
今回は、スロージギングで春の根魚を狙う場合の、メタルジグのセレクト方法についてご紹介したいと思います。
初心者の方は、アイナメやソイ等の根魚にはどんなメタルジグが有効なのか、また最初にどんなメタルジグをセットすればいいのか分からず迷ってしまうと思います。
今回ご紹介するのは、爺が実践している根魚攻略のためのセレクト方法ですが、実績も十分にあると自負しておりますので、この記事を参考に是非試してみてはいかがですか。
それでは始めます。
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パイロットジグ
釣りを開始する時のメタルジグの形状やカラーについては、独自の考え方を持った方もアングラーもいると思いますが、多くの方は毎回迷ってしまうのではないでしょうか。
ポイント到着後に迷うことなく釣りを開始するために、爺の場合はパイロットジグを決めており、シーズンを通してそれを最初にセットしています。
釣れる釣れないに関わらず、事前に決めておく事で何の迷いも無く釣りを開始できます。
ジグの形状
パイロットジグの形状はセミロングタイプを使用しています。
それは、比較的フォールが早く、ある程度早い潮流にも対応可能なためであり、その日の潮流を確認するには最適だと考えるからです。
このジグが流されて釣りにくい状況の場合はさらにフォールが早いジグに、潮が全く動いていない場合は比較的フォールが遅いジグや、スロータイプのジグに変更して釣りを行います。

ジグのカラー
パイロットジグのカラーは、シルバーとシルバーゼブラグローを使っています。
何故シルバーなのかと言うと、どのような状況にも対応出来るカラーだと勝手に信じている、爺が一番使いやすいカラーだからです。
好んで使っているので、結果的にシルバーで釣れているように錯覚しているのかもしれませんが、爺にとっては一番信頼しているカラーでもあります。

この写真は爺が使っているパイロットジグの一部です。
①シーフロアコントロール:アーク
潮が緩くても比較的早くても使えるため、パイロットジグとして非常に便利なジグです。
一年を通してオールマイティに使えるジグです。
②シーフロアコントロール:スパンキー
メーカーではショートジグとして紹介していますが、ショートとセミロングの中間的な形状のジグで、フォールスピードが抜群に早いため、潮流が早かったり二枚潮などの際に使用しています。
このジグもシーズンを通してタックルボックスから外せないジグです。
③ディープライナー:スパイ-Ⅴ
先に紹介したアークと同じような感じのジグで、同じような使い方をしていますが、少し目立たせたいなという時や、若干濁っている時にゼブラグローを使っています。
ジャーク時の飛びもそれほど大きくなく、比較的大人しいアクションのジグですが、よく釣れてくれるのでタックルボックスには常に入っているジグです。
④HOTS:Y2jig
太刀魚をメインに開発されたジグみたいですが、アワビチューンが非常に美しいジグです。
平べったい形状のスロー系のセミロングジグで、長さはそのままでゆっくりとフォールさせて誘いたい時に使ったりしています。

ジグへの反応がすこぶる良い場合
セミロングのシルバーもしくはシルバーゼブラグローをパイロットジグとして使用し、バンバン釣れるような状況の場合は、基本的にジグは変えずに釣りを続けます。
その後、ある程度大きな魚が釣れて、何匹かキープ出来たら、ジグの形状は同じようなセミロングのままで、カラーだけ替えて見たり、カラーは同じで形状だけスロータイプのジグに替えたりして釣りをしてみます。
そして、カラーや形状を替えた結果がどう出るかを確認し今後の参考にしたりしますが、このような状況は年に1~2回有るか無いかの状況ですが、釣り人にとっては最高の状況と言えます。
食いがいまいち渋い場合のセレクト
形状の変更
パイロットジグへの反応はあるが、いまいちパッとしない状況で、大きな魚が釣れなかったり、又は食いが浅かったりするような状況では、先ずは形状を変更してみます。
セミロングからスロータイプに替え、カラーは同じような感じのシルバーベースのジグをセットし、その状況を観察します。
食いが良くなった場合は、ゆっくりフォールするジグの形状がマッチしたと考えられますので、そのまま釣り続けます。
もし、ジグの形状を替えて食いが悪くなった場合には、形状がマッチしていないと考えられます。

これがパイロットジグのカラーを替えないで形状をスロータイプやショートに変更する場合に使うジグです。
①ネイチャーボーイズ:スローライダー
鉛より比重の軽い鉄製のジグで、ヒラヒラと漂うようにフォールするため長い時間魚にジグを見せることが出来ます。
春先の根魚には欠かせないジグです。
②シーフロアコントロール:クランキー
特に操作する事も無くオートマチックに、そしてイレギュラーに動くため、スロージギング初心者におすすめのジグと言えます。
ボディーに段差を設けてあり、それにより引き抵抗が緩和され、釣りを快適にしてくれます。
根魚に有効なのはもちろんですがサクラマスにも実績があり、春には欠かせないジグです。
③シーフロアコントロール:アビス
スロー系の形状ではなく標準タイプの断面をしたショートジグですが、フォールも比較的ゆっくりで動きをコントロールしやすく、非常に扱いやすいジグです。
根魚はもちろんヒラメなどの底物、中層のサクラマス、そして青物までオールラウンドに使用できますので、シーズンを通してタックルボックスから消えないジグです。
カラーの変更
ジグの形状を変更し食いが悪くなった場合には、セミロングの赤系や黒系のジグをセットしてみます。
なぜ赤系や黒系に替えるのかと言うと、根魚に非常に有効な場合が有るからで、今までの実績も十分だからです。
「だったら最初から赤系や黒系をセットすればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、毎回赤や黒で釣れる訳ではありませんし、全くダメな場合も多々あるので、最初はパイロットカラーのジグをセットするようにしています。
その赤系や黒系で釣れるようになれば、そのまま釣りを続けますし、釣れなければさらに様々なカラーに替えて試してみます。

爺が使っている赤と黒の代表的なジグです。
①ディープライナー:スパイ-Ⅴ
赤いジグは春先の根魚、特にアイナメには非常に有効で、絶対にタックルボックスから外せません。
スパイ-Ⅴのアクションと相まって春には大活躍のジグです。
②ネイチャーボーイズ:スローライダー
標準タイプの断面形状ではなくスロー系の断面のジグで、セミロングとショートの中間的な長さのジグです。
これはカクレミノーというカラーで、スローライダー独特のヒラヒラと舞うようなゆったりしたフォールアクションとカラーによって、春の根魚狙いには非常に有効なジグと言えます。
比重の軽い鉄ジグ特有の動きが根魚に有効なのではないかと思います。
ジグへの反応が悪い場合のセレクト
パイロットジグへの反応が全く無い場合は、思い切って形状もカラーも替えてみます。
セミロングからスロー系へ、シルバー系から根魚に有効な赤や黒系へ変更して釣りをします。
それで少しでも反応が有ったり釣れたりした場合にはそのまま釣りを続け、替えても全く反応が無い場合には、さらに形状やカラーを替えながらいろいろ試してみます。
セミロングに戻したり、あまり出番の無いカラーのジグを使ってみたりと、様々な事を試しながら釣りをします。
これで釣れるようになる場合もありますが、多くの場合は一気に好転する事はなく、食いが渋いまま釣りを続ける事になります。
最悪の場合は「坊主」という事もありますが、これも釣りの面白さで、毎回釣れる訳ではないところが釣りの面白さや奥深さではないかと思います。
毎回、何も考えずともたくさん釣れるようであれば、釣りは続けていないと思いますし、いろいろ迷ったり考えたりするのも釣りの面白さだろ思います。

①シーフロアコントロール:クランキー
マットブラックという珍しいカラーで、スポットグローなどの装飾も無い真っ黒なジグです。
魚にとって黒はどんな感じに見えるのかわかりませんが、釣れるという事は見えているという事ですし、根魚に有効なのは実績からも間違いありません。
②&③:ビート:ビーライン
根魚に有効な黒と赤のスロー系のジグにスポットグローを配したジグになります。
ホバリングするかのような非常に滞空時間が長いフォールを実現していて、魚に長い時間ジグを見せて誘いを掛けます。
春には欠かせないジグです。
根魚攻略のためのジグセレクトのまとめ
様々な状況によるメタルジグのセレクト方法を簡単にまとめました。
【パイロットジグへの反応が良い場合】
●基本的にはジグを替えずに釣りを続行。
【大きな魚が釣れて、十分な魚をキープ出来た場合。】
●セミロングのままカラーを替えてみる。
●カラーは同じでスロー系のジグに替えてみる。
以上をいろいろ試してみて、今後の参考にする。
ジグへの反応はあるが、食いが渋い場合のセレクト
【形状の変更】
●セミロングから同じ様なカラーのスロー系のジグへ変更。
●食いが良くなった場合にはそのまま釣りを続行。
【形状を替えて食いが悪くなった場合】
●形状がマッチしていないと考えられるため、セミロングへ戻す。
●カラーは赤系や黒系へ替えてみる。
●食いが良くなった場合にはそのまま釣りを続行。
●食いがいまいちの場合は様々なカラーに替えて見る。
●カラーを替えてもダメな場合は、最初のパイロットジグに戻す。
最終的に元のジグに戻る場合があるが、その日は食いが渋い日だとあきらめる?
パイロットジグへの反応が全く無い場合のセレクト
●思い切って形状もカラーも替えて見る。
●セミロングからスロー系へ、シルバー系から赤や黒系へ。
●釣れる場合にはそのまま釣りを続行。
●釣れなければあまり出番が無いカラー等も使ってみる。
●それでもダメな時は諦める?
色んな状況がありますので、いろんな事を試してみて、自分なりのセレクト方法を確立して下さい。
その他のジグ
春の根魚攻略のためのパイロットジグや、その他の実績のあるジグを使ってもダメだった場合に使うジグをご紹介します。

爺が使っている、その他のジグに分類されるジグです。
①マリア:メタルフリッカー
このジグは今は発売されていないのでは?
このパープルカラーがアイナメに非常に有効な場合があり、「【ジギング釣行記2024】リトライ編。ジグのカラーが釣果の差に。」という記事にも書いていますが、カラーでこんなに差が付くのかと、改めて思わされた釣行でした。
②シーフロアコントロール:ノヴァ
青物用に開発されたジグみたいですが、底にイカナゴの反応が出た場合に使うジグで、年に1~2回出番が有るか無いかのジグですが、春にはタックルボックスに入れてあります。
③ダイワ:鏡牙ジグ セミロング
本来の色はPHシルバーというカラーですが、自分でオレンジのマニキュアをゼブラ模様に塗ったジグになります。
このオレンジが効くのか定かではありませんが、50cmを超えるゴジラソイや、座布団ヒラメを何匹も釣っている、非常に縁起の良いジグですので、タックルボックスに入れっぱなしのジグでもあります。

その他のジグ、パート2です。
④ダイワ:鏡牙ジグ セミロング
このカラーは現在はラインナップされていないみたいですが、サクラマスにも有効だったので残念です。
⑤タックルハウス:P-boy jig
サクラマス用のジグで、みちのく限定カラーというのに魅かれて買ったジグですが、今のところサクラマスは釣れていませんが、根魚はぽつぽつと釣れています。
⑥クランキーもどき
シーフロアコントロールのクランキーに似せたジグで、飲んでいる時に酔った勢いでポチッとしたジグです。
見た目は同じような感じですが、本家に比べてアクションはいまいちですが、釣れているので使っています。


その他のジグ、パート3です。
⑦シーフロアコントロール:レクター
非常に個性的なデザインのジグで、フォールはめちゃくちゃ遅いのですが、その分より長く魚にジグを見せる事が出来るため根魚や底物には非常に有効なジグです。
また、サクラマスにも有効で、今まで何匹か釣らせて頂いてます。
⑧シーフロアコントロール:クランキー
独創的なカラーが印象的なジグで、春先に使う事が多いジグです。
⑨シャウト:ストロボ
見た目はスロー系の平べったいジグのようですが、実際には極太ボディーをしていて、フォールが比較的早いのが特徴のショートジグです。
ストロボという名前の通り、海中で明滅するギラギラ閃光が非常に目立つジグでもあります。

夏や秋の根魚攻略
夏場以降は水温の上昇にともない、アイナメやソイ等の根魚が釣れにくくなるため専門に狙う事はあまりなく、底物のヒラメやホウボウなどを狙う際にゲストとして釣れ来ることが多くなります。
ですので、どちらかと言うとイワシカラーなどのベイトフィッシュを意識したジグを使う事が多くなり、赤や黒系は出番が少なくなります。
それでも全く反応が無い時には最後の手段として使う事があるので、最低1本はタックルボックスに備えています。
まとめ
今回は爺が実践している、根魚を攻略するためのメタルジグのセレクト方法についてのご紹介でしたが、いかがでしたか?
今回ご紹介したセレクト方法は、主に春の根魚を攻略する場合に爺が行っている方法ですが、それなりに実績がありますので、もしよろしかったらこの記事を参考にして試してみて下さい。
次回は、夏~秋のヒラメなどの底物攻略のためのメタルジグのセレクトについてご紹介したいと思います。
それではまた!






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