フライフィッシング、爺の私見。フライラインとリーダー編。

釣り
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 前回の「フライフィッシング、爺の私見。ロッドとリール編。」では、タイトルにあるようロッドとリール、そしてフライの種類についてご紹介しました。

 そして第2弾の今回は「フライラインとリーダー編。」と題して、フライフィッシングで使用するフライラインやテーパーリーダー、そしてティペットをご紹介していきます。

 本来であれば、小物やウエアまで紹介したかったのですが、あまりにも文字数が多くなってしまいそうなので、それらは第3弾でご紹介したいと思います。

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 今回も前回と同様に、渓流で使用する2番~4番を想定したものであり、あくまでも爺の私見ですのであしからず。

 それではさっそく紹介して行きましょう。

フライライン。

フライライン。

 フライラインとは、簡単に説明するとコアと呼ばれる芯をPVC(ポリ塩化ビニル)などでコーティングしてあるラインで、太くて重量があり、ジギングなどの通常使うラインとは全く違った構造で出来ています。

 フライフィッシングでは毛鉤をポイントに送り込む必要がありますが、その時のキャスティングのパワーをフライラインがリーダーやティペット、毛鉤に伝達する役割を担っていて、非常に大事な役割があり、これが無ければ釣りになりません。

 フライラインには大きく分けて2種類あり、フローティングラインという素面に浮く素材で出来たラインと、シンキングラインと言って水中に沈むラインがあります。

 渓流のフライフィッシングの場合は、通常はフローティングラインを使用して行います。

 フローティングラインは形状の違いによって、DT(ダブルテーパー)やWF(ウエイトフォワード)があり、それぞれに特徴があります。

 フライラインは様々なメーカーから発売されていますが、爺は「TIEMCO」から発売されている「サイエンティフィック・アングラーズ社(SA)」製のフライラインしか使用したことがありませんので、今回はそのラインについてのご紹介となります。

 ジギングや渓流のルアーフィッシングで使用するラインと違い、フライラインは太いうえに様々な色がありますが、この色に関しては各自好きな色を選んで構いません。

 通常は魚に気づかれないよう透明なラインや細いラインを使いますが、フライラインの場合はラインの先にテーパーリーダーやティペットというものを付けて釣りをしますので、フライラインに色が付いていても魚を釣るうえでは問題が無いと言えます。

 むしろその色が付いているおかげで、フライラインが流れに引っ張られていないかなどを確認するのに役立っていると言えます。

 イエロー、オレンジ、アイボリー、ブルー系、グレー系など様々ありますので、自分の好みやリールに巻いたときの見た目など、各自好きな色を選んで下さい。

 フライラインは一見すれば高価ですが、爺の場合はラインの前後を入れ替えたりすることによって3~4シーズン位は同じラインを使用しています。

 手入れさえしっかりしていれば数年は持つと思いますので、良いラインを使用する事をお勧めします。

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DTライン(ダブルテーパー)

 DTラインとは読んで字の如く、ラインの両端部にテーパーが付いていて、端部に向かって徐々に細くなっているラインです。

 中~近距離での使用に向いていています。

 また、両端部が同じ形状となっていますので、片方が劣化してきた場合はラインを逆に巻き替えて使用できるというメリットもあります。

 同じDTラインでも、テーパーが急になっているものや、緩くなっているものがあります。

 テーパーが急なものは、ターンする力が大きく、大きなフライや向かい風の時に有利となります。

 テーパーが緩いものは、ターンする力が弱く、デリケートな釣りに向いていると言われています。

 DTラインは日本の渓流釣りでは最も一般的に使われている形状のラインになります。 

 ちなみに爺は、TIEMCOから発売されているSA社の「スープラ ロングドリフトライン (LDL)」「スープラ Jストリーム DTT」を使用しています。

 爺がスープラ ロングドリフトライン (LDL)を使用する場面としては、風もさほど吹いていない状況で、複雑な流れをクリアするためロングリーダー・ティペットを使用したい場合に出番が多いラインです。

 ラインの径も細く、今までのラインに比べてドラグが掛かりにくい構造となっています。


 スープラ Jストリーム DTTは、日本の渓流で釣る距離で釣りやすいように設計されたラインみたいで、若干先端側を重くすることによって中~近距離の操作性を向上させたラインです。

 爺は、石が多く流れが複雑な渓流などで使用していますが、先端部分が若干重く出来ているせいか、多少風が強くても問題なく使うことが出来ます。

 シーズンを通してこちらのラインのほうが出番が多いかもしれません。

WFライン(ウエイトフォワード)

 WFラインとは、簡単に説明すると片方の先端部分が太くなっているラインで、反対側は細いランニングラインと呼ばれる部分になっているラインです。

 ラインの片方に重量が片寄っていて、重量による遠心力の強さを利用して、毛鉤を遠くへ運ぶことを得意とするラインです。

 渓流は流れが複雑なため、遠投してもラインが複雑な流れに引っ張られて、毛鉤にドラグ(ラインに引っ張られて毛鉤が不自然な動きで流されること。)が掛かってしまうため遠投することがほとんど無く、中~近距離の釣りが主になりますので、ほとんどの方はDTラインを使用しているのではないでしょうか。

 しかし最近は、DWFという既存のWFと違いDTラインのような両端部がWFとして使用できるラインも発売されています。
 

バッキングライン。

 バッキングラインとは、海釣りで使用するリールの下巻の役割をするラインで、リールの糸巻量を調節するものであり直接釣りに影響を与えることは無いため、自分の好きな色のバッキングラインを選択して構いません。

フライラインの手入れ。

 釣りから帰ってきたら、最低でも柔らかい布などで拭いてフライラインの汚れは落とすようにしてください。
 出来れば専用のものを使用して、フライラインの劣化を防ぐようにすればラインが長持ちします。

 専用のものとしてはTIEMCO「リバイタライザー」「フライラインドレッシング」というものがあり、爺もそれらを使用しています。 

テーパーリーダー。

 テーパーリーダーについても、渓流で使用するドライフライフィッシングを想定したご紹介になります。

 テーパーリーダーとは、読んで字の如くフライラインと接続する側が太く、先端に行くに従って徐々に細くなっているリーダーのことです。

 フライラインから伝わってきた力を先端まで伝えて、毛鉤をポイントまで届ける重要な役割を持っています。

 中~小渓流で使用する材質としてはナイロンが主流となり、その中にも硬いものや柔らかいものがありますが、柔らかいものは風が吹いている時は慣れないと使いにくく、また夏場などはさらに柔らかくなるので、初心者は硬めのものが使いやすいと思います。

 テーパーリーダーの太さは「X」で表され、数字が小さいほど太く、大きいほど細くなります。

 渓流で使用する太さとしては5X~6Xが一般的だと思いますし、使っている方も多いのではないでしょうか。

 また、テーパーリーダーには様々な長さのものがありますが、始めのうちは9ft、長くてもせいぜい12ftくらいにしたほうが良いと思います。

 15ftなどの長いリーダーはドラグを回避するためには有利に働きますが、慣れないと上手くキャスティング出来ず、フライをターンさせることが難しくなりますし、トラブルの原因になりますので、最初から長いリーダーを使用するのはお勧めしません。

 初心者の方が最初に使うとしたら、TIEMCO「スタンダードリーダー」が適度な硬さで使いやすくお勧めです。

 ちなみに爺は、スタンダードリーダーの他に同じTIEMCO「LDLリーダー」「Jストリームリーダー」を使っています。

 スタンダードリーダーは、適度な張りとしなやかさを併せ持っており、オールラウンダー的なリーダーで、どのような状況でも使用しやすいリーダーとなっています。


 LDLリーダーは、スープラ ロングドリフトライン (LDL)と合わせて使用していて、比較的開けた渓流で複雑な流れを回避したいときに使用しています。


 Jストリームリーダーは、スープラ Jストリーム DTTラインと合わせて使用しており、近距離での投射性もよく、バット部が細くなっていることからドラグ回避性にも優れ、非常に使いやすいリーダーです。


 フライラインとテーパードリーダーの接続には、接続部のこぶが比較的小さいネイルノットやネイルレスネイルノットなどで接続して使用しています。

 実際の接続の仕方はYouTubeなどにたくさん載っていますので、それらを参考にして下さい。

 参考までに、ネイルノットを簡単に行える「シマザキ リーダースプライサー」というものがTIEMCOから発売されています。

 慣れてくると家にある細い縫い針を使用しても出来るようになってきますが、最初はスプライサーを使用したほうが奇麗に結べますし楽だと思います。

ティペット。

 ティペットとは、テーパーのない細い糸の事で、テーパーリーダーの先端部分に結んで使用するものです。

 テーパーリーダーの先端部はテーパーが無い細い糸になっていますが、それだけではドラグを回避するには短いので、そこにティペットを足して使用するための糸です。

 ティペットの太さはテーパーリーダーと同じく「X」で表され、渓流で釣る場合には6Xを標準に5X~7Xを使い分けている方が多いのではないでしょうか。

 5Xでは太すぎると言われるかもしれませんが、カディスがハッチしている時は大きいイワナなどが水面から全身を出してフライを咥えにきますので、そういう場合は5Xでも警戒されない事が多く、むしろ大物が釣れた時のやり取りに安心感があるので使っています。

 7Xは鏡のような水面でライズしている魚や、プレッシャーが多くてスレた魚を狙う時に使用しています。

 またティペットにテーパーを付けて使用したい場合もあり、5X→6X→7Xと徐々に細くしていって使用する場合もあります。

 ティペットの材質はナイロンが主流ですが、7Xや8Xなどの細いティペットを使う場合は、フロロカーボン性のティペットが丈夫でお勧めです。

 フロロは硬いし沈みやすいと言われますが、7Xなどの細いティペットの場合は硬さは気になりませんし、リーダーグリースなどを塗ることによって沈みにくくなりますので、特に問題は感じません。

 ちなみに爺は、5X~6Xを使用する際は、TIEMCO「ミスティープラスティペット」を使用しています。
 適度な張りとしなやかさを併せ持っていて非常に使いやすく、初心者の方にはお勧めです。

 7Xはフラットな水面でライズしている魚を釣る際に使用していますが、やはりTIEMCO製の「フロロステルスティペット」というものを使用しています。


 テーパーリーダーとティペットとの接続は、エイトノット(8の字結び)を使用して結んでいて、強度も問題ありませんし、特に老眼の爺でも釣り場で簡単に結べるのがありがたいです。 

あとがき。

 今回はフライライン、テーパーリーダー、そしてティペットについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

 あくまでも爺が使用しているラインやリーダー等の感想でありその私見ですので、参考として読んでいただければと思ます。

 本来であればもっと詳しく、そしてイラストなどを用いて紹介できればいいのでしょうが、爺はまだまだそこまでの知識が無いのでご勘弁下さい。

 もっと詳しく知りたい方などは、TIEMCOのホームページで調べるといろいろ知ることが出来ますし、ブログ記事も様々投稿されていますのでそれらをご覧ください。

 次回はフライフィッシングで使用する小物やウエアについてご紹介します。

 それではまた。

 追記

 近年はフライフィッシングを楽しむ方が減ったような気がするというか、実際に釣り場に行っても以前のように毛鉤釣りを楽しんでいる方と会う事がほとんど無くなっています。

 非常に楽しい釣りですし奥が深い釣りですので、是非とも皆さんに楽しんでもらいたいと願っています。

 この記事を通じて「フライフィッシング」をやってみようとか、興味を持ってくれる方が増えることを願っています。

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