今回は、100円ショップで売っている商品を使って、クーラーボックスの保冷力をアップさせるための改造方法をご紹介したいと思います。
以前、実際にクーラーボックスを改造した時は、若干ですが保冷力がアップしましたし、今回はその時よりも改造箇所を増やすつもりですので、保冷力アップは期待できると勝手に思っています。
と言うか、保冷力を絶対にアップさせるつもりでShimanoのスペーザシリーズの中では一番保冷力が低いクーラーを買ったので、性能アップさせないと、「安物買いの銭失い。」になるので困るんです。
クーラーボックスの保冷力の比較をしている動画や記事がたくさん出ていますが、その中には超高価なものと一般的なものを比べても、価格の差ほど保冷力の差はないようなものも目にしたりします。
Shimanoの「I-CE(アイス)」という独自の保冷基準のものを比べている動画もありますが、それを見てもそれほど差がないものや、むしろ・・・。
検証方法にもよると思いますし、検証時の条件のムラもあると思いますが、「それだったら自分で改造して、保冷力をアップさせたほうが安上がり。」という事で再びやってみる事にしました。
上手く行けば上位製品並みの保冷力になるかも、何て期待したりしてます。
材料は100円ショップの商品ばかりですので、これで保冷力がアップすれば「コスパ最強」という事になりますので、もしも上手く行ったら皆さんもお試しください。
それではさっそく始めます。
爺のクーラーボックス
爺のクーラーボックスは、「失敗しないクーラーボックスの選び方。」という記事でも紹介しましたが、Shimanoのスペーザ ライト 35L キャスター付きになります。
この写真は、買ったばかりの時のシールが貼られていた状態の写真です。
釣った魚をなるべく曲げないで入れることを優先したクーラーですので、キャンプ用などに比べると細長い印象を持たれると思います。
内寸は60cmで、大き目のワラサであれば曲げれば入りますし、ブリは頭を落とせば普通に入ります。
外寸は最大で約80cmですので、実際に見ると結構大きいです。
運搬時の水漏れを防ぐためと、気密性を高めて保冷力を高める効果があるらしいですが、付いているという事は、これだけでだいぶ違うんでしょうし、キャンプ用のクーラーには見ない機能ですね。
これが水抜き栓で、90度ひねれば勝手に蓋が開いて排水されます。
手が汚れないので非常に助かります。
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Shimanoには「I-CE(アイス)」という独自の保冷基準があり、クーラーの容量の20%の氷を31℃の温度下で何時間保持できるかを表したものですが、このクーラーは45hとなっていますので、45時間保持できる保冷力が有るという事になります。
スペーザシリーズの中では一番保冷力が低いタイプになります。
ちなみに保冷力が一番高いのは65hなので、20時間も氷の持ちが違うという事になりますが、仮に今回の改造で保冷力がアップすれば、その差は縮まるという事になりますが、はたしてどうなるか・・・。
蓋は両開きで座っても大丈夫な強度があり、テーブルとしても使用できるなど、キャンプにも使いやすい非常に優れたクーラーボックスです。
Shimanoのスペーザシリーズは、釣りをする方や釣りとキャンプの両方を楽しんでいる方には非常にお勧めなクーラーボックスです。
関連商品:Shimano スペーザ35L Light「I-CE 45h」
クーラーボックス改造
改造方法と材料
改造と言っても、クーラーを解体して100円ショップのアルミテープを張るだけです。
もしもクーラーを解体した時に、クーラー本体と断熱材に2~3mm程度の隙間がある時は、アルミテープではなくてアルミシートを張り付けて隙間を埋めようと考えています。
これが100円ショップで200円で売っているアルミテープです。
今回はこれを3本用意しています。
長さが10mで厚さが0.1mmと書いてありましたが、計ったわけでは無いし、100均の物なので正確な厚さは?です。
これが100均で買った、厚さが3mmのアルミシートの残り物です。
隙間が大きい場合に使おうと考えていますが、多分これを入れるくらいの隙間は無いと思います。
ホームセンターなどで売っている安価なクーラーボックスの中には、本体と発泡スチロールの間に結構な隙間がある場合があり、そんな時にこれを貼って隙間を埋め、保冷力をアップさせます。
関連商品:Shimano スペーザ35L Basis「I-CE 50h」
本体の改造
本体の解体
クーラーボックス本体を解体していきます。
先ずは改造の邪魔になるハンドルを外します。
ハンドルを立てて、握りこぶしで上から「トンッ」と叩けば外れます。
最初から強く叩かないで、徐々に強くして行った方がいいです。
これがハンドルを取り外した状態です。
ボルトなどで止めてあるわけでは無く、ただ単にハマっているだけですので、何回も取り外しをしていると甘くなってきそうです。
次は蓋を外してこの状態にします。
これで作業がしやすくなります。
爺の場合
初めに、写真にある水抜き栓を取り外しました。
プラスチック製のナットを、モンキースパナで弛めて取り外します。
その後、パッキンカバーとパッキンを手で外します。
グリスが付いたモンキーレンチを使ったので、黒い汚れが付いてしまっていますが、拭けば取れます。
これが水抜き栓を取り外した状態です。
無くさないように栓とナットを組んだ状態にしておきます。
次は蓋のロックが掛かる爪の部分の金具を取り外します。
これはプラスドライバーで簡単に外すことが可能です。
次はハンドルの取り付け部分のボルト2本を外します。
ボルトは小さなやつなので、無くさないように何かに入れておくことをお勧めします。
全てのボルトを外したら、内枠と断熱材を外します。
手で少しづつ引っ張れば簡単に外れます。
上:断熱材(発泡スチロール)
中:本体内枠
下:本体外枠
以上の3つに分かれます。
以上で本体の解体が完了です。
水抜き栓の取り外しにモンキーレンチなどの工具が必要ですし、持っていない方もいると思いますが、100円ショップでもプラスチック製のモンキーレンチを取り扱っている店もありますので、それで十分可能です。
それ以外の箇所はプラスドライバーでボルトを外すだけですので、誰でも簡単に解体が可能です。
関連商品:Shimano スペーザ35L Limited「I-CE 60h」
本体の改造
本体の改造としては、用意してあるアルミテープを、断熱材と本体内枠の貼りやすいところに貼って保冷力を上げるという単純な作業です。
隙間もほとんど無いのでアルミシートの出番はありませんでした。
これが断熱材の5面にアルミテープを張った状態です。
貼っていない箇所がありますが、これは細かな作業が必要で面倒だったので貼らなかっただけで、終わってから少々後悔しています。
これも断熱材にアルミテープを貼った状態の写真です。
細部の手抜きがもろ見えですが、あまりゴチャゴチャ貼っちゃうと、断熱材が外枠に上手くはまらない場合があるので、貼り過ぎには注意です。
これが本体内枠の外側にアルミシートを貼った状態の写真になります。
これに関しては5面ともフラットな面が多かったので、奇麗に貼ったつもりです。
以上で本体の改造は終わりです。
本体外枠の内側にも貼ろうかなと思ったのですが、全てに貼るとハマらなくなるのが怖かったので、今回は止めておきました。
改造後の保冷力を確認し、あまり変化が無いようであれば再び解体して貼ろうかなと思っています。
関連商品:Shimano スペーザ35L Premium「I-CE 65h」
蓋の改造
引き続き蓋の改造に入ります。
蓋の解体
先ずは蓋を解体していきます。
蓋の裏側のボルトを全て取り外します。
全てプラスドライバーで外すことが可能です。
次は蓋のパッキンを取り外して、隠れているボルトも全て取り外します。
隠れている部分のボルトは、主に蓋の取っ手部分を固定しているボルトになります。
これが蓋を解体した写真になります。
左:蓋上部(天板)
中:蓋下部(内側)
右:断熱材(発泡スチロール)
蓋の内枠部分を外すのに非常に苦労しましたので、当然組み立てる時も大変です。
後で思いついたのですが、これを楽に行うためには以下の手順で行ったほうが絶対良いです。
その手順は以下の通りとなります。
スペーザの蓋の解体・組立作業手順
解体
・蓋のパッキンを取り外す。
・左右にある蓋の取っ手部分を固定しているボルト全8本(左右各4本)を取り外す。
・取っ手を引き抜く。
・残りの蓋のボルトを全て取り外す。
・蓋を解体し、3つにばらす。
組立
・蓋の天板部分の枠に断熱材をセットし、内枠を取付ける。
・取っ手を固定するボルト全8本(左右各4本)以外のボルトを全て取付けて蓋を組立てる。
・左右の取っ手を蓋本体にはめて、ボルト全8本(左右各4本)を取付けて固定する。
・パッキンを取付けて完了。
以上の手順で行う事で、何のストレスも無く楽に解体組立が出来ます。
何事もやってみないと分からないですね。
関連商品:Shimano スペーザ45L Limited「I-CE 65h」
蓋の改造
蓋の部分も隙間らしい隙間はありませんので、全てアルミテープのみで改造します。
断熱材の裏表の貼れるところ全てにアルミテープを貼ります。
これが断熱材の裏側の状態です。
蓋の内枠の裏側にも貼ろうと思ったのですが、大丈夫か確認するために仮組みしたら、若干蓋の内枠が膨らんで蓋いたので、今回は無理せず貼りませんでした。
アルミテープの厚さにもよると思いますし、今回用意した100円ショップのテープは前回使ったものに比べて厚みがあって硬い印象があり、0.1mmより厚さがあるように感じました。
見た感じは貼っても問題なさそうだったのですが、壊してしまうと元も子もないので、今回は止めておきました。
これに関しても改造後の保冷力を確認してから使いするかどうか判断します。
本体と蓋の組み立てが完了したら、蓋と取っ手を付けて完了となります。
問題無く組み上がっているか、蓋の開け閉めやロックの具合、水抜き栓の水漏れの有無などを十分に確認して、問題無ければ改造作業終了です。
改造に要した時間は、約3時間でした。
もう少し早く終われるかなと思ったのですが、蓋の解体に時間が掛かってしまいました。
使用したアルミテープは、10m×3本≒30m でした。
前回これより一回り小さいクーラーボックスを改造したのですが、その時は20mで少し足りないくらいだったので、今回は余裕を持たせたつもりだったのですが、結果約2m程しか残りませんでした。
材料費は合計で、220円×3本=660円という事になります。
車のガソリン代等も掛かっていますが、別の用事のついでに買ってきたものなので除きます。
次は、いよいよ保冷力の検証ですが、少しでもいいのでアップしていることを願うばかりです。
関連商品:Shimano スペーザ35L Limited「I-CE 55h」
おわりに
今回はクーラーボックスの保冷力をアップするための改造についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
クーラーボックスを解体して、100円ショップで売っているアルミテープを貼るだけなんですが、これで保冷力がアップすればコスパ最強ですけど、はたして結果は・・・。
爺のクーラーボックスのスペーザライトが、改造する事によってスペーザベイシス、上手く行けばスペーザリミテッドクラスまで保冷力がアップしてくれる事を期待しています。
しかし、こんなもので保冷力がアップするのであればメーカーでも何らかの対応はするはずですが、それが行われていないという事は、やはりそれなりだという事なのだと思います。
何が楽しいって、爺の場合はD.I.Yが楽しいというか、解体したり組立てたりするのが楽しくてやっているという一面もあります。
自分で手を掛けて、それで少しでも保冷力が上がっていれば嬉しいというか、達成感があるというか、それが楽しくてやっているというのが本当のところです。
ということで、次回は改造する前のクーラーボックスと、改造後のクーラーボックスの保冷力を比べてみたいと思います。
さてさて、結果はどうなることやら楽しみにしていてください。
それではまた。
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