2024年4月28日、今シーズン2回目のスロージギング釣行。
前回はキープサイズ2匹という散々な結果に終わり、惨敗と言える釣行であった。
後日、他の釣り船の釣果を聴くことが出来たが、やはり同じように散々な結果だったらしい。
今回は、そのリベンジを果たすべく気合を入れての釣行だったが、果たして結果は?
そして、潮流の大事さをあらためて実感した釣行でもあったので、その辺も検証していきたいと思います。
それでは、前回の釣行データと比較しながら、釣行の様子をご紹介していきます。
出港
前回と同様、友人2人+爺の3人での釣行。
AM4時50分出港。
今日も朝日が美しい。
こんな奇麗な朝日を拝めるのも、釣り人の特権である。
ポイント到着
出港から20分ほどでポイント到着。
到着したポイントの水深は約50m。
前回とは違うが、春に実績があるポイントで、以前サクラマスも釣れた場所です。
漁船や他の釣り船の情報では、水深60~70m付近はあまり釣果がよろしくないとの情報が入ったため、このポイントを選択。
前回と同様に、鏡のような水面です。
釣行データ
釣行時のデータを前回と比較しながらご紹介します。
潮位
潮回り | 4月28日(今回) | 4月14日(前回) | |||||||
満潮 | 4時35分 | 131cm | 5時25分 | 134cm | |||||
干潮 | 11時59分 | 2cm | 13時16分 | 11cm |
満潮時間と出港時間がほぼ重なり、釣り開始時は潮止まりに当たる。
波高・波向
釣行日 | 波高 | 波向 | ||||||
4月14日 | 1.0m | ESE | ||||||
4月28日 | 1.0~1.3m | SE |
風
釣行日 | 風速 | 風向 | ||||||
4月14日 | 2.0 後 凪 | NW 後 無風 | ||||||
4月28日 | 静穏~1.0 後 2m | 凪~NW 後 NNW |
水色
釣行日 | 水色 | ||||
4月14日 | 薄濁り(雪代) | ||||
4月28日 | クリア |
潮流
釣行日 | 潮流 | |||||
4月14日 | N~Sへ、絶好の潮流 後 無し | |||||
4月28日 | 潮流ほとんど無し、 風に流されるだけ |
以上が釣行データです。
気掛かりなのは、前回と同様に釣行開始時間がほぼ満潮で、潮止まりだという事。
それに、今回は潮の流れがほとんどなく、風向きによって船が流される方向が変わり、迷走しているような状態だという点です。
今までの経験では、親潮の流れ通りに北~南へ流れる潮流の時に好釣果に恵まれることが多く、ほとんど潮が動いていない時は魚の活性が上がらずに、食いが渋い時が多いからです。
しかし、天気は良いし気温も高く波も無い、絶好の釣り日和だ。
この後、徐々に潮は下げに向かうので、潮が動き出すことを願って釣りをするしかない。
タックル
今回のタックルは前回と同じです。
ロッド&リール
予備のタックルは、
ロッド:Daiwa の ソルティガSJ 61B-3
リール:Shimano の オシアジガーFカスタム 1501HG
ライン:PE1.5号
以上が今回使用したロッド&リールです。
メタルジグ
今回使用したメタルジグは、
以上が今回使用したメタルジグになります。
釣り開始
先ずはいつも通りシルバー系のジグをセットする事に。
ポイントに到着してから船がほとんど動いておらず、風向により船が迷走しているような感じです。
という事で、最初はシーフロアコントロールのアビス150gのゴーストゼブラグローをセット。
主に潮が遅い時に使用していますが、扱いやすいし動きも素直なので、出番の多いジグです。
塗装があちこち剥がれていて、かなり使い込んでいるのが写真でも分かると思います。
第1投目、いきなり友人に当りが。
大きくはないと言っているが、時折りロッドが絞り込まれる。
首を振るようなファイトではないため、アイナメではないみたいだ。
という事は、ソイ?
上がって来たのは予想通り40cmオーバーの良型のクロソイだった。
潮がほぼ動いていない悪条件ではあるが、第1投目からこのサイズが釣れるとは、今日は爆釣?
ちなみにこの時に友人が使っていたジグは、150gのグリーン×ゴールドのセミロングだ。
食いが浅いのか、フックは皮一枚で、釣り上げた瞬間に外れてしまった。
しかし、その後はぱったりと当りが無くなった。
やはり、潮がほとんど流れていないのが原因か?
20分ほど粘ってみたが、あきらめて移動する事に。
3分ほど北へ移動。
移動中、船の20mほど横でサクラマスが跳ねた。
大きさは50~60cmほどだろうか。
直ぐに船を停め、サクラマスを狙う事に。
しかし、魚探には全く反応が出ていない。
相変わらず風はしょっちゅう向きを変え、船が流される方向が定まらない。
5分ほどしても当りが全くないのでジグを替えてみることに。
セミロングながらフォールもさほど早くなく、ジャーク(ロッドを上下に動かす事)しても比較的跳びが小さくて、サクラマスにゆっくりとジグを見せることが出来るのではと考えた。
直ぐにジグを投入。
しかし、15分ほど粘っても3人とも全く当りが無いし、魚探にも反応は出てこない。
サクラマスはある程度の群れで遊泳していると聞いたことがあるが、既に去った後だったのか・・・。
あきらめて目的のポイントへ移動する事に。
移動後、直ぐに友人に当りが。
あまり大きくは無いが、またクロソイが釣れた。
すると、タモ入れしようとした時に、クロソイの口から小魚が吐き出された。
よく見ると20cmほどのイワシが2匹水面に漂い、その後海の底へと。
食べたばかりなのか、はっきりとイワシの模様が確認できる。
この時期にもイワシがいるのか、と驚いた。
しかし、魚探には何の反応も出ていないが、ソイはそれほど早く移動しないはずなので、イワシはこの近くにいるのでは?
それならば、マッチ・ザ・ベイトということでイワシカラーのジグに替えることにした。
セットしたのはシーフロアコントロールのS-レジェンド、130gのカラ-はイワシ。
細身のセミロングジグで、吐き出されたイワシのサイズにぴったりだ。
さっそくジグを投入すると、直ぐに当りが。
引き方からするとソイだと思われる。
上がって来たのはやはりクロソイだった。
ゴジラのような大型のソイではないが、ベイトに合わせたジグをセレクトし、それで釣れるのは非常に嬉しいものです。
しかし、これも皮一枚で危うく外れるとこだった。
その後は中小型のソイがぽつりぽつりと・・・。
しかし、しばらくするとまたもやパタリと当りが無くなった。
当りが続くことが無い。
そこで、ポイントを少しだけ移動し、近くの根がある場所へ。
ジグを投入すると、別の友人に間もなく当りが。
上がって来たのは40cmを少し超えたくらいのアイナメだった。
近年釣れにくくなってきた貴重なアイナメだが、これも皮一枚だ。
ちなみに、この時に使っていたジグはゴールド系のセミロングジグだった。
しかし、その後はまたまた当りが途絶えた。
大潮でもあるし、時間的には潮が動きだしてもいいはずだが、相変わらず動かない。
ジグをDaiwa の鏡牙ジグ セミロングやネイチャーボーイズのスローライダーに替えてみたが、全く当りは無し。
友人二人も当りが無いので、少し早いが納竿する事に。
この日はゴールデンウィークということもあり、皆それぞれ家族サービスもあるため、当初から8時には帰港する予定ではあった。
水を抜いた生簀の写真で、これが本日のキープサイズの全釣果になります。
ほぼクロソイですね。
魚のサイズがわかりにくくて申し訳ないですが、良型の魚も何匹かあります。
予定ではサクラマスも隣の生簀に入るはずだったのですが、残念です。
いつもだと良型の魚は市場に出して燃料代にするのですが、ゴールデンウィークで市場も休みなので、今回は皆で分けることに。
前回ほどではないが、何とも食いが渋い釣行となった。
やっぱ潮流って大事
前回(4月14日)は、最初は北から南へ潮が流れていたが、あっという間に潮の流れが無くなった。
今回(4月28日)は、最初から潮が止まっている状態だった。
両日とも満潮から下げに向かう潮回りで、「ある程度時間が経てば潮も動き始めるだろう。」と思っていたが、実際には止まったままだった。
自然が相手の遊びなので、これはこれでしょうがないが、大潮にもかかわらず潮の流れが全く無いというのはどういうことなのだろう。
干満の差が大きい大潮であり、太平洋のあれだけ大量の海水が干潮に向かって動くわけなので、少しくらいは動きそうなものだが・・・。
自然とは何とも不思議である。
今までの経験上、親潮の流れ通りに北から南へ流れている潮の時が【爆釣】する事が多かった。
今回のような潮が全く動かない時や、南から北へ流れる逆潮の時などは、大漁だった記憶が無いし、魚の食いが浅い事が多い。
積極的に餌を食いに行くわけではなく、目の前や近くに落ちてきたジグを「つまむ」ような感じ、と言えばいいだろうか。
これも、潮が流れていない時に多く見られるため、少なからず影響しているのは間違いないと思われる。
ここ数年の潮の流れを思い出してみると、南から北や陸側から沖側へ、またその逆など、変な潮流が増えてきているのは間違いないように思う。
特に去年は海水温が25℃をゆうに超える日もあり、潮も流れずに淀んでいるようにさえ見えた。
全ては地球温暖化、沸騰化による影響だと考えられる。
何事も「今まで通り、いつも通りが一番!」という事なのだろう。
終わりに
後日、同じ日に沖へ出ていた幾つかの釣り船などの情報が入ったが、やはりどの船も厳しい釣りだったそうだ。
船はそれぞれ違う水深や違う場所で釣っていたが、どの船も潮が流れず苦戦したとの事だったので、海域全体の潮が流れていなかったという事だろう。
浅場が流れていなくても深場は流れていた、またその逆など、どこかは潮が流れているものだが、海域一帯の潮が止まっていたのはほとんど記憶が無い。
いろいろ考えてみても、潮の流れの影響以外に魚が釣れなかった要因は思いつかない。
いかに潮の流れが大事なのかという事を、改めて教えられた釣行であった。
今後は潮流のデータ等を集めながら、今後の釣りに活かしていこうと思う。
次回は潮が動いている事を期待するしかない。
それではまた。
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