スロージギングのすゝめ。ジグの着底が分からない時の対処法。

釣り
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 スロージギングのすゝめ、今回は二枚潮や複雑な潮流によってジグの着底がわからない時の対処法についてのご紹介です。

 釣りをしていると「あれ?今、ジグが底に着いた…かな?」とか「ラインが潮に流されて、どこを釣っているか分からない…」など、特に初心者の方には多い悩みではないでしょうか。

 ジグの着底が分からないと、底付近を効率よく攻められず、釣果が伸び悩む原因にもなりますし、最悪の場合は高価なジグを根掛かりでロス…なんてことも。

 でも、安心してください!

  実は、ちょっとしたコツとタックルの見直しで、この悩みは劇的に改善できます。

 この記事では、「着底が分からない…」を「着底が手に取るように分かる!」に変えるための具体的な方法を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!

 それでは始めます。

ジグの着底が分からなくなる主な原因

ジグの着底が分からなくなる主な原因は以下の通りです。

●複雑な潮の流れ(二枚潮・三枚潮など)
 二枚潮とは、水深の浅い層と深い層で潮の流れの方向や速さが異なる状態を指します。
 三枚潮はさらに複雑で、浅い層・中間層・深い層で潮の流れの方向や速さが違うため、さらに複雑になります。
 そのような場合、ラインが潮流に大きく流されてラインに糸フケ(たるみ)ができるため、ジグが着底してもそのサインが手元まで伝わらない。

●深い水深
 ラインが長くなるほど、水の抵抗やライン自体の伸びが大きくなり、感度が鈍くなる。

●タックルと状況のミスマッチ
 潮流の速さや水深に対して、ジグが軽すぎたり、ラインが太すぎて潮流の抵抗うを受けやすくなる。

 以上が主な原因ですが、きちんと対処すれば着底は必ず分かるようになります。

着底が分からない場合の対処法

五感による対処

 五感に頼るというのは何とも無責任のように感じるかもしれませんが、釣りにおいては非常に重要な感覚になりますので、神経を研ぎ澄まして感じる事が大事になります。

サミング(触覚)

 着底を感じるための基本はサミングになります。

 フォール中にリールのスプールに軽く親指を当て、ラインの放出をコントロールするサミングは、どんな状況でも必須のテクニックです。

 ラインに常に軽いテンションを掛けておくことで余計な糸フケを防ぎ、ジグの動きや着底のサインをダイレクトに指で感じ取ることが出来ます。

 このサミングによる手指に伝わる感覚によって通常はジグの着底をほぼ100%感じることが出来ますが、複雑な潮流の場合にはこれと合わせて視覚やタックル等の見直しも必要になります。

視 覚

 ジグのフォール中は、ジグの重みでロッドのティップ(先端)が若干お辞儀をしていますが、着底すると負荷が無くなりティップがもとの位置に戻ります。

 この視覚的な感覚とサミングを組み合わせる事で、複雑な流れでもジグの着底を感じることが出来ます。

タックルの見直し

フォールの早いメタルジグに交換する

 ジグの着底が分からない、もしくはわかりずらい場合、タックル交換で最初に行うのはジグの重量を重くするのが一般的だと思いますが、爺の場合はフォールの早いジグへと交換して様子をみます。

 フォールの早いジグへ替える事で潮流の影響を受けて流される前に着底させるという事です。

 これは、最初にセットしたジグがフォールが遅いジグの場合に行う方法で、初めからフォールの早いジグをセットしている場合はその限りではありません。

 フォールが早いジグに交換するだけで大分状況が変わる場合もありますが、ほとんどの場合は重量を重くして且つフォールの早いジグへ交換する事で効果が表れる事がほとんどです。

メタルジグを重くする

 基本中の基本であるメタルジグを重くするという方法です。

 ジグが重いほど潮に流されにくくて速く沈みますので、重量を重くして対処するという方法ですが、フォールが早い重いジグへ交換するのか、それともフォールの遅い重いジグへ交換するのかで、追加する重量が違ってきます。

 フォールが早いジグの場合は仮に20~30g程度増やすだけで効果が出る場合もありますし、遅くて重いジグへ交換する場合は、50g以上増やす必要があるかもしれません。

 どのくらい重量を増やせばいいのかは、経験によるところが大きいので、先ずはいろいろ試してみる事をおすすめします。

タングステンのジグへ交換する

 タングステン製のジグは、鉛よりもはるかに比重が高く、一般的に鉛が11.4に対してタングステンは19.3となり、同じ重さでもシルエットを小さく出来るため、潮流の影響を最小限に抑える事が出来ます。

 これによりジグのフォールも早くなり、糸ふけも出にくくなるため、より着底を感じやすくなります。

PEラインを細くする

 PEラインが受ける水の抵抗は、釣果を左右する重要要素となります。

 ラインが太くなるとそれだけ潮流によって流されやすくなりますので、強度とのバランスを見ながら、可能な範囲内で出来るだけ細いPEラインを使う事をおすすめします。

 仮に0.2号変えるだけでも、潮流の抵抗は相当違ってきますので、操作性は大きく向上します。

ポイント移動

 相当複雑な潮流の場合、ここまで紹介した対処の仕方でも対応しきれない場合があり、その場合は潔く、且つ速やかにポイントを移動する事が必要になります。

 この判断は経験豊富な遊漁船の船長が行いますが、自分達の船やレンタルボートで釣りをする場合は自分達で判断しなければならず、判断は早いに越したことはありません。

 ポイントを替える場合、経験上同じ水深のポイントへ移動するより、違う水深のポイントへ移動したほうが潮流が緩くなる場合が多いように思います。

 たった20mほど水深が違うだけでも驚くほど潮流が緩やかになっていたりしますので、先ずはいろんなポイントへ移動してみる事をおすすめします。

対処法のまとめ

 ジグの着底が分からない場合の対処法を以下にまとめました。

ジグの着底が分からない場合の対処法

●サミングを確実に行う
●視覚と触覚(サミン)の併用
●フォールの早いジグへ交換する
●ジグを重くする
●タングステンのジグを使用する
●PEラインを細くする
●潮流が複雑すぎる場合は潔くポイントを移動する

 以上が主な対処法になりますので、これらをいろいろ試してみる事をおすすめします。

おわりに

 スロージギングのすゝめ、今回は二枚潮などの複雑な潮流により、ジグの着底が分からない場合の対処法についてでしたが、いかがでしたか?

 釣りをしていると色んな状況に出会いますので、今回ご紹介した対処法を頭に入れておき、様々な状況に対応出来るようにしておく事をおすすめします。

 また、潮流が複雑すぎる場合はいろいろ試しながら粘るより、潔くポイントを替える方が良い場合が多いので、速やかに移動する事をおすすめします。

 潮流は不思議なもので、昨日まで普通の潮の流れだったものが翌日突然速さや流れる向きが変わったりしますが、自然が相手の遊びですのでその辺は大きな気持ちで受け入れましょう。

 それではまた!

 

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