皆さん、お正月の準備は始めていますか?
ついこの間まで「まぐろとかちゅお?」なんて騒いでいたクリスマスも終わり、ホッとする間もなく今度は正月の準備をに追われることになる。
まだまだ余裕だと思っていたらあっという間に年末、という経験をしている方は多いのではないでしょうか。
かくいう爺もその一人ですが。
12月は師走とも呼ばれるが、これは師僧(僧侶)が仏事を行うために、東西を馳せ回る(走り回る)ことから、始めは「師馳せ」と呼ばれていたものが「師走」に代わっていったと言われているらしい。
らしいというのは様々な説があるからだが、いずれにしても誰もかれもが忙しく走り回る月という意味では同じみたいだ。
昔の人は上手いこと言うものですね。
だいたいお正月の準備は何時から初めて何をして、何時までに終わらせないといけないのだろうか。
というか、そもそもお正月とはいったい何なのだろう?
還暦を過ぎていながらそんな事すら知らない爺である。
お正月とは。
お正月とは、一年の幸せと健康をもたらしてくれる歳神様をお迎えする行事という事で、本来は一年の最初の月である1月を指す言葉であったらしいですが、現在では様々な行事を行う期間をお正月と捉えるようになったみたいです。
歳神様とは五穀豊穣や家族の幸せと健康などをもたらしてくれる大事な神様です。
その期間とは各地域や地方によって様々違うらしいが、1月7日の松の内や1月15日の小正月までをお正月としている地域が多いという事です。
また、松の内とは松の飾りを飾っておく期間の事で、地域差はあるものの1月7日~15日までの期間とする地域が多いようです。
小正月とは、一般的には家庭で行う事が多く、作物の豊作や家族の健康を願う行事であり、松の内までいろいろ忙しく働いた女性を労う日でもあり、女正月とも呼ばれる日だそうです。
お正月の準備はいつから?
お正月の準備は、一般的には正月事始めと言われる12月13日から行うものらしい。
これも各地で違いがあるらしいが、ちょうどどの頃のニュースで、神社やお寺で「煤払いが行われました。」と言うのを見た記憶があるが、それがこの正月事始めだったのだろう。
爺は何の意味も知らずに「あーお正月が来るな。」くらいに思うだけで、ただ観テレビをていたのだろう。
正月の準備は何をするの?
それではお正月の準備は、具体的に何をするのだろうか。
煤払い。(大掃除)
煤払いは江戸時代に始まったらしく、その頃の食事は薪や炭を使って調理したり、またそれらによって暖を取ったりしていたため、天井や壁などに付いた煤を払って汚れを落としたことから煤払いと言われるようになったらしい。
現代の一般家庭では煤を掃う必要はないので、大掃除と呼ばれるようになったそうです。
お正月に歳神様を迎える準備であり、1年間のほこりや煤を払う大事な行事という事ですので、皆さんお忙しいとは思いますが、頑張ってやりましょう! と自分に言い聞かせています。
そして爺の家には大掃除に欠かせないものがある。
それが下の写真にある座敷箒です。
親戚のおばあちゃんからいただいたものなので、何という名前の箒なのか分かりませんが、畳に関してはこれが一番ゴミやほこりが取れるので、大掃除の際にはなくてはならないアイテムです。
掃き心地が良いというか、畳の目から細かなゴミが掃き出されるのが見えますので掃除している感じがして非常に気に入っています。
かみさん曰く「箒にしては結構な値段がするのでは?」との事であるが、使ってみるとその良さが分かります。
松迎え。
松迎えという行事があるみたいです。
爺は松迎えと言う行事は聞いたことが無かったが、正月に飾るための松や、お雑煮などを作るための薪を山に行って取ってくる事を言うそうです。
現在では山の資源保護などの観点から、実際に山に行って取ってくる方は少なくなったという事です。
正月飾り。
お正月に飾るものはどんなものがあるのだろう。
また何時飾るのがいいのだろう。
正月飾り、何時飾る?
正月飾りは正月事始めの12月13日以降であればいつでも構わないという事であるが、現在ではクリスマス以降に飾るのが一般的だそうです。
という事は26日以降となるが、29日は二重苦となり縁起が悪く、31日は一夜飾りと言われて敬遠されているため、今は28日に飾る家が多いそうです。
爺の家でも28日に正月飾りを飾っています。
門松
門松とは、文字の通り門に立てる松の事を言い、歳神様がその松を目印にそれぞれの家を訪れるそうです。
現在では住宅事情などによって個人宅ではあまり見られなくなってきているそうですが、会社の入り口の前に飾られているのを目にすることはある。
爺の地域では門松を飾る習慣がなく、目にすると言えば寿司屋さんや飲み屋さんの前に飾ってあるくらいです。
当地域では神棚の両脇に松の枝を飾る風習があり、それが門松の代わりと言えるのではないかと思います。
たぶんですが。
しめ飾り
しめ飾りとは、神社などに見られるしめ縄に縁起物などを飾り付けたもので、歳神様を迎える清められた場所を示すものという事です。
またしめ飾りは神聖な場所ということを示すためのもので、一種の防御壁の役目も果たしており、悪霊などは入れないい場所とされているそうです。
しめ飾りは、歳神様が各家庭の玄関から入ってこられるよう、玄関の軒下や玄関ドアの高いところに飾ることが良いとされているそうです。
しめ縄。
しめ縄は神社や神棚に飾られるもので、神様がいる神聖な場所と、私たちがいる場所とを区別するための印であり、不浄なものや悪霊が入り込まないようにする意味もあります。
しめ飾りと同じ意味を持つという事みたいですね。
爺の家でも、しめ飾りとしめ縄を飾りますが、地域によっては飾り方などが違うみたいです。
鏡餅と鏡開き。
鏡餅とは皆様もご存じの通り、丸い大小の餅を重ねたものです。
鏡は昔から神様が宿る神聖なものとして扱われてきたそうで、お餅を鏡に見立てて鏡餅と呼ぶそうです。
鏡餅が丸いのは、丸は人の魂を表しているとされ、また神社に祭ってある鏡が丸いことからきているとされています。
大小二つの餅を重ねる意味は、陰と陽を表現したもので、幸福と財産が重なるという意味合いもあるとされているそうです。
鏡餅の上にミカンを乗せるのは、ミカンの色である橙を代々として表し、家が代々続くようにとの思いで飾るみたいです。
鏡開きとは、鏡餅を開いて歳神様の恩恵を授かり、無病息災を願う行事という事です。
鏡開きでは刃物は使わず、木槌などでたたいて割って食べますが、叩くという表現も神様に対して失礼であることから、開くという字を使い鏡開きとなったみたいです。
鏡開きは一般的には1月11日に行われることが多いという事ですが、地域などにより違うみたいです。
開いた餅は、焼いて食べたりお雑煮に入れたり、その家庭の食べ方で構わないという事です。
無駄にならないようちゃんと食べろという事ですね。
今は鏡餅の形をしたパックに入ったものを飾ることが多くなり、中に切り餅のパックが入っているので、カビが生えたりする事も無く、餅を無駄にすることも無くなった。
年賀状。
お正月の準備とは直接関係ないと思うが、年末までには年賀状を書いてポストに投函しなければならないため、お正月を迎える準備みたいなものだろうと思う。
爺個人としては今は年賀状のやり取りはしていない。
以前は友人や知り合いに役10通ほど出していたが、お互い面倒だし今はLINEのやり取りをしている事もあり、年賀状は出していない。
家の分としては親戚や古くからの知り合いと、今でも約20通ほどのやり取りがあり、その分の年賀状は書かなければならないが、書くどころかまだ年賀状も買ってきていない。
休みになったら買ってきて書こうと思っているが、書く前から面倒だとも思っている。
今は年賀状を書くためのフリーソフトが出回っているので直ぐに終わるのだが、それでも正直面倒だと思う。
子供の頃は年賀状が届くのが楽しみで、郵便屋さんが来ると自ら取りに行っていたが、今はそのような事も無い。
今は通信手段が発達して、普段から遠くの友人や知人とやり取りができる時代なので、年賀状のやり取りが減っているのも仕方ないことだと思う。
とは言え、書かなければならないので、諦めて書くしかないが。
皆さんは年賀状、どうしています?
おせち料理の準備。
爺の地域ではおせち料理を食べる習慣というか風習が無いので食べたことが無い。
その代わりと言っては何だが、煮しめを作って食べるくらいだ。
テレビの料理番組では「お煮しめ」とか上品に言っているが、爺の家のものはおが付かない見た目も気にしない、あくまでもただの田舎の煮しめである。
その煮しめを子供たちが大好きだったので以前は作っていたが、子供たちが独立してからはあまり作らなくなった。
煮しめは大きな鍋で大量に作ったほうが美味しく出来るが、今は二人しかいないので大量に作られるとずっとそれを食べなければならず、大変なことになってしまうからだ。
だから煮しめを作るのは、子供たちが孫を連れて家に集まる時くらいになった。
爺の家で正月に絶対食べるというのが、鶏で出汁を取り、そこに鶏肉と大根、ゴボウ、ニンジン、蒲鉾などを入れて煮て、最後にセリを落として食べる、いわゆる餅の入らない雑煮みたいなのを食べる。
かみさんをあまり褒めたくはないが、これがマジで美味しくて、爺の家では正月にはなくてはならない料理で、これだけは絶対に欠かせない。
皆さんの家庭でも、欠かせないとか外せない料理はあると思いますので、それを楽しみに正月を迎えましょう。
終わりに。
各家庭ごとにお正月の準備や習慣なども違うと思うが、今は古くからの習慣にとらわれない若い方たちもいるので、より様々なお正月の形があると思う。
爺の住む田舎でも、玄関にしめ飾りを飾らない家もあるという。
以前は皆で車の前にしめ飾りを飾って走っていたが、今は全く見ることが無くなったのと同じように、これからはお正月の飾り物とかの習慣も無くなっていくのかもしれない。
これもまた時代の流れなのだろう。
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