ジギングを楽しむアングラーの皆さん、ご自身が釣りをしている海域に何かしら変化を感じていませんか?
近年の温暖化の影響なのか、爺の生息地である三陸で釣れる魚の種類に大きな変化が起きていて、かつては考えられなかった魚との出会いがある半面、逆に釣れにくくなった魚もあります。
特に世界三大漁場の一つである三陸沖は、近年急激な海水温の上昇が続き、過去30年の平均水温が13.9℃なのに対し、2023年の1年間の平均水温はは17.6℃と3.7℃も高く、過去100年の中で最も高い値を記録したそうです。
専門家の中には、「世界一海水温が上昇している深刻な海だ。」と警鐘を鳴らしている方も。
窮地に立たされる水産業者の中には、民事再生法の適用を申請する会社もあり、生き残りをかけて魚種の変更に挑む漁師や新たな養殖に取り組む企業も現れています。
今回はそんな三陸の、ジギングで釣れる魚の釣り方や食べ方、そして釣りをしていて肌で感じる変化についてご紹介して行きたいと思います。
なお、食べ方については爺の独断と偏見によるものなので、参考程度に見て下さい。
また、何だかんだ言っても様々な種類の魚が釣れるため、ここでその全てを紹介する事は無理なので、主に釣れる魚だけをご紹介しています。
それでは始めます。
根魚
三陸で釣れる根魚は、釣り味が良くて非常に美味しい魚が多く、オフショアフィッシングでは外せないターゲットだと思います。
アイナメ
アイナメは三陸を代表する魚で、アブラメとかアブラコとか地域によって呼び名が変わります。
ファイトは独特で、頭を左右に振りながら強烈な引きを見せてくれるので非常に楽しいです。
・釣り場・・・・・・・沿岸~水深100m程度の岩礁帯など
・サイズ・・・・・・・最大で60cm超
・時期・・・・・・・・通年、最盛期は3月~6月
・ジグでの釣り方・・・底付近、活性が高い時は中層まで追い食い。
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・春先はレッド、パープル系、夏~秋はイワシ系やシルバー系
・食べ方・・・・・・・刺身◎、煮魚◎、焼き魚◎
爺がジギングを始めた30年ほど前は、体長60cmを超える一升瓶のような大物が釣れましたが、今では最大でも50cm程度で、全体に小型化してきているのは間違いありません。
旬は3~6月頃になり、脂の乗った甘味のある刺身は絶品で、白身魚の中ではトップクラスの美味しさで、市場ではヒラメよりはるかに高値で取引されています。
特に、40cmを超えるアイナメのほとんどは都市部へ出荷され、高級料亭などで刺身や煮魚として提供されて消費されるみたいです。
そんなアイナメですが年々釣れにくくなってきており、ここ2~3年は特にに厳しい状況が続いていますが、これも温暖化による海水温の上昇も影響しているのは明らかだと思います。
魚を獲る事を生業としている漁師さんにとっては非常に大きな問題となっています。
10年ほど前の事ですが爺には忘れられない経験があり、ベイトとなるイワシを追ってワラサやイナダがボイルしていたので、スピニングタックルでダイソーのジグをキャストし、水面を泳がせていたらワラサではなく40cm程のアイナメが掛かった時がありました。
トップウォーターでアイナメを釣ったのは初めてだったので、船上は大騒ぎになった事を覚えています。
ソイ(マゾイ、クロソイ)
ソイも三陸ではポピュラーな魚で、刺身はもちろん煮ても焼いても美味しい魚で、ソイの漬丼をランチで提供しているお店もあるくらいです。
50cmを超える見た目がゴジラのようなソイは、強烈な引きで釣り人を楽しませてくれます。
・釣り場・・・・・・・沿岸~水深100m程度の岩礁帯など
・サイズ・・・・・・・最大で60cm程度
・時期・・・・・・・・通年
・ジグでの釣り方・・・底付近、活性が高い時は底から10m程度まで。
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・春先はレッド、ブラック系
夏~秋はイワシ系やシルバー系、オレンジゼブラ
・食べ方・・・・・・・刺身〇、煮魚◎、焼き魚〇
アイナメほどではないですが、40cmを超えるサイズは年々少なくなってきているように思います。
写真はゴジラと呼ばれるソイですが、近年はめっきり少なくなりました。
以前は釣行毎に必ず釣れる魚でしたが、近年は全く釣れない日が多くなり、温暖化による海水温の変化が影響しているのかなと思ったりしています。
メバル
メバルは比較的深場で釣れる魚で、煮付で食べられることが多く、春告魚と呼ばれ旬は3~5月と言われています。
引きを楽しむというよりは食味を楽しむ魚で、非常に美味な魚です。
・釣り場・・・・・・・水深60m~150m程度の岩礁帯など
・サイズ・・・・・・・最大で40cm程度
・時期・・・・・・・・通年、秋~冬が活性向上
・ジグでの釣り方・・・底から10m程度まで。
・ジグカラー・・・・・グロー系、レッド系
・食べ方・・・・・・・煮付◎、刺身◎、焼き魚〇
メタルジグで1匹ずつ釣り上げるより、多点掛け出来る餌釣りの方が効率が良いと思います。
底物
ヒラメ
底物の代表格のヒラメで、ジギングの絶好のターゲットでもあります。
70cmを超えるヒラメは、ブリやワラサとは一味違う強烈な引きで釣り人を楽しませてくれます。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の岩礁や砂地
・サイズ・・・・・・・最大で1m程度
・時期・・・・・・・・6月~12月
・ジグでの釣り方・・・底付近、活性が高い時は底から10m程度まで。
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・イワシ系、ブルー系、シルバー系、オレンジゼブラ
・食べ方・・・・・・・刺身◎(時期による)、煮魚△、焼き魚△
6月頃から徐々に釣れ始め、ベストシーズンは秋~初冬で、身の厚さを増して美味しくなり、強烈なファイトを楽しませてくれる。
写真は爺が釣ったヒラメの最大魚で90cmありますが、食べては大味で美味しくありません。
食べては50cm前後の身の厚いヒラメが一番美味しいし、市場でも高値で取引されます。
歯が非常に鋭くて危ないので、ジグを外す際は十分に気を付けて下さい。
温暖化による海水温の上昇が影響しているのか、イワシが通年見られるようになり、それを餌にしているヒラメの平均サイズが近年は明らかに大きくなったように思います。
以前は70cmオーバーのヒラメはシーズンに1匹釣れるかどうかでしたが、ここ数年はコンスタントに70~80cmオーバーが釣れるようになりました。
釣っては面白いですが、食べては大味で美味しくないのであまり喜べないですけど。
鱈
鱈は三陸を代表する魚の一つです。
大きい鱈は、掛かった時は強烈な引きで抵抗しますが、ある程度上に来るとすんなり上がってきます。
・釣り場・・・・・・・産卵期の冬場や春先は50m~100m
その他の時期は100m以深
・サイズ・・・・・・・最大で1.2m程度
・時期・・・・・・・・通年
・ジグでの釣り方・・・底付近、活性が高い時は底から10m程度まで。
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング(フォールが早いほうが有利)
・ジグカラー・・・・・何色でも可。特にこれといったものは無し。
・食べ方・・・・・・・刺身△、鍋料理◎、焼き魚◎
白子は冬にしか食べられず、鍋に入れて食べる事が多いですが、白子の刺身は絶品ですし、白子の天ぷらも非常に美味しく、これが食べられるのも三陸に住んでいる者の特権です。
冬というイメージが強いですが、身は夏場の方が美味しいと言われています。
以前は産卵後に春まで浅場に残っていたので4月頃まで釣れていたのですが、近年は産卵が終わると直ぐに深場へ戻るからなのか釣れにくくなりました。
ある程度まとまって鱈がいる場合、早く底に着いたジグに大物が喰いつく傾向が見られるため、フォールが早いジグが有利という事です。(これも爺の勝手な感想です。)
ムシガレイ
ムシガレイはミズクサガレイなどとも呼ばれ、カレイにしては珍しくジグに反応する魚で、アイナメやソイ、ヒラメなどの底付近を狙っている際に外道として釣れる事が多く、ジグで狙って釣る魚ではない。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の海底
・サイズ・・・・・・・最大で40cm程度
・時期・・・・・・・・通年
・ジグでの釣り方・・・アイナメやソイの外道
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・アイナメ、ソイ狙いの際のジグカラー
・食べ方・・・・・・・刺身△、煮魚〇、焼き魚◎(一夜干し)
爺は一夜干しにして焼いて食べていますが、適度に脂がのっていて非常に美味しい魚です。
サーベやヒガレイと呼んでいる地域もあるみたいです。
ガヤ
正式名称はエゾメバルですが、三陸ではガヤの方がピンとくる方が多いのではないでしょうか。
がやがやたくさん釣れるからガヤと呼ばれるようになったと言われていて、アイナメやソイの外道として釣れます。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の海底
・サイズ・・・・・・・最大で40cm程度
・時期・・・・・・・・通年、春によく釣れる
・ジグでの釣り方・・・アイナメやソイの外道
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・アイナメ、ソイ狙いの際のジグカラー
・食べ方・・・・・・・刺身〇、煮魚〇、焼き魚〇
釣り味はソイと同じような感じですが、食味は少し落ちるように爺は思います。
ウッカリカサゴ
うっかりしてカサゴと間違う事からウッカリカサゴと呼ばれるようになったとか。
この魚も根魚や底物を狙っている際に、外道として釣れてくる魚です。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の岩礁帯など
・サイズ・・・・・・・最大で40cm程度
・時期・・・・・・・・春~夏に根魚などの外道として釣れる
・ジグでの釣り方・・・アイナメやソイの外道
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・アイナメ、ソイ狙いの際のジグカラー
・食べ方・・・・・・・刺身〇、煮魚〇、焼き魚〇
刺身でも煮ても美味しい魚だと思いますが、マゾイなどと比べると食味は少し落ちるような気がします。
あくまでも爺の感想です。
ホウボウ
夏場から秋にかけてヒラメの外道として釣れる事が多い魚です。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の砂地など
・サイズ・・・・・・・最大で60cm程度
・時期・・・・・・・・夏~秋にヒラメなどの底物の外道として釣れる
・ジグでの釣り方・・・ヒラメの外道
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・ヒラメ狙いの際のジグカラー
・食べ方・・・・・・・刺身〇、煮魚〇、焼き魚〇、揚げ物〇
頻繁に釣れる訳ではありませんが、船上で月に1~2匹は釣れてきます。(その年により波が有ります。)
胸鰭が大きくて青い縁取りが特徴的な、非常に美しい魚です。
食味は鯛やヒラメと並び称される高級魚という事ですが、爺の調理の仕方が下手なのか、アイナメの方が美味しく感じます。(あくまでも爺の感想)
底付近~中層
ホッケ
晩冬~春に、根魚や底物を狙っている際に外道として釣れる事が多いホッケです。
外道と言うのも失礼なくらい美味しい魚で、40cmを超えるものは脂が乗っていて非常に美味です。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の底付近~中層
・サイズ・・・・・・・最大で50cm程度
・時期・・・・・・・・晩冬~春に根魚などの外道として釣れる
・ジグでの釣り方・・・根魚などの外道
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・アイナメ、ソイ狙いのジグカラー
・食べ方・・・・・・・刺身◎、煮魚〇、焼き魚◎
刺身は絶品で、普段スーパーなどでは絶対にお目に掛かれませんが、これを食べることが出来るのも釣り人の特権です。
ただし、痛むのが早くアニサキスも寄生していることが有りますので、十分に気を付けて食べてるようにして下さい。
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サクラマス
サクラマスは北海道や東北の春を代表する魚で、釣り味も良く刺身でも塩焼きでも美味しく頂くことが出来る魚です。
以前はジグで釣る方が少なかったように記憶していますが、サクラマスジギングが春の風物詩と言っていいくらいの人気となったのは10年ほど前からでしょうか。
・釣り場・・・・・・・沿岸付近を回遊
・サイズ・・・・・・・最大で80cm程度
・時期・・・・・・・・春の桜が咲くシーズン
・ジグでの釣り方・・・魚探の反応や船長の指示棚を狙う
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・グリーンゴールドなど(爺はシルバーで実績有り)
・食べ方・・・・・・・刺身◎、煮魚×、焼き魚◎
基本的な釣り方は、魚探の反応を見ながらその棚を攻めるような感じになります。
ですので、カウンター付きのベイトリールがお勧めで、素早くその棚に合わせる事が可能になります。
ワンピッチジャークが基本と言われていますが、爺の場合は様々なジャークで釣れていますので、基本はワンピッチとしておいて、自分なりの釣り方を試してみるのも楽しいと思います。
また、魚探に全く反応が無い場合でも釣れる事があるため、集中力を切らさず頑張ってください。
爺のようにすぐに集中力が無くなり、諦めて底物を狙うような釣り人にはなかなか釣れませんよ。
口が弱いためドラグを締めすぎているとファイトの際に身切れしてバラしてしまう危険性があるので、経験上ドラグは弱めにセットして、スムーズにラインが出て行くようにした方が良いと思います。
ロッドに関しては、柔らかくて粘りがあるロッドの方がバレや身切れが起こりにくくて適していると思います。
寄生虫がいる可能性があるため刺身で食す場合は、最低でも3~4日は冷凍してから食べて下さい。
また、釣れるサクラマスの中には30cm台の小さなものも含まれることがありますので、釣れた魚のダメージがそれほどではない場合は、今後も釣りを楽しむために優しくリリースする事をお勧めします。
イカ(マイカ、ヤリイカ)
イカは夏~秋口に、ヒラメなどを狙っている際に底や中層付近に反応がある場合など、ジグに引っ掛かって釣れてくることが有ります。
掛かるとジェット噴射で抵抗しますが、その引きが独特で楽しみでもあります。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m以深を回遊
・サイズ・・・・・・・最大で胴長30cm程度
・時期・・・・・・・・夏~秋
・ジグでの釣り方・・・ヒラメ狙いの際など
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・特に無し
・食べ方・・・・・・・刺身◎、煮る〇、焼く◎(一夜干し)
狙って釣れると言うわけではありませんが、非常に美味しい外道なので釣れると嬉しいです。
以前底付近に反応が出た時に、餌木をドロッパーとしてジグのアイに結び、底付近をゆっくりとしゃくらせて爆釣したことがありました。
今も餌木は持って行っていますが、最近はそれすらも面倒なのでやっていません。
深場
メヌケ
メヌケは、言わずと知れた高級魚で、煮ても焼いても刺身でも美味しい魚です。
・釣り場・・・・・・・150m以深の岩礁帯
・サイズ・・・・・・・最大で50cm程度
・時期・・・・・・・・通年
・ジグでの釣り方・・・底付近をゆっくりとしゃくる
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・特に無し
・食べ方・・・・・・・刺身◎、煮付◎、焼き魚◎
ここ10年以上はメヌケ釣りには行ってませんが、期待して行くとあまり釣果は良くないという記憶が残っています。
遊漁船ではなく知人の船で行くので、なかなか良いポイントに当たらなくて毎回厳しい釣りになりました。
しかし、1~2匹でも持ち帰ると家族が喜んで食べてくれて、非常にうれしかったのも覚えています。
何時かまた行こうという話はしていますが、なかなか実現できていません。
青物
ブリ(ワラサ、イナダ)
イナダ、ワラサ、ブリと名前が変わっていく出世魚です。
食味はあまり良いとは思いませんが、とにかく強烈な引きで釣り人を楽しませてくれます。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の底付近~表層まで
・サイズ・・・・・・・最大で1m超、重さ10kg超
・時期・・・・・・・・6月中旬~秋
・ジグでの釣り方・・・ヒラメ釣りの際やジグのフォール時
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・ヒラメ狙いの場合のカラー
・食べ方・・・・・・・刺身△、煮魚△、焼き魚△
爺の生息域ではコンスタントに釣れる最大の魚になり、ヒラメ狙いの際に釣れる事が多く、密度が濃い時などはジグが着底する前にイナダやワラサが喰いついてしまい、ヒラメ釣りにならない場合があるほどです。
こちらでは6月中旬に大き目のワラサやブリが釣れ、そ7月中旬から9月中旬までイナダ、ワラササイズが釣れ、9月下旬からイワシやサバをたらふく食べて丸々太ったブリが釣れます。
刺身は若干生臭みがあるため爺はそれほど多くは食べませんが、余った場合などは味噌やねぎを加えて「なめろう」にして食べると臭みも気にならず食べられますので、もし良かったら試してみて下さい。
日本海で釣れる寒ブリなどと違い、こちらで釣れるブリはそれほど美味しいと言うわけではありませんが、個体差にもよりますが10kgを超えるサイズだと強烈なファイトで楽しませてくれますし、一日に数匹掛けると腕がパンパンになります。
なお、爺はブリが釣れる場合はフルソリッドロッドを使用していて、ロッドを満月のようにぶち曲げてファイトをするのが楽しみになっています。
それによって手元に伝わるパワーだけじゃなく、視覚的にも非常に楽しめます。
サバ(マサバ、ゴマサバ)
サバは、塩焼きや味噌煮、そして〆サバなど、多彩な食べ方が可能な美味しい魚です。
爺も家族も、ブリやワラサよりはるかにサバの方が好きですし喜ばれます。
・釣り場・・・・・・・沿岸~100m程度の中層~表層
・サイズ・・・・・・・最大で50cm程度
・時期・・・・・・・・初夏~秋
・ジグでの釣り方・・・ヒラメ釣りの際やジグのフォール時
・ジグの形状・・・・・ショート、セミロング
・ジグカラー・・・・・特に無し
・食べ方・・・・・・・刺身(〆サバ)〇、煮魚×、焼き魚◎
ヒラメ釣りなどの際の外道扱いされる魚ですが、以前は50cm程の丸々と太った脂の乗った美味しいサバが釣れて、干して焼いても、味噌煮にしても絶品の魚で、必ず何匹か持ち帰ったものです。
それが今ではほとんど釣れなくなり、シーズンを通して50cmサイズのサバが1匹も釣れない年もあるくらいです。
温暖化の影響による海水温の上昇などにより、回遊コースが変わったりしているという話も聞きます。
最近はイワシなどが増えていますので、それらを餌にするサバが釣れてもよさそうなものですが、微妙なバランスで保たれている自然が壊れている証拠なのでしょうか?
それともイワシを追っているのがより大きいブリやメジマグロなので、サバも食べられると思い近寄らないのか・・・。
今年こそは大きなサバが回遊してくれることを願っています。
カンパチ
カンパチは、ブリやワラサ、イナダなどと同じような時期に回遊してくることが多いですが、サイズ的には大きくてもせいぜい60cm程で、南の方で釣れるような20kgオーバーなどは見掛けた事すらありません。
毎年釣れる訳ではなく、その年によって変わりますが、釣り方としてはブリなどと全く同じと言っていいです。
鰹
こちらで釣れるのは秋が多く、秋のものは戻り鰹になりますので脂が乗った美味しい鰹を食べることが出来ますので、青物の中では唯一狙って釣る魚と言っても過言ではありません。
カツオの場合は中層~表層付近を回遊しながらイワシなどを捕食していて、時には水面を飛び跳ねてベイトを追っている時があり、その場合はスピニングタックルでダイソーで売っている小さなジグをキャストして表層で誘いを掛けて釣ります。
中層にいる場合は、ベイトに合わせたサイズのイワシカラーのジグなどで誘いをかけて釣ります。
釣り方や誘い方はあくまでも爺の釣り方で、もっと釣れる釣り方があるかもしれませんので、おことわりしておきます。
こちらで釣れるサイズは大きくても60cm程ですが、鰹が掛かると独特なバイブレーションが伝わりますのですぐに鰹と分かります。
その年によって回遊コースが変わりますし、いなくなるのも早いので、全てはタイミング次第と言っていいと思いますが、今年も釣りたいものです。
近年釣れるようになった魚
ここからは近年釣れるようになった魚、いわゆる今まで釣れなかった魚についてご紹介していきます。
いろんな魚が釣れるようになるのは釣り人としてはある意味嬉しいのですが、今まで釣れていた美味しい魚が釣れにくくなるのは困ります。
地域によっては、漁師さん達が生き残りをかけて獲る魚を変更したりしている地域もあると聞きますし、海域によっては伊勢海老まで獲れるようになったと聞きます。
また、今までミズダコが主だったのに、今は海水温が上昇したためミズダコがいなくなり、美味しくない石ダコが増えてしまって水揚げが減ってしまい生活が成り立たなくなった漁師さんもいると聞きます。
こんな状況が続くようだと、いずれは釣りも出来なくなるのでは?などと思ったりしています。
真鯛
真鯛に関しては、以前も遊漁船や爺達にも1シーズンに1匹くらいは釣れたりしていましたが、近年は夏場~秋にかけてヒラメ釣りの際に結構な数が釣れるようになりました。
中にはシーズンになるとタイラバを遊漁船に持ち込んで狙う方も現れたりしているそうです。
ある漁協の定置網には、今までの数十倍の数量の真鯛が入り大喜びしていたそうですが、その反面今まで主力だった秋サケが全く獲れなくなった地域もあるそうです。
魚の王様とか言われている鯛ですが、爺も数年前に釣ったことがあり、それを食べてみましたが、調理の仕方が悪かったのか釣れた時期が悪かったのか、それとも爺の舌には合わないのか、正直アイナメの刺身の方が美味しく感じました。
やっぱり普段釣れる場所で、普段釣れる時期に釣れた魚が一番美味しいという事かなのだと思います。
鰆
鰆に関しては、以前はたまにしか見る事はありませんでしたが、近年は夏~秋には普通に見られるようになり、1m程の鰆が水面から跳ねてベイトを捕食しているのを見る事も少なくありません。
今までに何度となく鋭い歯でラインを切られてきたので、爺にとってはどちらかと言うと嫌いな魚です。
水面のベイトを追っている時は、鰹と同じようにスピニングタックルを使いダイソーで売っている小さなジグをキャストして表層で誘いを掛けて釣りますが、それほど強烈な引きだとは思いません。
むしろイナダのほうがはるかに引きが強いというイメージです。
関西地方では春の魚として親しまれていて、西京焼きなどは爺も聞いたことがありますが、友人の話ではこっちで釣れる鰆はあまり美味しくないと聞いていますので、釣れても市場に出荷しています。
太刀魚
ここ5年くらいでしょうか、太刀魚も近年急激に釣れ始めた魚です。
太刀魚の厄介な所はジグだけじゃなくPEラインにもアタックしてくる事で、当りとは違う微かな感触が手に伝わったと同時にPEラインが切られた、そんな事が何度かありその都度ジグをロスしてしまいました。
太刀魚に切られたところを見たわけではありませんが、魚も掛かっていないのにあんな感じでプツリとラインが切られるというのは、状況から言って太刀魚としか考えられません。
このような事は当然一緒に釣りに行っている友人にも起きていますので、ほぼ間違いないと思います。
残念ながらいまだに釣り上げた事が無く食べた事もありませんので、味のほうは分かりませんが、今度釣り上げたら味の方もご報告したいと思っています。
今では太刀魚が釣れるシーズンになると、太刀魚専門の釣り船も現れるくらい年々増えていってる魚です。
メジマグロ
メジマグロも以前から釣れてはいましたが、近年のようにシーズン中に何本も釣れるという事はありませんでした。
これは10年以上前の、まだメジマグロなどに規制が掛けられる前に釣り上げたメジマグロの写真です。
十数キロの小さなメジマグロでしたが、強烈な引きだったことを今でも覚えていますし、その時の感触は今も手に残っています。
温暖化の影響だけじゃなく、メジマグロに掛けられた規制のおかげもあるのか、今まではほとんど見られなかった100kgをゆうに超えるマグロの跳ねも時々見られるようになってきました。
今は釣れてもほとんどがリリースされていると思いますが、今後クロマグロが増えて規制が解除される事を願います。
数十キロのマグロとなれば、レバードラグリールを準備してアタックするしかないですね。
おわりに
今回は爺の生息地である三陸のジギングで釣れる魚や、近年釣れるようになった魚についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
今まで釣れなかった魚がこれほどまでに急激に釣れるようになったのは、地球温暖化の影響によるところが大きいと考えられますし、ほぼ間違いないと思われます。
特に三陸の海は世界で最も海水温の上昇が大きいと言われていて、今後どのようになるのかは専門家でも想像がつかないという事ですので、魚に関しても今後どうなっていくのかは全く分からないという事でしょう。
よく道の駅などに行くと地物と書いているのを見ますが、このまま海水温が上昇すればその地物の魚も変わってしまうかもしれません。
そうならない事を願いながら、自分たちが出来る事をやっていくしかないですね。
今回はここまでです。
それではまた。
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