
今回はソロキャンプの魅力と、その裏に潜む落とし穴についてご紹介したいと思います。
ソロキャンプの最大の魅力は、「すべてが自由であること」に尽きるとという事です。
誰にも気兼ねすることなく、自分の好きなように時間を過ごせる贅沢は、日常では決して味わうことのできない特別な体験です。
またソロキャンプは、一人で楽しむだけでなく、自然と向き合い静寂の中で過ごす事で自分自身を成長させるチャンスでもあると言えます。
しかし、「自由」と言うと何だかかっこよく聞こえますが、言い方を変えると「自己責任」となり、全てが自分の責任となるという事ですし、その魅力的な裏には、一人だからこその困難やリスクが伴います。
それらのデメリットを正しく理解し、事前に対策を講じることで、ソロキャンプをより安全で快適なものにすることができます。
この記事を最後まで読み、自由気ままに自然を満喫できるソロキャンプを楽しんでみてはいかがですか。
それでは始めます。
ソロキャンプの魅力
ソロキャンプの魅力は人によって違うと思いますが、一般的に言われる主な魅力は下記の通りです。
ソロキャンプの魅力
●究極の自由時間と開放感
●自分自身と向き合う静かな時間
●自分の手で完結できる達成感
●自然をより深く感じる
●自分のこだわりを追求する喜び
●孤独を楽しむ贅沢
以上がソロキャンプの主な魅力ですが、それぞれについて詳しく見て行きましょう。
究極の自由時間と開放感
ソロキャンプの場合、他の人に気を使う事も無く、スケジュールは全て自分次第という事ですし、これを楽しみにソロキャンプを行っている方は多いのではないでしょうか。
就寝時間や起床時間、食事の時間やメニュー、テントなどの設営や撤収にタイミングなど、全てにおいて自分のやりたいように出来るという精神的な開放感があります。
また、日常の喧騒から解放され、「何もしない」時間を心ゆくまで楽しむことができますし、この空白の時間が、心身を深くリフレッシュさせてくれます。


自分自身と向き合う静かな時間
ソロキャンプは、自分で意識しなくても自然に自分自身と向き合う時間を与えてくれます。
寝転がって読書をしたり、鳥の鳴き声や風の音を聞いたり、焚き火のパチパチという音を聞いて炎を見つめたりしているだけで、普段は考えないような事がよく見えてきます。
誰とも話さない静かな環境は、情報過多な現代社会で疲れた脳をリセットし、精神的な落ち着きを取り戻すのに役立つとも言われています。
自分の手で完結できる達成感
テントの設営から火起こし、料理、後片付けまで、すべてを自分一人の力でやり遂げる必要があり、この一連の作業が大きな達成感と充実感、そして自信に繋がります。
何もない自然の中で「自分の力だけで快適な空間を作る」という行為は、現代ではなかなか味わえない満足感をもたらしてくれますし、回数を重ねるごとに設営や調理がスムーズになり、自分の成長を実感できます。
自然をより深く感じる
一人で静かに過ごすことで、普段は気付かない自然の息吹を五感で感じることができます。
風が木々を揺らす音、鳥のさえずり、川のせせらぎ、そして夜の静寂など、周りに誰もいないからこそ自然が奏でる繊細な音や香りに意識が向き、感覚が研ぎ澄まされていくのを感じられます。
また、空を遮るものがないキャンプサイトでは、満天の星空を独り占めすることが出来ますので、誰にも邪魔されずに静かに空を眺めてみてはいかがですか。

自分のこだわりを追求する喜び
自分の好きなキャンプギア(道具)に囲まれて、自分だけの快適な空間を創り上げるのもソロキャンプの醍醐味ですし、お気に入りのテント、チェア、ランタンなどを配置し、自分だけの「城」を築く楽しみがあります。
一つ一つの道具を自分で選び、手入れをすることで愛着が湧き、キャンプがさらに味わい深いものになります。
また、その中で読書や料理、焚き火に釣り、星空観察など、自分の趣味にどっぷり浸かれるのもソロキャンプならではです。

孤独を楽しむ贅沢
孤独=「寂しさ」と思われる方が多いですが、ソロキャンプの孤独は、「静けさ」や「自由」を言ったものを含む贅沢な時間と言えます。
お酒を飲みながら焚火を見つめ、自分をリセットしたい時や、心を整えたい時にはぴったりです。
ソロキャンプのデメリット
豊かな孤独を満喫できるソロキャンプですが、その手軽さと自由さの裏には、事前に知っておくべきデメリットも存在します。
そのデメリットを正しく理解し、事前に対策を講じることで、ソロキャンプをより安全で快適なものにすることができます。
その主なデメリットは下記の通りです。
ソロキャンプの主なデメリット
●孤独感や不安などの精神的負担
●防犯や安全面のリスク
●全ての作業を一人で行う負担
●コストが割高になりがち
●知識とスキルが求められる
孤独感や不安などの精神的負担
ソロキャンプは、誰もいない環境で過ごすため、静寂を楽しめる一方で孤独が不安に変わる瞬間もあります。
日が落ちて周囲が暗くなると、ふと寂しさや心細さを感じたり、暗闇の中、風の音や動物の鳴き声に過敏になり、不安で眠れなくなることもあります。
また、トラブルが発生した際に相談できる相手がいないため、精神的に追い込まれやすくなりますので、特に初心者の方は注意が必要です。
【 対 策 】
●まずはデイキャンプ(日帰り)や、自宅の庭などで予行演習をしてみる。
●他のキャンパーの近くの区画サイトを選ぶ事で、人の気配が感じられ安心感につながる。
●本や音楽、ラジオ、映画など、一人の時間を楽しむためのアイテムを持参する。
●ペット同伴可能なキャンプ場で、愛犬と一緒に過ごすのも良いと思います。

防犯や安全面のリスク
ソロキャンプで最も注意すべき点が、防犯と安全で、全てのリスクに一人で対処しなければなりません。
野生動物との遭遇、女性を狙った付きまといや盗撮などの人的な危険、急な体調不良や怪我、突発的な豪雨や強風、雷などの自然災害などに1人で対応しなければなりません。
【 対 策 】
●食べ物やゴミは匂いが漏れないように厳重に密閉できるボックスに保管する。
●テントを離れる際は、貴重品を必ず身につけるか車に保管し、テントには鍵をかける。
●防犯ブザーや人感センサーライト、クマ撃退スプレーなどを携行する。
●救急セットを必ず準備し、いつでも連絡が取れるようにモバイルバッテリーを携行する。
●SNSでのリアルタイムな情報発信は、場所の特定につながるため避ける。
●スマホ等で天候を常に確認し、天気の急変が予想される場合は絶対に無理しない。
全ての作業を一人で行う負担
ソロキャンプの場合、準備から設営、そして撤収など、全ての作業を一人でこなす必要があるため、時間と労力が掛かります。
また、忘れ物をしても誰かに借りることが出来ないため、ペグやライターなど、小さな物でも忘れると致命的になる場合があります。
【 対 策 】
●設営が簡単なテントを選び、事前に設営や撤収の練習をしておく。
●荷物はできるだけ軽量・コンパクトにまとめる。
●持ち物チェックリストを作成し、忘れ物がないか入念に確認する。
●自由気ままが魅力ではあるが、時間に余裕を持ったスケジュールを立てる。
●悪天候の場合は無理せず中止・撤退する勇気を持つ。


コストが割高になりがち
グループキャンプと比べて、一人当たりの費用が割高になる傾向があります。
テントなどを揃える初期費用や交通費(高速料金など)、サイト利用料や食費など、全てを一人で負担する事になるため出費がかさむ傾向があります。
【 対 策 】
●クーラーボックスや調理器具など、家にある代用可能なものを活用する。
●レンタルサービスを利用して、まずは道具を試してみる。
●ソロキャンパー向けの料金設定があるキャンプ場や、フリーサイトを選ぶ。
求められる知識とスキル
自然の中で安全に過ごすためには、ある程度の知識とスキルが不可欠です。
テントの設営方法や適切なペグダウン、火の起こし方や後始末、天候の判断など、基本的な知識はもちろん、様々なトラブルに対処できるスキルがなければ安全に過ごすことは出来ません。
【 対 策 】
●先ずは経験豊富な友人と一緒にキャンプに行き、スキルを学ぶ。
●YouTubeやブログ、専門書などで事前に情報収集を行う。
●キャンプ場が開催する初心者向けの講習会などに参加する。


おわりに
今回は、ソロキャンプの魅力と、その裏に潜む落とし穴についてのご紹介でしたが、いかがでしたか?
「落とし穴」などという怖そうなイメージのタイトルですが、リスクについて何も考えないでキャンプに行くと「二度とキャンプには行かない!」という事になりかねないため、そうならないよう大げさなタイトルとしました。
知識とスキルを学び、リスク対策をしっかりと行えば、きっと楽しいキャンプが出来るはずです。
しかし、「何か怖いな。」と少しでも思う事がある方は、絶対に無理をしてソロキャンプに行く事はせず、先ずはグループキャンプを楽しむことをおすすめします。
そういう爺も初めは不安だったので、最初は友人と別々に行き、隣同士のサイトを予約し、別々にキャンプする事で不安を無くしていきました。
ソロキャンプと言えば何となくカッコ良く聞こえますが、キャンプには様々な楽しみ方がありますので、ソロキャンプに固執せず、いろんなキャンプを楽しんで下さい。
それではまた!



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