スロージギングロッド。高級ロッドvs入門用ロッド。何が違うの?

釣り
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 スロージギングロッドには、2万円前後のエントリーモデルから、6万円以上するハイエンドモデルまで幅広い価格帯が存在します。

 見た目は似ているのに、なぜここまで価格差があるのでしょうか?

 そして、その差は本当に釣果に直結するのでしょうか。

 この記事では、素材・設計・感度・パワー・耐久性・所有満足度まで、価格差の理由を具体的かつ分かりやすく解説します。

 これから購入を考えている方が後悔しないための判断材料を、徹底的にお伝えします。

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スロージギングロッドの価格帯

 スロージギングロッドの、大まかな価格帯は以下の通りとなります。

【ロッドの価格帯】

◆ エントリーモデル:1万円~2万円台
◆ ミドルレンジモデル:3万円~4万円台
◆ ハイエンドモデル:5万円~

 価格帯の分類には様々な考え方がありますが、この記事では上記の価格帯にて話を進めたいと思います。

価格差はなぜ生まれるのか

 スロージギングロッドの価格差は、大きく分けると以下の要素が影響しています。

【価格差の要素】

◆ ブランクス素材のグレード
◆ 設計思想とテーパー設計
◆ 感度
◆ ガイドやリールシート等のパーツ品質
◆ 製造工程と品質管理

 特に大きいのは「素材」「設計」で、ここが根本的な性能差を生むと言われています。

 また、なかには、ブランド料が大きく影響していると言う方もいますが、個人的にはそのような事は無いと考えています。

価格差の最大要因は「ブランクス」

カーボン素材の違い

 スロージギングロッドの心臓部はブランクスであり、ここが価格差の最も大きな要因です。

エントリーモデル

 比較的汎用性の高い「中弾性カーボン」が使用されていることが多く、反発力や復元速度は控えめになります。
 初心者でも手に取りやすく、コストパフォーマンスを重視したモデルが中心です。
 基本的な性能を備えており、近海での釣りには十分なスペックを持っています。

ミドルレンジモデル

 より専門的な操作性や感度を求める層に向けた価格帯です。
 「高弾性カーボン」を適切に組み合わせた設計が増え、軽量化と感度向上が進みます。
 素材の質が向上し、ロッドの自重が軽くなるため、長時間の釣りでも疲れにくいのが特徴です。

ハイエンドモデル

 「超高弾性カーボン」や独自配合のコンポジット素材を採用することが多く、各メーカーのフラッグシップモデルが並び、最先端の素材と技術が投入されています。
 最高レベルの軽量性、感度、復元力を備え、深場や大型魚とのやり取りでも圧倒的なアドバンテージを発揮します。

テーパー設計

 同じ硬さ(番手)表示でも、曲がり方は全く違います。

エントリーモデル

 扱いやすさ重視で、やや大味なテーパー設計が多く、誰でも曲げやすく、失敗しにくい反面、繊細な操作はやや苦手です。

ミドルレンジモデル

 ミドルレンジはバランス型と言われ、曲がるけれど芯がある設計がされています。

ハイエンドモデル
 ハイエンドモデルは「曲がりの質」が違います。

 ・曲がるのにブレない
 ・バットに自然に荷重が乗る
 ・ジグの重みを正確に感じ取れる

 これらの違いは設計と素材積層の精度の差であり、開発段階で何度もテストを重ね、細かくチューニングされています。

感度の違い

 感度は単純に素材の硬さでは無く、以下の要素が非常に重要に関わっています。

【感度の要素】

◆ ブランクスの振動伝達率
◆ 不要なダルさの排除
◆ ガイドセッティング

 以上が感度の要素となり、ハイエンドモデルは海底の変化やジグの姿勢変化が手元に伝わりやすくなっています。

 例えば、潮流の変化やフォール中のわずかな違和感など、エントリーモデルでは「何か違う?」程度でも、ハイエンドでは「触った」と明確に分かることがあります。

 これは釣果に直結する重要な要素と言えます。

パーツ品質

ガイドパーツの違い

 エントリーモデルでは「ステンレスフレーム」が一般的ですが、ハイエンドモデルでは「チタンフレーム」が採用されることが多くなっています

 チタンフレームの特徴はとしては、「軽量」「サビに強い」「感度が良い」などが挙げられますが、当然コストは大幅に上がります。

リールシートの違い

 ハイエンドモデルでは、軽量化された専用設計のリールシートが多く、手に伝わる感度が非常に優れたものが多くなっています。

 その理由としては、「振動伝達効率」「握りやすさ」「長時間の疲労軽減」などが挙げられます。

グリップの違い

 高品質なコルクやEVA素材が使われているなど、細部にまでコストがかかっています。

設計思想の違い

 ハイエンドロッドは「誰でも使える万能竿」ではなく、明確なコンセプトがあるロッドが多くなっています。

 つまり「ターゲットや状況を限定した最適化」がなされている場合が多くスロージギングに慣れていない初心者の方にとっては、かえって使いにくいと感じる場合も多いと思います。

 一方、ミドルレンジは幅広い状況に対応する汎用性重視の設計がなされているものが多く、初心者にはむしろ扱いやすいロッドが多いのも特徴です。

製造工程と品質管理

 ハイエンドモデルは「少量生産」の場合が多く、また品質管理が厳密に行われています。

 ブランクスの歪み、ガイド位置の精度、塗装の仕上がり等、厳しい基準で弾かれる個体も多いため、これが価格を押し上げています。

 しかし、間違いのない高品質なものが、常に手元に届く安心感にも繋がっています。

 対してエントリーモデルは、量産によるコストダウンが可能という事になります。

 現在は、エントリーロッドと言えど、粗悪なものが出回る事は無いと思いますが、よくよく見てみると、ガイドのピッチなどが微妙に違うものなどがあるかもしれませんね。

実釣で差は出るのか?

 初心者の方が最も知りたい部分ではないでしょうか。

感度の差

 ハイエンドモデルの場合、ジグの着底はもちろん、底質変化や前アタリの把握能力に優れています。

 特に水深が100m以上の場合や、潮流が速い場合などは、その差は明確に現れます。

 しかし、水深が50m~60m程度であれば、その優位性はそれほど感じる事はないため、ミドルレンジモデルで十分だと考えます。

操作性の差

 これに関しても水深が関係してきますが、深くなればなるほど、ジグの操作性等に違いが出ると考えます。

 ハイエンドロッドとミドルレンジロッドを、同じポイントで、同じジグを付けて釣り比べてみた事がありますが、水深が深くなればなるほどその違いが明確になります。

 超高弾性カーボンの優位性がわかりますので、是非一度試してみて下さい。

疲労感

 いくらスロージギングが体力的に優しい釣りとは言え、一日中、ロッドをジャークし続ける釣りですので、体力は相当消耗してしまいます。

 その場合、軽量化されたハイエンドロッドの優位性は、それなりに高いと考えます。

ハイエンドロッドは自己満足なのか?

 「自己満足?」これは、半分正解、半分間違いと言えます。

 「性能差」は確実にありますが、その差を引き出せるか否かは使い手次第です。

 また、ハイエンドロッドには、「所有欲」「ブランド価値」「美しさ」「精度の高さ」などの、感性的な価値も含まれています。

 これは、自動車や趣味のカメラなどと同じで、必要か否かについては、使い方次第という事になります。

初心者にハイエンドロッドは必要か?

 結論から言えば、「必須ではない!」となります。

 初心者に大事なロッドの要素は、

◆ 適正な番手(適正ジグウエイト)
◆ リールとのバランス
◆ 扱いやすさ
◆ 予算とのバランス

 以上となります。

初心者におすすめはミドルレンジモデル

 初心者におすすめは、「ミドルレンジモデル」になります。

 ハイエンドモデルのロッドは、確かに素晴らしい性能を持っていますが、初心者の方にとっては、その性能を扱いきれないと思います。

 車で言うなれば、「ハイエンドモデルはF1マシン」で、「ミドルレンジやエントリーモデルは大衆車」と言えます。

 初めてF1マシンを操る初心者の方が、性能をフルに引き出せるはずもありませんし、運転すら危ういのではないでしょうか。

 それに比べると大衆車は、だれが運転しても走らせることが出来ますし、ある程度の性能を引き出すことも可能です。

 このように、初心者の方は、ミドルレンジロッドをガンガン使い込み、ある程度釣りに慣れたらハイエンドロッドの購入を検討しても良いのではないかと思います。

 また、現在のエントリーロッドの性能はかなりのもので、以前のミドルレンジロッド以上の性能を有したロッドも多いので、どうしても予算の合わない方は是非検討して下さい。

 このように、分かった風に解説している爺ではありますが、目隠しをして使い比べ、どっちがハイエンドロッドが当てろと言われても、全く分からないと思います。

 それだけ現在のロッドは素晴らしいものが多いと言えます。

おすすめのミドルレンジロッド

Daiwa:アウトレイジ SJ

 先ずは、ダイワアウトレイジ SJをご紹介します。

 同社のハイエンドフラッグシップモデルであるソルティガSJの設計思想を引き継いだシリーズですので、ハイエンドロッド並みのスペックを持ったロッドと言えます。

 個人的なおすすめとしては、「61B-3」もしくは「61B-2」になります。

アウトレイジ SJ 61B-3】

長 さ:6ft1inch(1.85m)
重 量:114g
継 数:1ピース
推奨ジグ重量:180~330g
適合PEライン:MAX 3.0号
定 価:41,900円
実売価格:33,000円程度

Shimano:ゲーム タイプスローJ

 次は、シマノゲーム タイプ スロー Jのご紹介です。

 同社のスロージギングロッドを代表するロッドで、釣りに行くと必ずと言っていいほど見掛けます。

 爺は、前モデルの6ft8inchのロッドを使っていましたが、若干長すぎる印象がありましたが、現モデルは2inch短くなり、非常に扱いやすくなったと言えます。

 個人的なおすすめのモデルは、「B66-3」もしくは「B66-4」になります。

ゲーム タイプ スロー J B66-3】

長 さ:6ft6inch(1.98m)
重 量:132g
継 数:2ピース(グリップジョイント)
推奨ジグ重量:MAX 260g
適合PEライン:MAX 2.5号
定 価:45,400円
実売価格:34,000円程度

Major Craft:ジャイアントキリング 5G

 次は、メジャークラフトジャイアントキリング 5G スロージギングモデルのご紹介です。

 同社のロッドは、非常に軽く、また若干張りが強い印象がありますが、非常に素直なアクションという印象があります。

 長さは扱いやすい6ft2inchとなっており、初心者におすすめのロッドと言えます。

 おすすめのモデルは、「GK5SJ-B62/3」になります。

ジャイアントキリング 5G GK5SJ-B62/3

長 さ:6ft2inch
重 量:112g
継 数:2ピース(グリップジョイント)
推奨ジグ重量:MAX 3000g
適合PEライン:MAX 2.5号
定 価:34,500円
実売価格:30,000円程度

ミドルレンジロッドのまとめ

 今回ご紹介したミドルレンジロッドを、比較しやすいように表にしてみましたので、購入の際の参考にして下さい。

項 目アウトレイジSJ 61B-3タイプスローJ B66-3ジャイキリ B62/3
長 さ6ft1inch6ft6inch6ft2inch
重 量114g132g112g
継 数1ピース2ピース2ピース
推奨ジグ重量180~330gMAX 260gMAX 300g
適合PEラインMAX 3.0号MAX 2.5号MAX 2.5号
定 価41,900円45,400円34,500円
実売価格33,000円程度34,000円程度30,000円程度

おすすめのハイエンドロッド

 ここからは、ハイエンドモデルのロッドをご紹介していきます。

Daiwa:ソルティガSJ

 先ずは、ダイワのスロージギングロッドのフラッグシップモデルであるソルティガSJをご紹介します。

 このロッドは爺も使っていますが、「感度」「軽さ」「強さ」など、全てにおいて優れているロッドと言えます。

 高価なロッドではありますが、予算が許す方には是非使って頂きたいロッドです。

 個人的におすすめのモデルは、「61B-3」もしくは「61B-2」になります。

ソルティガSJ 61B-3】

長 さ:6ft1inch(1.85m)
重 量:110g
継 数:1ピース
推奨ジグ重量:180~330g
適合PEライン:MAX 3.0号
定 価:62,500円
実売価格:53,000円程度

Shimano:オシアジガー リミテッド (ベイト)

 次は、シマノのオフショア最高峰ロッドであるオシアジガー リミテッド (ベイト)のご紹介です。

 グリップやグリップエンドには、中空構造のカーボンが使われており、水中の全ての情報が手に伝わり、同社の最高レベルの感度と操作性を実現したロッドです。

 長めのロッドが多い同社のロッドにしては6ft2inchとやや短めですが、スロージギングロッドとして見た場合は、スタンダードな長さであり、扱いやすい長さだと思います。

 他の同スペックのロッドと比べると、張りが強い印象がありますので、今までと同じような感じのアクションを優先する場合は、1番手落とすなどしたほうがいいと、個人的には思います。

 実売価格でも7万円を超える、非常に高価なロッドですが、その感度は素晴らしいものがあります。

 おすすめのモデルは、「B62-3」もしくは「B62-2」になります。

オシアジガー リミテッド B62-3 】

長 さ:6ft2inch(1.88m)
重 量:138g
継 数:1ピース
推奨ジグ重量:120-280g
適合PEライン:MAX 2.5号
定 価:83,000円
実売価格:73,000円程度

XESTA:スローエモーションLimited60

 次は、ゼスタスローエモーションLimited60をご紹介します。

 高感度と高反発、そして高い操作性を実現した、同社のフラッグシップモデルと言えるロッドです。

 グリップエンドにもカーボンを採用するなど、極限まで感度を追求していることが分かります。

 同社ののロッドは、他のメーカーの同じようなスペックのロッドに比べて張りが強い印象がありますが、操作性に関しては良好だったイメージがあります。

 このロッドも高価なロッドですが、一度は使ってみたいロッドでもあります。

 おすすめのモデルは、「B603」になります。

スローエモーションLimited60 B603 】

長 さ:6ft0inch
重 量:144g
継 数:2ピース(グリップジョイント)
推奨ジグ重量:MAX 300g
適合PEライン:MAX 2.5号
定 価:64,000円
実売価格: ー

Major Craft:ジャイアントキリング 7G

 最後は、メジャークラフトジャイアントキリング 7Gのご紹介です。

 比較的、購入しやすい価格のロッドが多い同社の製品ですが、このロッドは5万円を超える価格となっています。

 非常に軽く、張りがあるため、スロージギングの初心者の方でも、操作しやすいのが特徴です。

 おすすめのモデルは、「B60/3」になります。

ジャイアントキリング 7G B60/3】

長 さ:6ft0inch(1.88m)
重 量:111g
継 数:2ピース(グリップジョイント)
推奨ジグ重量:MAX 300g
適合PEライン:MAX 2.5号
定 価:52,000円
実売価格:42,000円程度

ハイエンドロッドのまとめ

 今回ご紹介したハイエンドロッドの比較表になりますので、購入の際の参考にして下さい。

項 目ソルティガSJ 61B-3オシアジガー B62-3スローエモーション B603ジャイキリG7 B60/3
長 さ6ft1inch6ft2inch6ft0inch6ft0inch
重 量110g138g144g111g
継 数1ピース1ピース2ピース2ピース
推奨ジグ重量180~330g120~280gMAX 300gMAX 300g
適合PEラインMAX 3.0号MAX 2.5号MAX 2.5号MAX 2.5号
定 価62,500円83,000円64,000円52,000円
実売価格53,000円程度73,000円程度42,000円程度

まとめ:自分にとっての最適解を選ぶ

 性能差や価格差は確かに存在しますが、それが必ずしも「釣果差」になるとは限りません。

 大切なのは「価格」ではなく「目的」ですし、ロッドは単なる棒ではなく、ジグを操るための繊細なツールです。

 価格差の理由を理解した上で選べば、絶対に後悔はありませんので、この記事を参考に、あなたが目指す釣りに合った一本を選びましょう。

 価格に惑わされず、性能を理解して選ぶことが、スロージギング上達への近道だと考えます。 

 

 

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