの時にエビになる事が多いと感じる事があるからです。

 これに関してはあくまでも爺が感じているだけかもしれませんし、アシストラインの微妙な長さが影響しているのかもしれませんが、何となく相性があるように感じることがあります。

エビの回避方法

エビの防止対策としては、

●メタルジグとアシストフックの相性が悪いと感じる時は別のアシストフックに交換してみる。
●メタルジグのフォールスピードに対するジャークのタイミングを考えて行う。
●ジャークアクションを早すぎたり大き過ぎないように調整して行ってみる。

以上がエビの防止対策になります。

 アシストラインの長さが違うフックに交換して見たり、メタルジグのフォールスピードに対するジャークのタイミングを調整したり、ジャークアクションを抑え気味に行うなど、とにかくいろいろ試してみて下さい。

 明確な対策というのは無いと思いますので、とにかく自分なりにいろいろ考えて試行錯誤しながら行うのも釣りの面白さだと思います。

根掛かり

 根掛かりは避けては通れないトラブルで、当然ベテランの方にも起こりますが、他のトラブルと同様に初心者の方に特に多いように思います。

 根掛かりとは、メタルジグのフックが岩などに引っ掛かったり、時にはメタルジグの本体が岩の隙間などに挟まって起きることもあり、ジグを回収できない場合も多くあり、高価なジグの場合はよりショックが大きくなります。

 根魚や底物を狙う場合には避けて通れないトラブルとは言え、根掛かりを減らす事は出来ると思いますので、爺なりの対策などをご紹介します。

根掛かりの原因

根掛かりの主な原因としては、

●メタルジグ着底後に根からジグを切り離すのが遅れた。
●二枚潮などの潮流が複雑な状況で、ジグの着底に気付かなかった。
●メタルジグが潮流に流されてラインが斜めになっている場合。
●根の起伏が激しい場所で底取りを怠る。
●特に起伏が激しい根回りを、根掛かり覚悟でガンガン攻めている。


以上が根掛かりの主な原因となります。

 原因を見てもらうと分かると思いますが、メタルジグが根や底に着いている時間が長ければ長いほど根掛かりが起きやすいという事です。

 また、ラインが斜めになればなるほど根にメタルジグが触れる確率が多くなり、よって根掛かりが多くなります。

 そんなのは当たり前だろうと思われる方も多いと思いますが、解っていても回避できないのが根掛かりですし、実際には解っていても回避出来ていないのかもしれません。

根掛かりの回避方法

根掛かりを防ぐ方法としては、

●ジグが着底したら素早く根から切り離す。
●二枚潮等により着底が分かりにくい状況でも、常にラインのテンション等に気を配る。
●手に伝わるラインのテンション等に違和感を感じた場合は、素早く巻き取ってみる。
●潮流によってジグが流されてラインが斜めになった場合は、ジグを回収して投入し直す。
●潮流が速くてラインが直ぐに斜めになる場合は、重たいジグに交換する。
●起伏が激しい根の場合は、少しでもラインが斜めになったらジグを回収して入れ直す。
●根回りをガンガン攻めたい場合は、少しでも安価なジグを使用し、被害を最小限にする。

以上が根掛かりを最小限にとどめる方法です。

 とにかく着底したり何かに当たったような違和感を感じたら、素早くジグを底から切り離す事を意識するだけで根掛かりはかなり少なくなるのではないかと思います。

爺の根掛かり回避方法

 自慢になるような事でもないのですが、爺が実践している素早く底を切る方法をご紹介します。

爺が実践している方法としては、

●ジグを投入したら、常に親指でリールのスプールを軽くサミングする。
●着底が手に伝わったら素早く親指に力を入れてスプールを押さえる。
●親指でスプールを押さえると同時にロッドをジャークさせてジグを底から離す。
●ジグが底から離れたら素早くハンドルを回してクラッチを入れる。

以上が爺が行っている方法です。

 通常はジグが着底したら先ずはリールのハンドルを回してクラッチを入れ、その後ロッドをジャークして底から切り離すのが一般的だと思います。

 爺の場合は、指でスプールを押さえたままジャークさせて切り離すので、クラッチを入れる動作が少ない分ジグが底から離れるのが早くなるという事です。

 時間にしてコンマ何秒というほんの少しの違いで根掛かりが減るのではないかと思って実践しています。

 この方法によってどれだけ根掛かりが減るのか分かりませんが、少しでもその確率を減らすことが出来ればそれに越したことは無いと思います。

 この方法は多くの釣り人が実践していると思いますし、自慢するような者でもありませんが、非常に簡単な方法ですし、慣れれば話をしながらよそ見をしていても簡単に行なえる方法ですので、是非皆さんも試してみて下さい。

おわりに

 今回はジギング釣行の際に起こるトラブルの原因とその回避方法についてでしたが、いかがでしたか?

 今回ご紹介したトラブルの他にも様々な事が船上では起きたりしますが、どのようなトラブルが起こるのか予測しているだけでも釣り場での対処は違うのではないかと思います。

 何事も経験ではありますし、経験に勝るものは無いと思いますが、そのトラブルが怪我などの大事に至らないように十分気を付けて釣りを楽しんで下さい。

 今回の記事が、これからスロージギングを始める方のトラブルを少しでも減らす事が出来れば幸いです。

 スロージギングデビューを目指す方へ送る次回の内容は、遊漁船でのマナーについてご紹介したいと思います。

 それではまた。

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