初心者必見!スロージギングのすゝめ。2025オフショアデビュー。

釣り
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 オフショアジギングに興味がある初心者の方々が、2025年にオフショアデビューを飾れるように、年末までに何回かに分けてオフショアでのターゲットやタックル、そしてマナーなどについてご紹介して行きます。

 オフショアフィッシングに興味はあるが、どうすればいいか分からずなかなか踏み出せないでいる初心者の方が、2025年のオフショアデビューを叶えるための参考になればと願っています。

 また、デビューするとなるとタックルを揃える必要もあり、それなりに費用が掛かりますので、計画的に購入するための参考になればと思います。

 その第1回は、オフショアジギングの中でも何故スロージギングがお勧めなのか、また、その代表的な釣り方から取り込みまでの流れなども簡単にご紹介して行きたいと思います。

 それでは始めます。

オフショアとは何?

 そもそもオフショアフィッシング(offshore fishing)とはどういう釣りなのか。

 Offshore の「Offは(離れた)」そして「Shoreは(岸)」となり、すなわち「岸から離れた場所」や「沖合」という意味です。

 釣りで言うと「遊漁船やプレジャーボート等に乗って沖合で釣りをする事」をオフショアフィッシングと言います。

 釣りには関係ない話ですが、サーフィン用語ではオフショアとは「岸から海に向かって吹く風」、オンショアとは「海から岸へ向かって吹く風」となります。

 爺は30歳過ぎくらいまでサーフィンもやっていたので、サーフィン用語も分かります。

 子供も大きくなってきたタイミングでかみさんから、
 「お金がますます掛かってくるから、釣りを止めるかサーフィンを止めるか、どっちかにして!」
 と言われてサーフィンを止めました。

 いつか再開したいなと思っているうちにお腹が出てきて、とてもじゃないがかっこ悪くてスーツ何か着れたもんじゃないので諦めました。

 話が逸れてしまい申し訳ない。

オフショアフィッシングとは

 オフショアフィッシングとは、遊漁船やプレジャーボート等に乗って沖合に出て釣りをする事ですが、沖でする釣りにはいろいろありますので、それについてご紹介します。

餌釣り

 沖に出て行う餌釣りにはいろいろあり、アオイソメやエラコ等の餌を使って、「カレイ」や「アイナメ」などの底物を狙う釣りや、イワシなどの活餌を付けて狙う「ヒラメ」も餌釣りに含まれるでしょう。

 爺もカレイやヒラメの活餌釣りはたまに行いますが、ジギングとはまた違った楽しさがありますし、カレイ等は餌じゃないと釣れないので、その時期になると好んで楽しんでます。

 カレイの一夜干しの塩焼き、刺身、煮付など、最高に美味しくて家族も孫もみんな大好きです。

 また、「孫ライダー1号」「まぐろかちゅお君」は最近ヒラメやアイナメの刺身が大好きで、冷凍庫にストックしてあるヒラメなどは彼らのためにあるようなものです。

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深海釣り

 一般的に200~300m以深の魚を狙う事を深海釣りと言い、深い場所では数百メーターにもなります。

 重りも1kgや時には2kg以上といった重いものを使うので当然電動リールを使っての釣りになります。

 金目鯛やアラ、クロムツやアカムツなどの高級魚が狙えるのが魅力と言っていいと思います。

オフショアキャスティング

 オフショアキャスティングとは、主に水面付近でベイト(※1)を追っている青物を、ポッパーやミノー、ペンシルベイトやジグなどのルアーをキャストし、その後リールやロッドアクションでベイトを演出して誘う釣りです。
(※1:ベイトとは、青物などの餌となる小魚を指す言葉で、ベイトリールのベイトとは違います。)

 ターゲットは主に青物になりますし、ルアーに喰いつく瞬間も見ることが出来てファイトも強烈なので、非常にエキサイティングな釣りと言えます。

 遠くへキャストするため、必然的にタックルはスピニングタックルとなりますし、1日中キャスティングしますので、体力はかなり必要になります。

 有名な所ではジャイアントトレバリー(GT)があり、数十キロのGTを狙って遠征する方々もいるくらいで、海のルアーマンにとっては憧れの魚です。 

オフショアジギング

 オフショアジギングとは、メタルジグと呼ばれる鉛や鉄などで出来たルアーを海底やベイトの反応がある水深まで沈めて、ロッドによる様々なアクションやりーるによる巻上げスピードなどを組合わせて、いろんなジグのアクションを演出して魚を誘う釣りです。

 初心者にお勧めなスロージギングもこのオフショアジギングに含まれます。

 オフショアジギングとスロージギングは全く別物と紹介している記事などもありますが、明確な基準もありませんし、それらを組合わせて釣る場合もあるので、爺の場合はオフショアジギングという大きなくくりの中のスロージギングと言う事で紹介しています。

 爺がジギングを始めた30年ほど前は、「バーチカルジギング」という言い方が出てきた頃だったと記憶していますし、今で言うハイピッチジャークで青物を狙って釣っていました。

 当時としては珍しい釣り方だったので、メタルジグも重いものが無くせいぜい60g程度だったので、あまり深い場所へは行けませんでしたが、それでも夏場~秋には結構いいサイズを釣って喜んでいました。

 そうして遊んでいるうちに、底でヒラメやアイナメ、ソイやホウボウなどが釣れるようになり、自然と今で言うスロージギングのような釣り方で楽しんでいました。

 ジギングとスロージギングの違いの明確な基準はありませんが、スロージギングはロッドの反発力を使ってジグを跳ね上げ、ひらひらと水中を舞うようにジグをフォールさせて魚を誘う釣り方になります。

 ハイピッチジャークのように一日中激しいロッドアクションを行う必要は無いため、特にオフショア初心者の方や体力の無い方にはお勧めの釣り方のなります。

 釣り方等については後ほど。

 ターゲットはフィッシュイーターと呼ばれるベイト(小魚)を餌とする魚になり、ブリなどの青物やヒラメなどの底物まで、様々な魚種が釣れるのも特徴です。  

 ご紹介した他にもありますが、今回はここまでとします。

スロージギングのすゝめ

それでは何故初心者にはスロージギングがお勧めなのかご紹介して行きます。

〇体力的に楽
 スローという名が付いているように、ゆっくりとした動き(ジャークなど)が特長で、ジギングのように激しいジャークを行う事は基本的にありませんので、体力の無い方でも十分楽しむ事が可能。

〇狙える魚種が豊富
 ジギングのターゲットは基本的に青物なのに対し、スロージギングは青物はもちろん根魚や底物など、フィッシュイーターと呼ばれる魚の全てがターゲットと言えます。

〇トラブルが少ない
 激しいアクションのジギングは、慣れないとガイドへの糸がらみなどによるライントラブルが起こりやすいが、スロージギングの場合は比較的そのようなトラブルは起きにくい。

〇多彩なアプローチが可能
 スローピッチジャークやロングフォールジャーク、またそれらを組み合わせたジャークやリーリングのスピードの違い、さらにメタルジグの形状によるフォールの特性を組合わせる事で多彩な攻め方が可能。

 以上が初心者にお勧めの主な理由になります。

 オフショアでの釣りは思いのほか体力の消耗が激しく、特に波によって揺れる船に乗っての釣りに慣れていない初心者の方にとっては相当の負担になりますので、ゆったりとした動きのスロージギングは負担の軽減になること間違いなしです。

 またその釣り方の特性から、ジグが海中でヒラヒラとフォールし漂っているだけで誰でも釣れる可能性が有るのも初心者にお勧めの理由です。  

釣り方

 ここからは基本的なジャークについてご紹介して行きます。
 (※ジャークとはロッドをあおってジグを動かすアクション。)

 なお、ここからは全てベイトロッド&ベイトリールの組合せでの説明になります。

 何故ベイトタックルなのかと言いますと、スロージギングの場合はベイトタックルが適しているからで、その理由などは「スローな爺のスローなジギング。初心者にお勧めはベイト?スピニング?」という記事を参照願います。

タックルの持ち方

 先ずはタックルの持ち方をご紹介します。

 先にお断りした通り、全てベイトタックルについての説明になりますし、爺の場合は左巻きのリールを使っていますのでお断りしておきます。

 爺がロッドを持ったところを上から見た写真です。

 リールを包み込むように持ちます。

 この状態でリールのクラッチを切り、ジグをフォールさせながら着底、もしくは魚がいる層まで落とします。

 その際にラインがバックラッシュしないよう、親指や人差し指でリールのスプールに軽くテンションを掛けてそれを防ぎます。

 横から見た写真です。

 爺の場合は、薬指と小指の間にロッドのトリガーが来るように握っています。

 なお、ロッドはタカミテクノスアンバージャックのコラボモデルのレネゲードNo.3で、リールはShimanoオシアジガーFカスタムの1501HGです。

 

 ロッドをジャークさせる場合は、ロッドエンド側のブランク部分を肘に当てて腕や肩全体を使ってジャークさせます。

 なお、滑りやすいウエアを着ていると、肘に当てたブランクが滑って外れる場合がありますので、爺はそれを防ぐためにDaiwaなどから発売されているロッドグリップテープというものを巻いて使っていますので参考までに。 

ロッドアクション

スローピッチジャーク

 スローピッチジャークとは、ロッドの反発力によってメタルジグを上に動かし(飛ばし)、その後のフォールアクションで魚を誘って掛ける釣り方です。

 ロッドを斜め下方に構えて上に1回ジャークさせながら、リールのハンドルを1回転させるというものです。

 すると最初はロッドが曲がり、その後その反発力で元に戻ろうとしてジグは上方向や斜め上方向に移動または飛びます。

 その後ジグは、重力に従い下方向又は斜め下方向へヒラヒラ(そのジグの特性に従い)と魚にアピールしながらフォールし、それに合わせるようにロッドを下方向へ動かします。

 この時に、ジグに一切テンションを掛けないでフォールさせることをフリーフォールと言い、ジグにほんの少しテンションを掛けることをテンションフォールと言います。

 フリーフォールはジグの持っている独自の動きを演出できますし、テンションフォールは魚の当りを取りやすいというメリットがありますが、どちらも有効な方法ですので試してみて下さい。

 向かい風の状況でフリーフォールを行う際に、弛んだラインが風によってロッド先端のガイドに絡む場合があり、その際に大きな魚が掛かったりすると、ロッドの破損につながりますので注意して下さい。

 また、1回のジャークの速さを変えたりジャークの距離を変えたり、リールのハンドルを半回転させるハーフピッチジャークなど、様々に変化させることでその日の状況に対応させます。

ロングフォールジャーク

 ロングフォールジャークとは、ジグのフォールする距離を長くするためにロッドを頭上までジャークさせて移動幅を大きくするというものです。

 そうする事によりジグは長い距離をフリーの状態でフォールし、長い時間魚にアピールすることが出来る釣り方です。

 フリーの状態でフォールさせますので当りは取りにくく、ラインの変化などに気を配る必要があるなど、初心者には慣れが必要です。

 爺の場合は風によるラインのガイドへの絡みを防ぐためと、当りを取りやすくするためにジグにテンションが掛からない程度に着かず離れずの感じでフォールに合わせてロッドを移動させています。

 これもジャークスピードを変えるなどする事により、様々なアプローチが可能になります。

その他のジャーク

 その他のジャークには、リールのハンドルを巻き、その抵抗だけでロッドが曲がり、その後ロッドの反発力によりロッドが戻るのを利用してジグを動かすリーリングジャークなど、様々なジャークがあります。

 しかし、今回ご紹介したジャークなどはあくまでも基本で、実際にはこれらを様々組み合わせたジャークやリーリングで釣れる事が多いのも確かです。

 基本的なジグの動かし方だけで毎回釣れるという事はまずありませんので、釣れない場合は時にはハイピッチジャークも組み合わせたり、様々な事を組合わせながら釣りを行う事が多いのも確かです。

 基本的な動かし方でバンバン釣れる事もあれば、いろんな事を試しても全く釣れない事もありますので、絶対釣れるジャークは無いが、絶対に釣れないジャークも無いという事になりますので、自分なりにいろいろ試してみる事をお勧めします。 

魚が掛かったら

フッキングしたら

 フッキングとは魚にジグのフックが刺さった事で、いわゆる魚が掛かった事を言い、その場合は肘に当てていたロッドエンドを脇の下に移動させて挟み込んでファイトします。

 大きな魚が掛かった場合は特にですが、ロッドは斜め下方向(45°程度)に向けてファイトし、ロッドの力ではなく主にリールでやり取りするイメージで行って下さい。

 特にチューブラー(ロッドの内部が中空)ロッドの場合は、ロッドを立ててのファイトは破損(折れる)の原因になりますのでくれぐれも注意して下さい。

 メーカーのHPなどの商品紹介には、「曲げて獲れる」みたいな感じの文章を見ることがあり、確かに以前から比べると折れにくくはなっていると思いますが、絶対に無理は禁物だと思います。

 また、フルソリッド(ロッドの中身が詰まった)の場合でも、あまり無理するのはお勧めしませんし、リールのドラグは若干緩めに設定するなどしてロッドの破損を防ぐようにして下さい。

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取り込み

 掛けた魚が水面付近まで来たら、ラインやリーダーが船底に触れて擦れてしまい、ラインが切れる場合があるため、出来るだけロッドティップを下に向けてそれを防ぐようにします。

 特に大きなブリ等は水面付近に来てから急に暴れだして、縦横無尽に走り始めたりしますので十分注意が必要ですし、船のエッジにロッドが当って破損することもありますので、取り込み時は本当に注意が必要です。

 大きい魚の場合は、ある程度弱らせてからの取り込みになりますので、絶対に自分でネットを持って取り込もうとせず、隣の釣り人や船長などにネットを任せて指示を仰ぎながら取り込んで下さい。

 無理して自分で取り込もうとすると、タックルの破損につながりますので初心者の方は絶対にしないで下さい。

 また、魚がネットに入ったのを確認したら、リールのクラッチを切ってラインを出し、船上で魚が暴れてもロッドに負荷が掛からないようにして下さい。

 そうしないと魚が暴れた際に、ロッドに負荷が掛かってティップが折れたりしますので、ラインを出して余裕をもたせる事を忘れないで下さい。

 また、その際にはバックラッシュしないよう、スプールにテンションを掛けた状態でクラッチを切ってラインを出すようにして下さい。

 魚が釣れて喜んで、ついそれを忘れてしまいバックラッシュした方を見ることがありますので。 

 それと、周りの釣り人に大きな青物などが掛かった際は、船長の指示が有ればもちろんですが、支持が無い場合でも出来ればジグを回収してラインが絡んだりするのを防ぐようにして下さい。

 釣る時間がもったいないと思われるかもしれませんが、結果的にトラブルも回避できるので、スムーズに釣りが継続できると爺は思います。

 魚の取り込み時のトラブルは意外に多いので、皆さん十分に注意して下さい。

 特に初心者の方は、周囲の方が大きな魚を掛けた場合は、勉強のために取り込みの仕方などを見ておく事をお勧めしますし、もしいきなり自分に掛かったら、隣の釣り人に指示を出して頂きながら取り込むことをお勧めします。

魚の下処理

 魚の下処理とは魚を〆る事で、魚を締めるのは鮮度を保つためです。

 自分で釣った魚を美味しく頂けるのは釣り人の特権ですので、鮮度を保って持ち帰りたいものです。

 魚は死ぬと死後硬直が始まり鮮度が低下しますが、魚を締めることで死後硬直を遅らせ、旨み成分のもとであるATPの分解を抑えることで、鮮度を長時間保つ鮮度を一定期間保つことができます。

 また、血抜きすることで微生物の繁殖を防ぎ、生臭みを押さえることができます。

 通常は活〆という方法で行い、魚の脳にナイフなどを突き刺して急死させ、その後エラの部分の背骨の下にある血管と尻尾の付け根の血管を切断して血抜きを行います。

 血抜きが済んだら速やかに氷が入ったクーラーボックスに入れて下さい。

 詳しいというか具体的な〆方については、様々な動画が出ていますので、それらを見たほうが分かりやすいと思います。

 とにかく釣れたら直ぐに活き〆する事をお勧めしますが、バンバン釣れていて船上が賑わっている状況では次の魚を釣りたくてそうも行かないと思いますが、せめて脳にだけはナイフなどを刺して〆ておいて下さい。

 また、生簀が有る遊漁船であれば、取りあえずそこに入れて活かしておいて、後で〆てもいいでしょう。

 しかしその際は、エラの部分から結束バンドなどを通して結束しておいて、自分の魚と分かるようにしておく必要があります。

おわりに

 オフショアフィッシング初心者の方が、2025年にオフショアデビューを叶えるためのシリーズの第1弾、「初心者必見!スロージギングのすゝめ。2025オフショアデビュー。」はいかがでしたか?

 今回はそのデビューに向けての足掛かりとして、オフショアジギングの中でも何故スロージギングがお勧めなのか、またその釣り方はどういうものなのか、魚が掛かった際はどうすればいいのかなど、取り込みまでの簡単な流れなどもご紹介しました。

 今回から始まったこのシリーズによって、2025年に念願のオフショアデビューを叶えられるような内容をお送りしたいと考えていますので、今後もよろしくお願いします。

 次回は絶対に必要なタックルと、有れば便利なタックル、そしてそれらを揃えるための費用などを簡単にご紹介する予定です。

 それではまた。

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