キャンプを彩る温かい灯り。オイルランタンの妖艶な炎の魅力。

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 今回から何回かに分けて、ランタンについて掘り下げてみようと考えており、その第1弾としてオイルランタンをご紹介しようと思います。

 キャンプ用のオイルランタンには100年以上の歴史がり、今でも消えることなく使い続けられています。

 ガソリンやガス、それにLEDランタンなどの非常に明るくて高性能なランタンが主流になった今でも根強い人気があり、その独特な灯りに魅了された方も多いのではないでしょうか。

 ランタンとしては暗いためメインランタンとしてではなく、せいぜいテーブルランタンとして使用するほかありませんが、これらは「妖艶な炎の揺らぎを楽しむ。」また「味わいを楽しむ。」など、雰囲気を楽しむランタンと言ってもいいでしょう。

 音もなく静かに揺らいでいる炎は、暖か味のある何とも言えない雰囲気があります。

 今回ご紹介するオイルランタンは、一般にハリケーンランタンと言われている屋外で使われているものになります。

 また、オイルランタンには加圧式と非加圧式のものがありますが、爺は加圧式のものを使った事も観た事も無いので、ここでは一般的によく目にする非加圧式についてご紹介します。

 それでは始めます。

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オイルランタンの燃料

 オイルランタンとはパラフィンオイルや灯油を燃料とし、芯と呼ばれるものにそれを染み込ませ、それに火を着けて明かりを灯すランタンです。

 キャンドルのように揺らいだ炎は目に優しく、何とも言えない雰囲気を味わうことが出来ますし、見ているだけで心が落ち着きます。

 灯油は安価で燃料費が安く済みますが、独特な匂いがあり煤も出ますので、高価ですが燃料はパラフィンオイルをお勧めします。

 パラフィンオイルは、液自体も燃焼時も匂いが少ないことが特徴で、不純物が取り除かれた精製度が高い燃料ですので、ホヤ(ガラスの部分)が汚れにくいため、メンテナンス性に優れています。

 また、引火点が高くて揮発性も低いため他の液体燃料に比べて安全性が高く、初心者でも比較的安全に取り扱う事が可能です。

 パラフィンオイルの中には虫よけの効果があるものもありますので、虫が多い時期には便利です。

燃焼時間

 オイルランタンには様々な容量のタンクがあり、容量によって使われている芯の太さも変わり、容量が大きくなると芯も太く明るさも大きくなりますので、自分の使い方に合ったタンク容量のものを選んで下さい。

 ただし、オイルランタンの場合は明るさを求めると言うわけではありませんので、燃焼時間と明るさについては参考程度とし、あくまでも灯りを楽しむものとして考えて下さい。

 燃焼時間

 タンク容量 350ml・・・・20時間程度・・・・・明るさ小
       500ml・・・・24~26時間程度・・・明るさ中
       900ml・・・・25時間程度・・・・・明るさ大


       ※燃焼時間はあくまでも大まかな目安になります。

 1泊であれば350mlのタンク容量のオイルランタンで十分ですし、季節によっては2泊でも大丈夫です。

 ただし、あまり多く入れ過ぎると余ってしまいますので、事前にオイルの量による燃焼時間をある程度把握しておく事をお勧めします。

 オイルランタンの芯には、平芯・巻芯・棒芯などがありますが、どのタイプも芯が太くなれば明るくなりますが、燃費の消費も早くなります。

 平芯が最もポピュラーで、4分芯(12mm)・5分芯(15mm)・7分芯(21mm)が一般的に使われていますが、購入した当初についているメーカー純正品の芯と同じ太さのものが間違いありませんし、燃焼時間を計算するのも楽だと思います。

オイルランタンのまとめ

オイルランタンのメリット

 ・目に優しい柔らかい奇麗な明かりを灯す。
 ・非常にクラシックでお洒落な外観。

 ・パラフィンオイルは引火点が90℃と高く、比較的安全な燃料。
 ・構造が簡単。

 ・比較的安価

 一番のメリットは、何と言っても目に優しい独特な揺らぎで、見ているだけでも心が落ち着きますし、この炎に魅せられたキャンパーは少なくないと思います。

 また、クラシックな雰囲気とお洒落な外観はキャンプサイトに映えますし、雰囲気を盛り上げる事でしょう。

 使わない時には、家のリビングなどのインテリアとしてもお勧めですし、オイルランタンには性能だけでは語れない素晴らしさがあります。

 こんな奇麗な明かりを眺められるのに、価格は意外と安く購入しやすいのも魅力です。

オイルランタンのデメリット

 ・運搬時に転倒や傾いたりするとオイルが漏れる危険がある。
 ・ホヤが割れる危険があるため、出来ればケースが有ればベター。 
 ・基本テント内では使用できない。

 ・災害用の灯りとしては向いていない。

 転倒したり傾けたりすると、残ったオイルが漏れだす危険性があるため、出来れば専用のケースに入れて転倒しないよう注意して持ち運ぶことをお勧めしますし、そうすることでホヤが割れたりすることも防ぐことが出来ます。

 他の液体燃料と同様、酸欠の危険性があるため基本的にテント内での使用は出来ません。

 ただし、前室などに置いて十分な換気をしながらであれば問題ありませんので、雨で外に出られない場合などは揺らいだ炎を見ながらテント内で過ごすのもいいかもしれません。

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お勧めのオイルランタン5選

デイツ:ハリケーンランタン D78

 先ずは、デイツハリケーンランタンD78をご紹介します。

 デイツという名前はキャンプをする方であればほとんどの方は聞いたことがあると思いますし、ハリケーンランタンと言えばデイツと言われるくらい有名な1840年創業のアメリカの老舗メーカーです。

 ハリケーンランタンD78は大き過ぎず小さ過ぎない、ハリケーンランタンの中で最もポピュラーなモデルで、サイズはフュアーハンドベイビースペシャル276と同じような大きさになります。

 過酷な環境下での実績がありますし、非常に信頼のおけるランタンです。

 ・サイズ:15cm×26.5cm
 ・重量:470g
 ・タンク容量:340ml
 ・燃焼時間:約20時間(灯油使用時)

フュアーハンド(FEUERHAND)ランタン:ベイビースペシャル 276

 1893年にドイツで誕生した歴史ある老舗ブランド、フュアーハンドベイビースペシャル276をご紹介します。

 皆さんもこのメーカーの名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

 スェーデン軍やドイツ軍にも使用された歴史があり、ヒマラヤ遠征などの過酷な環境下の中で風速80mの強風でも消えないランタンということで、別名ハリケーンランタンとも呼ばれています。

 デイツと共に100年以上の歴史があり、過酷な環境下で使われてきた実績のあるオイルランタンです。

 ・サイズ:15cm×26cm
 ・重量:520g
 ・タンク容量:340ml
 ・燃焼時間:約20時間(灯油使用時)

フューチャーフォックス:Railroad(レイルロード)

 次は、日本のメーカーのフューチャーフォックスレイルロードをご紹介します。

 フューチャーフォックスは2020年4月にスタートした信州発のアウトドアブランドで、キャンプ用品全般を全て自社で開発・販売している非常に面白いメーカーで、個性的な商品をどんどん生み出しています。

 爺もOD缶ストーブの遮熱テーブルなどを使っていますが、どれも優れた製品です。

 今回紹介するレイルロードも他社のオイルランタンとは違い非常に個性的な外観をしていますし、個性を主張するには持って来いの製品です。

 見た目は大きくて重量もありますが、タンクが小さ目なので1泊に適したサイズになります。

 ・サイズ:15cm×26cm
 ・重量:520g
 ・タンク容量:340ml
 ・燃焼時間:約20時間(パラフィンオイル使用時)

カメヤマ キャンドル ハウス:オイルランタン 灯匠(とうしょう)

 ローソクで有名なカメヤマ キャンドル ハウスオイルランタン 灯匠をご紹介します。

 一般的なオイルランタンも発売していますが、このモデルは重厚感がある出来栄えとなっています。

 ボディカラーはカメヤマローソクの箱でお馴染みの紺色のカメヤマNAVYを基調にゴールドの配色で他にはないカラーリングもポイントで、天面にはKAMEYAMAを、オイルタンクのキャップにはカメヤマの象徴的なロゴ山亀の刻印が入っています。

 非常に美しいランタンで、キャンプ場などでも映えること間違いなしです。

 ・サイズ:15.5cm×28.5cm
 ・重量:615g
 ・タンク容量:200ml
 ・燃焼時間:約15時間(パラフィンオイル使用時)

キャプテンスタッグ:オイルランタン(中)

 最後は、日本を代表するアウトドアメーカーであるキャプテンスタッグのオイルランタン(中)のご紹介です。

 今回紹介するランタンの中では一番安価で実売価格は2,000円程度ですが、基本性能は他のオイルランタンと全く変わりませんしカラーも豊富ですので、個性を出すことも可能です。

 信頼できるメーカーのランタンですので、価格に関係なく間違いない製品になっています。

 ・サイズ:16cm×25cm
 ・重量:370g
 ・タンク容量:200ml
 ・燃焼時間:約14時間(パラフィンオイル使用時)

 

 100年以上の長きに渡り、ほとんど形や仕組みを変えないで現在まで使われ続けてきたオイルランタンは、今後も変わることなく、優しく揺らいだ炎で照らし続けてくれます。

 良い物は何年経っても良い、という事でしょう。

爺のオイルランタン

 因みに爺のオイルランタンは、カメヤマ キャンドル ハウスオイルランタン ミニ です。

 というか、お酒を飲みながらこの記事を書いているうちに欲しくなり、衝動買いしたものです。

 本当はオイルランタン 灯匠を欲しかったのですが、お値段がちょっと・・・、買えなくはないのですが、競馬の秋のG1レースも始まる事から、お小遣いを残しておかなければならず・・・。

 というか、まだそれほど酔っていなかったからオイルランタン 灯匠をポチッとしなかったのだと思います。

 以前というか相当前の話になりますが、ノーネームのオイルランタンを持っていましたが、ホヤにひびが入ったのを機に使わなくなり、その後自分でもどうしたのか分からなくなりました。

 多分、安物買いの銭失いでノーネームで替えのホヤを探せなかったので、そのまま廃棄したのではないかと思います。

 やはりちゃんとしたメーカーの製品を買うべきですね。

・サイズ:12cm×21cm
・重量:328g
・タンク容量:120ml
・燃焼時間:約10時間(パラフィンオイル使用時)

 火を灯すとこんな感じになります。

 何とも言えない優しい灯りは、やっぱりいいですね~・・・。

 オイルランタンミニロゴスキャンドルランタンの灯りを比べてみました。

 写真ではわかりにくいですが、オイルランタンミニのほうが、若干明るいように思います。

 オイルランタンミニは明るいぶん白っぽく感じ、キャンドルランタンは黄色っぽく感じますが、これは本体のカラーも関係しているかもしれませんね。

 どちらもいい感じの味わいのある炎で、見ているだけで心が落ち着きます。

おわりに

 今回はオイルランタンをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

 明るさがあるわけではありませんし、LEDランタンのように使い勝手が良くて災害用に使えるという訳でもありませんが、目に優しい何とも言えない揺らいだ炎は、いつ見ても心が落ち着きます。

 キャンプのみならず自宅のリビングや自分の部屋などでも楽しめるのもお勧めな点です。

 燃料のパラフィンオイルは高価でコスパが良いとは言えませんが、あの美しい炎を見ればそれも吹き飛んでしまうでしょう。

 また、構造も簡単ですので、大事に使えば何年でも使えますし、使うほどに味わいも増してくるはずです。

 秋の夜長に、オイルランタンの妖艶な炎を見ながら過ごしてみてはいかがですか?

 次回は、これまた炎が美しいキャンドルランタンをご紹介したいと思います。

 それではまた。

追記

 この写真は、揺らいだ炎を見ることが出来る3種のランタンの灯りを比べたものです。

 左:オイルランタン
 中:キャンドル風ガスランタン
 右:キャンドルランタンです。

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