2024年7月3日、新紙幣が発行された。
一万円札の顔が変わるのは1984年以来となり、実に40年ぶりだそうだ。
日銀から各金融機関へ新紙幣が渡ると紙幣が発行されたことになるらしい。
通常は午前9時から引き渡しが始まるらしいが、今回は特別に午前8時から引き渡しが行われるそうだ。
この記事が投稿される頃には、早い人は新紙幣を手にしているものと思います。
今回の新紙幣発行が爺にとっては最後のお札になるのは間違いないと思うので、いろいろ調べてみたら意外に面白いのでご紹介しようと思います。
なお、新紙幣の肖像画になっている「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」については、様々なサイトで詳しく説明していますのでそちらをご覧下さい。
その方々を知る授業の際、爺はちょうど風邪を引いて休んでいたのか、先生の授業を聞いた記憶がありません。
授業を受けていれば絶対に忘れずにいたはずですし、皆さんに詳しく説明できたのですが、それが出来ずとても残念です。
それでは、新紙幣について見ていきましょう。
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まずは、キャッシュレスを推奨しておきながら、なぜこのタイミングで新紙幣発行なのか。
偽造防止
政府はキャッシュレスを推奨していながらなぜ今新紙幣なの?と思いますが、新紙幣の発行の主な目的は、紙幣の偽造防止対策と言う事です。
偽造防止対策は今までも、20年ほどの間隔で行われてきたらしいが、それだけでは完全とは言えないため、新紙幣の発行を行ったみたいです。
確かにそんなニュースを見たような気がする・・・。
ユニバーサルデザイン
誰もが使いやすいユニバーサルデザインのお札にしてあるという事です。
目の不自由な方や外国人の方でも紙幣の違いを簡単に識別できるよう、指の感触で識別できるマークの形を変更しているほか、紙幣の種類ごとにマークの配置を別々にしています。
また、額面数字をアラビア数字にすると共に、表裏ともに数字を大型化するなど、誰でも分かりやすいような配慮がなされているという事です。
これらについては非常に大事な事だと思いますし、良い事ですね。
タンス預金のあぶり出し
日本人、特にその中でも高齢者の方々はタンス預金が大好きらしい。
その為に、それらにお金が世の中に回らないため、景気が上がらない原因の一つとも言われている。
タンス預金をあぶり出して、世の中にお金を循環させると言う目的もあると言われているらしいが、その効果はさほどではないという話も聞かれる。
爺の家のタンスには、よれよれになったいつ着るか分からない服だけだ。
リサイクルショップにでも持って行こうかな。
キャッシュレス決済を広めるため?
キャッシュレス決済を広めるために、あえて新紙幣を発行と言う話もあります。
新紙幣に対応するため、券売機を置いているお店などは買い替えや券売機の設定をし直すなどの対応が必要ですが、これを機にキャッシュレス決済オンリーとするお店が増えているらしいです。
キャッシュレス専用の券売機にする事で、数十万円ほど安く済むという事です。
こういうお店が増えてキャッシュレス化が進めば政府は万々歳ですが、これを意図してやったのか、たまたまこうなったのかは今後の検証次第で、現時点では何とも言えませんね。
新紙幣発行、次はあるの?
新紙幣の発行は今後もあるのでしょうか?
爺の考えでは今後もあると思いますし、鈴木財務大臣も、現金は必要だと会見で言ってましたので、政府の考えも必要と言う事ですね。
また、政府がいくらキャッシュレス化を推奨しても、現在の日本は災害に非常に弱く、通信網もシャットダウンしてしまい、キャッシュレス決済が出来なくなることが多々あります。
また、サイバーテロなどによっても頻繁に銀行の機能が停止してしまいます。
このような状況を考えると現金は今後も必要となりますので、次回の新紙幣の発行もあると思います。
日本のこの脆弱な通信システム等の強化が望まれます。
一万円札
正式には日本銀行券なので一万円券と言うみたいですが、ここでは慣れ親しんだ一万円札と言う表記にしています。
それでは先ず、一万円札の歴史から見ていきましょう。
一万円札の歴史
初めて一万円札が発行されたのが1958年(昭和33年)12月1日で、最初の肖像画は聖徳太子でした。
約66年前という事ですね。
聖徳太子のお札は爺は覚えていますし、実際に使ってもしましたが、若い方達は見た事が無いでしょうね。
懐かしいですね。
その後、冒頭でも書きましたが、1984年(昭和59年)11月1日に福沢諭吉に肖像画が替わりました。
しかし、2007年(平成19年)の4月2日には発行が停止されていたという事ですので、17年前から新しい一万円札は出回っていないという事です。
いまだにピン札を見ることがありますので、最近までお札が刷られていたものと思っていましたが、そんなに前から停止されていたんですね、びっくりです。
新一万円札
そして2024年(令和6年)7月3日、福沢諭吉から渋沢栄一に肖像画が変更された新一万円札が発行となりました。
実に40年ぶりの新紙幣という事ですが、「そんなに長かったんだ。」と言う感じがします。
しかし、その間にも偽造防止技術の改良は行われていたそうです。
福沢諭吉の一万円札の裏は、日本の国鳥である「キジ」が描かれていましたが、新紙幣の裏面は「東京駅の赤レンガ駅舎」となっています。
裏側の絵柄については詳しく報道されないので、今回調べてみて初めてわかりました。
ちなみに聖徳太子の一万円札の裏面は幾何学模様の彩紋が描かれてあったそうです。
新一万円札の大きさは、福沢諭吉の一万円と同じ「縦76mm×横160mm」と言う事です。
このサイズが使いやすい大きさなんですかね。
五千円札
五千円札の歴史
五千円札は、1957年(昭和32年)10月1日に発行され、肖像画には聖徳太子が選ばれたそうです。
一万円札より1年2ヵ月早く発行されたので、当初は最高額のお札だったことになります。
当時は一万円札も五千円札も聖徳太子だったんですね。
でも、一万円札の記憶はありますが、五千円札は正直あまり覚えていません。
その後、1984年に新渡戸稲造の午前円札が発行され、2004年に樋口一葉の五千円札が登場となります。
その後、一万円札と同じ2007年(平成19年)4月2日に発行が停止されたいます。
新五千円札
2024年(令和6年)7月3日、津田梅子に肖像画が変更された新五千円札が発行となりました。
五千円札は20年ぶりの新紙幣と言う事です。
裏面は、古事記や万葉集にも登場し、古くから親しまれている花「フジ(藤)」が描かれています。
ちなみに樋口一葉の五千円札の裏面は、裏面には江戸時代を代表する画家、尾形光琳の「燕子花図」(かきつばたず)が印刷されています。
お札の大きさは、樋口一葉の五千円札と同じ、「縦76mm×横156mm」となっています。
縦は一万円札と同じですが、横が4mm小さくなっています。
千円札
千円札の歴史
千円札にはいろんな方が採用されています。
初代千円札には日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が描かれていたそうです。
1950年(昭和25年)1月7日に聖徳太子の肖像画で発行。
1963年(昭和38年)11月1日に、伊藤博文の肖像画で発行。
1984年(昭和59年)11月1日に夏目漱石の肖像画で発行。
2004年(平成16年)に野口英世の千円札が登場となります。
新千円札
2024年(令和6年)7月3日、北里柴三郎に肖像画が変更された新千円札が発行となりました。
千円札は五千円札と同じ20年ぶりの新紙幣と言う事になりますね。
裏面は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作 富嶽三十六景(神奈川沖浪裏)が描かれているそうです。
ちなみに野口英世の千円札の裏面は、富士山と桜が描かれています。
お札の大きさは、野口英世の千円札と同じ、「縦76mm×横150mm」となっています。
縦は皆同じですが、横は一万円札より10mm、五千円札より6mm小さくなっています。
偽造防止技術
今回の新紙幣の偽造防止技術はまたまた凄いらしく、お札の肖像部分などの図柄は、凹版印刷という印刷方式が使われているそうです。
額面数字や識別マークには、インキを高く盛り上げる「深凹版印刷」が使われ、触るとざらざらした感じがするみたいです。
その他にも、「高精細すき入れ」、「3Dホログラム」、などの新しい偽造防止技術が採用されたそうです。
日本のお札の偽造防止技術は世界一と言われており、さすが日本の技術は凄い、と改めて思います。
詳しいことが知りたい方は、国立印刷局の特設サイトをご覧下さい。
おわりに
今回はなぜ今のタイミングで新紙幣が発行されたのか、そして発行された新紙幣はどんなものなのかご紹介してきましたが、いかがでしたか?
キャッシュレスが推奨されている現代でも、災害時や頻繁に起こる通信障害児の買い物や支払いに現金は必要ですので、まだまだ無くならないみたいですね。
経済産業省が調べたキャッシュレス決済の普及率は、2023年は39.3%となっています。
海外では70%~80%を超えている国もありますので、日本は相当遅れているという事です。
特に爺と同年代やその上の先輩方の普及率は相当低いと思われますし、今後も高齢化はどんどん進んで行きますので、まだまだ現金は無くならないし、新しい紙幣はこれからも発行されて行くのでしょう。
次はいつ新紙幣が発行されるのかわかりませんが、今回調べた限りでは最短で20年ですので、多分爺は次の紙幣と肖像画は、見ることは無いと思います。
ですので、今回発行されたお札をじっくり眺めておきたいと思いますが、現在は爺も100%キャッシュレス決済ですので、見る機会があるかなー・・・。
もしも次回の新紙幣発行まで生きていたら、新しいお札に関して記事を書きたいと思います。
ボケていなければ、ですが。
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