
今回は、スロージギングのあるある話、パートⅡをお送りします。
爺が経験した事や友人の事、笑い話のような本当の話、信じられないような本当の話など、様々なエピソードがありますので、是非楽しんで下さい。
それではさっそく始めましょう!
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妻に言われた一言
秋になり、ヒラメのベストシーズンに入ると、市場に大量のヒラメが水揚げされるようになり、40cm~50cmの食べ頃のヒラメが地元のスーパーに並ぶようになります。
我が家では、基本的に爺が釣って来た魚しか食べないので、たまにかみさんと一緒に買い物に行っても、鮮魚売り場をじっくりと見る事はほとんどありません。
しかしその日は、何故か分かりませんが、かみさんがじっくりと鮮魚売り場を見始めました。

ヒラメって、こんなに安かったっけ?
大きいヒラメでも600円だよ!

さすがに、
そんなに安くはないだろう・・・。

いやいや、あんたが釣りに使ってるルアー?
あれより全然安いじゃん!

えっ!

この前、あんたの釣りの部屋を覗いたら、
封が切られてないルアーがあって、よく見たら
1,600円って書いてあったよ。

やば・・・。

あのルアー1つで、大きいヒラメが2枚に、
中くらいのが1枚買えるんだー・・・。
スーパーで買ったほうが安上がりだね!
嫌味たっぷりに、こんな事を言われたことがある方は、爺だけじゃないですよね?
こんな事を言われた時は、言い分けや反論を一切することなく、当分の間は大人しくしているのが最善ですね。
前日の夜が一番釣れる?
東日本大震災以前の話ですが、船を係留している岸壁の直ぐ近くに友人の浜小屋があり、前日の夜はそこに泊まり、釣りの話をしながら酒を飲み、翌朝早く釣りに行くのが決まり事のような感じでした。
酒を飲みながら、新しく購入したタックルやジグの話、そして明日行くポイントの話などをしながら最高に盛り上がり、大漁が約束されたも同然という事で、眠りにつきます。

翌朝は、前夜に決めたポイントが何処だったかも覚えてないまま取りあえず船を走らせ、前夜の深酒による二日酔いで頭がガンガンするなか釣りを開始。
しかし、前夜の大漁は何処へやら、釣果が伸びないまま納竿。
そんな事を何度繰り返したことか・・・。
「前日の夜が一番釣れた!」という、何とも情けない話でしたが、これって爺だけではないですよね?
ちなみに浜小屋は津波で流されてしまい、その後は再建しないまま現在に至っています。
地球を釣り続けた男の話
十年ほど前の、爺の友人の話です。
当時、ロージギングを始めて間もない彼。
地球を相手に高級ジグを何本も失い、多い時には一日5本のジグを失う事も・・・。
それでも、お金だけは持っている独身の彼は、めげること無く高級ジグを買い続け、相変わらず上達する事も無く地球を釣り続けるのでした。
彼が手にしたのは魚ではなく、ほとんどが岩や海藻、時には謎の鉄片などの「地球の一部」でした。
そんな彼はいつの間にか、「地球を釣り続ける男」と言われる有名人になっていたという、本当の話です。
これって、彼だけじゃないですよね?
追 記
現在の彼は、高級ジグを買い過ぎたせいでお金が無くなったのか、爺と同じような比較的安価なジグを使うようになり、地球を釣る事も随分と少なくなりました。(釣り具屋さんの売り上げは落ちましたが。)
今では普通に皆と同じような釣果を上げるようになり、「地球を釣り続ける男」という称号も、いつの間にか聞くことが無くなりました。

奇跡のジグ回収
これは、爺の友人の、嘘のような本当の話です。
スロージギングを始めて間もない彼に、底付近で大きな魚がヒットしたのですが、ドラグが鳴りラインが出されて根に入られ、次の瞬間ラインブレイク。
彼は、「今までで一番大きかったのに・・・。」と悔やんでも悔やみきれない様子でした。
その日は比較的魚の活性が高く、船を潮任せに流していましたが、「もう一度、最初のポイントに戻り、流してみよう。」という事になり、船を移動させる事になりました。
釣りを再開して間もなく、ラインブレイクした友人に再び大物がヒット。
今度は上手く魚をいなしながら根を回避し、数分のやり取りの末、大きなヒラメを釣り上げたのですが、よく見るとヒラメの口元にジグが2本・・・。
そうです、ラインブレイクした際に付けていたジグが、ヒラメの口に刺さっていたのです。
一日に二度、同じヒラメを釣ったという事で、後にも先にもこんな事は初めての経験で、船上は不思議な空気に包まれた事を今でもはっきりと覚えています。
あの広い海で、全く同じポイントを船が通過し、同じ釣り人が同じ魚を二度釣るという、嘘のような本当の話でした。
落として巻くだけって言ったじゃん!
これも爺達の友人の話です。
友人数人と酒を飲んでいた時に、「俺も釣りに行ってみたいなー」と、1人の友人が言ったので、「海の状況が良かったら行ってみる?落として巻くだけで釣れるから、初めてでも全然大丈夫!」という事で釣りに行く事に。
その日は波も無く最高の釣り日和でしたが、こんな事ってある?というくらい魚の活性が低く、2時間で小さなソイが2匹という、数年に一度あるかないかの最悪な状況でした。
その後さらに2時間ほど粘るも全くダメで納竿。
アタリすら無かった友人が最後にキレぎみに、「落として巻くだけって言ったじゃん!」と一言。
確かにそうなのだが・・・。
その後友人は二度と釣りに行く事はありませんでした。
釣りって、最初の印象が大事ですね。
釣りの帰りに魚屋に寄る男
これは、笑い話に出てくるような、爺の友人の話です。
以前は友人たちとよく遠征に出掛けていたのですが、釣果がよろしくない時は、マジで魚屋を探し、魚を買ってクーラーボックスに入れ、自分が釣った事にして家に持ち帰る奴がいました。

「釣りに行く」と言うとへそを曲げる奥様の手前、絶対にボウズで帰宅するわけにはいかなかったようで、鬼気迫る形相で魚屋を探しているのが今でも思い出されます。
笑い話の世界じゃなく、実際本当にあるんですよ。
そんな彼も、今では魚屋に寄る事も無くなりましたが、よくよく聞いてみると、「いつも釣れないから、お金が続かないし、奥様も魚をあてにしなくなった。」というのが理由のようです。
それはそれで寂しい話しですが。

マーライオン
何時も一緒に釣りに行っている友人の甥も釣りが大好きで、年に何度か一緒になる事があります。
あまり船には強くないらしく、いつも凪が良い時しか来ないのですが、その日は多少波が高いにも関わらず、珍しく釣りに来ました。
釣りを開始して1時間ほど経った頃、甥の顔色が徐々に青白くなり、案の定船酔いになってしまいました。
「休んでろ。」声を掛けると、「大丈夫です。」と返事がしたかと思ったら、突然マーライオンが現れたのです。

シンガポールにある、上半身はライオン、下半身が魚の像で、口から水を噴出しているあのマーライオンのような状態で噴出したのです。
「ダメだね、帰るか。」と声を掛けた瞬間、「釣れました!」と小さな声で甥が叫びました。
竿がしなり、ドラグが鳴り、大物であることは一目瞭然でしたが、時折りマーライオンのように噴出している甥は、未だ顔が青ざめ、何とかロッドを抱えているといった状況です。
何とかリールを巻上げ、やっと水面に浮上したのは、何と80cmの座布団ヒラメでした。
こんな大物を釣り上げても、笑顔も無く青ざめた表情でヒラメを持ち上げ、写真に納まった釣り人を見るのは初めての経験でした。
写真撮影後は、速やかに帰港した事は言うまでもありません。
その甥は、次回から酔い止め薬を服用してくるようになりましたが、マーライオン以降は釣果が伸びず、皆に「マーライオンにならないと釣れないな!」と、からかわれています。
船酔いには要注意ですね。
あるある話のまとめ
今回は、スロージギングのあるある話、パートⅡをお送りしましたが、いかがでしたか?
長く釣りをしているといろんな事が起こるもので、「事実は小説より奇なり。」と言うように、到底信じられないようなことが起こるのも、釣りの楽しさです。
前回、そして今回だけでは全てを書ききれませんし、今後も面白いエピソードが出てくるはずですので、それらも交えてパートⅢをお送り出来ればと考えていますので、お楽しみに。
それではまた!




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