スローな爺のスローなジギング。リールのレベルワインダーとギア比。

釣り
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 今回はジギング用リールのレベルワインド機能やギア比についてご紹介していきたいと思います。

 前回はスロージギングの初心者に向けた「リールに必要な基本性能や糸巻き量他」に関してでしたが、今回も主に初心者に向けての内容となります。

 そもそも、レベルワインド機能って何?

 レベルワインド機能の有無によるリールの違いや使い分けは?

 スロージギングに適したギア比はローギア?それともハイギア?

 などの疑問にお答えする内容となっています。

 結論から言うと、
 「初心者の方には、レベルワインダー搭載のハイギアのリールがお勧め。」
 となります。

 では、それらの機能にはどのような役割があり、どのような使い方やどんな釣り方に向いているのかご紹介していきたいと思います。

 それでは始めます。

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レベルワインダー関連製品

 Shimanoのレベルワインダー搭載機種のフラッグシップ的なリール、オシアコンクエストです。
 堅牢性はもちろん、巻上げ、ドラグなど、全てにおいて滑らかなリールで、本当に素晴らしいリールです。

レベルワインド

レベルワインド機能とは

 レベルワインド機能とは、レベルワインダーと言うガイドのようなものが、両軸リール(ベイトリール)のスプールにラインを平行に巻き取る事が出来る機能の事です。

 リールの前側のラインを放出する部分にガイドが付いていて、それにラインを通して巻き取る際に、それが左右に動きながらスプールに平行にラインを巻き取る機能になります。

 理由は後で出てきますが、初心者の方には絶対にレベルワインダーが付いたリールをお勧めします。

 写真はレベルワインダー有と無しのリールです。

 左がDaiwaソルティガICで、レベルワインダー付きのリールです。

 右がShimanoオシアジガーFカスタムで、レベルワインダー無しのリールです。

 このレベルワインダーが左右に移動しながらスプールに平行にラインを巻き取っていきます。

 これがレベルワインダーのアップです。

レベルワインダー関連製品

 Daiwaのレベルワインダー搭載のジギング用リール、ソルティガICです。
 巻上げの力も強く、ドラグ性能に優れたリールで、カウンターも付いていることから、様々な釣り方に対応可能なリールです。 

シンクロレベルワインド機能

 シンクロレベルワインドとは、クラッチを切ってラインを放出しジグを落下させる場合、スプールの回転にシンクロして「レベルワインド」が左右に動くというものです。

  これによりラインの動きに抵抗が少なくなり、スプール両端での糸のターン時もスムーズで、より速いジグの落下が可能となる

 ラインを巻き取る時は左右に動き、放出する時はラインの出方に合わせて動き、ラインの放出を可能な限りフリーな状態で行う事が出来る機能です。

 現在では、ある程度高価なリールには全て付いている機能です。

レベルワインダー関連製品

 Shimanoオシアコンクエストに、カウンターを搭載したオシアコンクエストCTです。
 2024年7月に新型が発売されるので楽しみです。

レベルワインド機能の特徴

レベルワインド機能のメリット

 ・スプールに平行にラインを巻き取ることが出来る。
 ・ラインを放出する際も、フリーな状態で放出が可能。(シンクロレベルワインド)

 ・ラインの片寄りを気にする事なく釣りに集中できる。

レベルワインド機能のデメリット

 ・大きな魚とのやり取りの際にレベルワインダーにラインの力が掛かり、壊れてしまう可能性がある。
 ・ライン放出の際にレベルワインダーにラインが絡まる場合がある。

  (上記2項目に関しては、以前はあったみたいですが、現在では聞いたことがありません。)
 ・レベルワインダーが無いリールに比べて、巻き上げの力が弱い。

 以上がメリット・デメリットでした。

 現在は、レベルワインダーが壊れたり、ラインが絡まったりというデメリットについては気にする必要は無いと思いますし、爺の周りでは全く聞いたことがありません。

 巻き上げの力強さに関しても、あくまでも大型の両軸リールに比べると弱いというだけで、今のレベルワインド付きリールは巻き上げの力も強くドラグ性能も非常に優れていますので、かなりの大物まで対応可能です。

 それらのデメリット以上に、「ラインの偏りを気にすることなく釣りに集中できる。」というレベルワインド機能は、初心者の方には非常に大きなメリットです。

 この写真は爺が使っているオシアジガーのスプールのアップの写真です。

 スプールのセンターより左側の部分がラインが盛り上がっていて、片寄っているのがわかると思います。

 この片寄りは、今回の記事のためにラインの片寄りを意識しないで巻き取ったものですが、これはまだ良いほうで、慣れない頃は知らないうちに山のように盛り上がってしまい、リールのフレームに擦れたりしたこともありました。

 今ではファイト中やラインを急いで巻き取る時にも、ラインが極端に片寄る事は無くなりましたが、最初は釣りをしていてもラインの片寄りが気になって魚を掛けることに集中出来ませんでした。

 と言うか、多少のラインの片寄りは全く問題無いので気にしなくなったと言うのが正直なところです。

 しかし初心者の方は、なかなかそうはいかないでしょうから、ラインの片寄りを気にすることなく釣りに集中出来る、レベルワインド機能が付いたリールを使う事をお勧めします。

 一方、オシアジガーのようなレベルワインダーが無い大型の両軸リールの魅力は、何と言っても巻上げのパワーが強く、大物が掛かった時のファイトが楽だという事です。

 先ずはレベルワインダー搭載のオシアコンクエストなどのリールでトラブルレスなスロージギングを楽しみ、慣れてきたらオシアジガーのような大型の両軸リールで大きい魚を狙ってみてはいかがですか。

 両者とも一長一短ありますので、その特徴を活かして釣りを楽しんで下さい。

ジギング関連製品

 Shimanoのジギングリール、オシアジガーです。
 ジギングリールと言えばオシアジガーと言われるくらい有名なリールで、頑丈で巻上げも強く、ドラグ性能も申し分ない素晴らしいリールです。 

ギア比

 ギア比はラインの巻取りスピードに関係していて、ギア比が高いほど巻取りが早く、低いほど遅くなります。

 リールのスプール径なども巻取りスピードに関係しますが、一般的にはギア比を見れば早いか遅いかある程度判断できます。

 Shimanoオシアコンクエストの300番を例にすると、

 PG・・・ギア比が低く、巻上スピードは遅いが、巻上げの力が強い。
       ギア比4.8。ハンドル1回転の巻上長は65cm。

 ・HG・・・ギア比が高く巻上スピードが速い。

       ギア比6.2。ハンドル1回転の巻上長は84cm。

 ・XG・・・HGよりさらにギア比が高く、巻上げスピードはさらに速い。

       ギア比7.5。ハンドル1回転の巻上長は101cm。

 では、スロージギングにはどれがお勧めなのか。

 結論を言えば、スロージギングにはギア比の高いリールがお勧めです。

 巻上げスピードが速いという事は、早い巻上げからゆっくりな巻上げまで、様々な釣り方に対応が可能という事です。

 PGのように巻き上げスピードが遅いリールは、タイラバのような一定のスピードで巻き上げて誘う釣りに適していますが、早い誘いをするには向いていません。

 ギア比が低いリールで早い誘いをするには、相当早くハンドルを回す必要があり大変です。 

 また、ハイギアのリールは巻上げのパワーが弱いと言われていますが、実際に使っていてパワー不足を感じた事はありません。

 以上の事から、様々な釣り方に対応可能なハイギアのリールがスロージギングにはお勧めです。

 特に初心者の方には、様々な釣り方に対応可能なハイギアの、レベルワインダー搭載のリールをお勧めします。

ジギング関連製品

 Daiwaの大型両軸リール、ソルティガ15です。
 オシアジガーに負けず劣らずの高性能なリールです。

おわりに

 今回は、スロージギングに使用するリールの、レベルワインド機能とギア比についてでしたが、いかがでしたか。

 レベルワインドは必要か?
 ギア比はハイギア?それともローギア?

結論としては、

・初心者の方には、レベルワインダー搭載のハイギアなリールがお勧め。
・10kg以上の魚や時には20kg以上の魚を狙うような方は、レベルワインダー無しのハイギアの大型両軸リールがお勧め。

 という事になります。

 必ずしも上記の選択が全て正しいという事ではありませんが、それぞれの特徴を理解して、後悔の無いよう自分に合ったリールを選択して、大いに釣りを楽しんで下さい。

 次回はリールのカウンターやハンドルなどについてご紹介したいと考えています。

 それではまた。

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