キャンプを彩る懐かしい灯り。ガソリンランタンの温もりと魅力。

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 キャンプ場で見掛けるランタンと言えば、以前はガソリンランタンとガスランタンが主でした。

 それが今では色んな種類のLEDランタンが増え、それに押されるようにガソリンランタンやガスランタンを見掛けることが減ったように思います。

 特にガソリンランタンは、そのサイズの大きさとそれに伴う明るさにより、すぐにガソリンランタンを使っているのがわかりましたが、今は目にする事が少なくなりました。

 今回はそんなガソリンランタンの魅力や特徴をご紹介して行こうと思います。

 大きくて重いため持ち運びも大変ですし、光量の大きさが特長の一つでしたが、現在では手軽なLEDランタンも光量が大きいものが増えてきたため、ガソリンランタンである必要が無くなったのも減って来た原因かもしれません。

 爺もキャンプを始めたころはガソリンランタンでしたが、今はいつの間にかLEDがメインのランタンになっています。

 しかし今思うのは、LEDランタンのような人工的というか、機械的な灯りと違い、ガソリンランタンの灯りには何とも言えない温か味が感じられるのです。

 ポンピングという儀式にも似た動作が必要ですが、着火してから明るさが安定するまでの炎の揺らぎや、安定してからも極微妙な炎の揺らぎが感じられ、人工的な灯りでは感じることが出来ない灯りを楽しめます。

 初心者には取り扱いが難しいと思われていますが、爺がキャンプを始めた数十年前には情報も少なかったですが、それでも問題なく使えましたので、今はYouTube等で幾らでも調べることが可能ですので大丈夫です。

 ガソリンランタンは光量が大きすぎるためテーブルランタンとしては向いておらず、主にメインランタンとしてサイト全体を照らすために少し離して設置して使われることがほとんどだと思います。

 100年以上の歴史を持つガソリンランタンですが、その明るさと信頼性の高さは絶大です。

 今回はそんなガソリンランタンをご紹介して行きます。

 それでは始めます。 

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ガソリンランタンとは

用 途

 ガソリンランタンの用途としてはメインランタンとして使うのが一般的です。

 非常に光量が大きいため、テーブルに置いて使うと明る過ぎて目が疲れますし、もちろんテント内では使えませんのでメインランタンとしてサイト全体を照らすという事になります。

 また、その明るさを活かし、ガソリンランタンを遠くに置いてそちらに虫を集め、テントサイトから虫を遠ざけるという使い方も出来ます。

 ただし、そのような使い方をする場合は、周辺のキャンパーさんの迷惑にならないよう注意が必要です。

燃 料

 ガソリンランタンとは、主にホワイトガソリンという高純度なガソリンを燃料とし、非常に大きな明かりを灯すランタンの事です。

 燃料のホワイトガソリンの引火点は-50℃と低いため、非常に寒い環境下でも安定した光量を得ることが可能ですが、取り扱いには十分注意する必要があります。

 以前はレギュラーガソリンが使用可能なものもありましたが、頻繁にメンテナンスが必要だったりするためなのか現在は発売されていないようです。

ポンピング

 ガソリンランタンやガソリンバーナーなどのガソリンを燃料にする燃焼器具は、燃料タンク内の空気圧を高めてホワイトガソリンがより気化しやすくするためのポンピングという動作が必要になります。 

 詳しいポンピングの方法についてはYouTube等にたくさん載っていますので、そちらで確認したほうが分かりやすいと思います。

マントル

 ガソリンランタンの光源はマントルというもので、燃料の吹き出し口に袋状になったマントルを事前に取付けて空焼きしておく必要があり、それに霧状の燃料を吹きかけて燃焼させて発光させる仕組みになっています。

 空焼きや一度発光させたマントルは非常に壊れやすく、指で触れるだけで穴が開いたり壊れたりしますので、普段から交換用のマントルを持ち歩いたほうが間違いないと思います。

 多少の穴であれば特に問題なく発光しますが、本来の明るさを発揮できませんので注意が必要ですし、機種ごとにサイズ等が違いますので、型番を確認して購入して下さい。

 なお、詳しいマントルの取付方や交換方法は、YouTube等で確認したほうが間違いありませんので、それを見ながら事前に練習しておく事をお勧めします。

 燃料つまみを徐々に開けていくと燃料が吹き出す音がして、これに火を着けると「コーーー」という何とも言えない独特な音を発しながら明かりを灯します。

 発光し始めて少しすると燃焼が安定し、温かな灯りを発し続けます。

ガソリンランタンの特徴

 それではガソリンランタンのメリットやデメリットなどを見て行きましょう。

ガソリンランタンのメリット

 ・光量が大きく広範囲を照らすことが可能。

 ・比較的燃費が良く燃焼時間が長い。

 ・低温に強くて着火性がよく燃焼が安定している。

 ・メンテナンスをしっかり行う事により何年も使用出来る。


 ・非常に温か味がある灯りである。
  (個人差有り)

ガソリンランタンのデメリット

 ・本体が大きくて重い

 ・他の燃料のランタンに比べて高価。

 ・光量が大きいため近くで使用すると目に負担が掛かる。


 ・着火するためにはポンピングなどの操作が必要。

 ・燃料のホワイトガソリンは高価で、一部の店舗でしか手に入らない。

 ・ホワイトガソリンは引火店が低く、取り扱いには十分な注意が必要。

 ・メンテナンスに手間が掛かる

 以上がガソリンランタンのメリット、デメリットでした。

 大きな本体を持ち運ぶためにも、ホヤの保護のためにもランタンケースは必須だと思います。

 非常に頑丈に出来ていますし、もし壊れたとしても構造が比較的簡単に出来ていて部品も手に入れやすいので自分で修理も可能ですし、メンテナンスをしっかり行う事で何十年も使い続けることが可能で、高価ではありますが、長く使う事で結果的には安く上がるのではないでしょうか。

 また、使い続けることでいい味が出てきて、購入した時よりもさらに愛着が湧くことでしょう。

 非常に大きくて重いので、登山やバックパッカーには向いていませんが、車で移動するキャンパーには問題ありませんし、ファミリーや大人数のキャンプでは広範囲を照らすことが出来て適していると思います。

 大光量でありながらも温か味のあるどこか懐かしく感じる灯りを楽しんでみてはいかがですか。

お勧めのガソリンランタン

 お勧めのガソリンランタンは、全てコールマンの製品になります。

 他にも販売されているものがありますが、引火点が非常に低いホワイトガソリンを使用しているという事で、安全性と実績を考えて全てコールマンとしました。

 現行で販売されているのは3機種となっていますので、それをご紹介しています。

ワンマントルランタン

 最初は、コールマン定番のワンマントルランタン286Aをご紹介します。

 現行のガソリンランタンの中では一番古くて人気があるモデルになり、カラーはコールマンレッドとグリーンの2種類です。

 現在も非常に人気が高いモデルですが286シリーズの初期のモデルは、ヴィンテージ品として非常に人気があり高値で取引されているそうです。

 コールマン製品の特長は、メンテナンスをしっかり行い、長く使い続ければ続けるほど価値が上がるという所でしょうか。

 構造的には初期の頃から全く変わっておらず、見た目だけが少しずつ変化しながら現在まで使われてきています。

 今後も若干の見た目の変化はあるかもしれませんが、構造は全く変わることなく永遠に使い続けられるのではないでしょうか。

 以前爺が使っていたのもこれですし、一番お勧めのガソリンランタンです。 

製品詳細

 ●明るさ:約130W相当 
 ●燃料タンク容量:約590cc 
 ●燃焼時間:約7.5~15時間 
 ●本体サイズ:φ16×31(h)cm 
 ●重量:約1.4kg 
 ●付属品:収納ケース 

パワーハウス ツーマントルランタン

 次はパワーハウス ツーマントルランタンをご紹介します。

 ツーマントルと言う通り、2つのマントルを取付けて発光させるランタンになり、ワンマントルの約1.5倍の190W相当の明るさがありますし、実際にみるとその明るさに驚くはずです。

 ワンマントルよりさらに大きくて重くなっていますが、さらに遠くまで照らすことが出来ますので、大人数でキャンプを楽しむ場合などには向いていると思います。

 また、その明るさを利用してランタンを遠くに置きそちらに虫を誘導するなどして、虫除けとしてもいいかもしれませんね。

製品詳細

 ●明るさ: 約190W 相当 
 ●燃料タンク容量:約940cc
 ●燃焼時間:約7~14 時間 
 ●本体サイズ:約φ18×35(h)cm 
 ●重量:約1.8kg 
 ●付属品:収納ケース 

ノーススター チューブマントルランタン

 最後はノーススター チューブマントルランタンをご紹介します。

 チューブ型のマントルを使用するタイプで、コールマン製品の中ではNo.1の光量を誇り、ワンマントルの1.8倍近い230W相当の大光量を放つランタンです。

 爺はこのランタンを使っているのを見た事がありませんので、実際の明るさを感じた事がありませんが、ツーマントルでもかなり明るく感じるので、これは相当な光量だなと想像出来ます。

 大きさ的にはツーマントルと同じようなサイズでかなり大きくて重くなりますが、より光量を必要とする場合にはこちらがお勧めです。

 とにかく広いエリアを照らすことが可能ですので、グループキャンプ等ではメインランタンとしてこれ1台置けば大丈夫なのではないでしょうか。 

製品詳細

 ●明るさ: 約230W 相当 
 ●燃料タンク容量:約940cc
 ●燃焼時間:約7~14 時間 
 ●本体サイズ:約φ17.3×34.3(h)cm 
 ●重量:約1.8kg 

ガソリンランタン比較表

 3機種を比較しやすいよう製品詳細を表にしましたので、購入検討の参考にして下さい。

項 目ワンマントル286Aツーマントルランタンチューブマントル
明るさ約130W相当約190W相当約230W相当
燃料タンク容量590cc940cc940cc
燃焼時間約7.5~15時間約7~14時間約7~14時間
本体サイズ(cm)φ16×h31φ18×h35φ17.3×h34.3
重 量(kg)1.41.81.8

おわりに

 今回はガソリンランタンの特徴や魅力等についてのご紹介でしたが、いかがでしたか?

 光量が大きく、一見すると明るいだけのように思われる方もいると思いますが、LEDランタンとは明らかに違う温か味を感じる灯りですし、オイルランタンやキャンドルランタンとも一味違う温かな灯りです。

 また、「ランタンと言えばコールマンのガソリンランタン。」として育ってきた爺の年代には、この灯りを見たり燃焼音を聞くと懐かしさも感じます。

 何にでもコンパクトさ優先し求める時代ですが、車で移動するキャンパーにとっては問題ありませんし、大きくて重たい昔ながらのランタンもあって良いのではないでしょうか。

 ポンピングやメンテナンスという面倒な作業もありますが、慣れてくると苦になりませんし、その儀式のような作業もいずれは楽しくなってきます。

 使い込むほどに味わいと愛着が増していくガソリンランタンを、是非一度は使ってみていただきたいと思います。

 という事で今回はここまでです。

 次回はガスランタンをご紹介したいと思います。

 それではまた。

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