
「キャンプ料理や外飯を楽しみたい」と思ったとき、無くてはならいのが「クッカー」です。
しかし、いざ選ぼうとすると、形状も素材もバラバラ。
特に「深型(縦長)」と「浅型(広口)」のどちらが自分に合っているのかは、ベテランでも好みが分かれるポイントです。
この記事では、単なる見た目の違いだけでなく、パッキングの裏技など、初心者の方がカタログスペックだけでは気づけない「現場での使い勝手」を詳しく解説します。
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キャンプ用クッカーの「深型」と「浅型」の違いとは?
深型クッカー:機動力と効率を重視するスタイル
深型は、主に登山やミニマムなソロキャンプで支持されてきた形状です。
【深型クッカー】
◆ パッキングの魔術「シンデレラフィット」
深型の最大の魅力は収納力です。
標準的な110缶や250缶のOD缶が、クッカー内に吸い込まれるように収まり、空いた隙間に小型バーナー等を詰め込めば、これ一つで「キッチンセット」が完結します。
◆ 熱効率と湯沸かしスピード
開口部が狭いため熱が逃げにくく、お湯を沸かすスピードは浅型より勝ります。
カップ麺やフリーズドライ食品、しれにレトルト食品等を多用するなら、これほど効率的な道具はありません。
◆ 注意点:焦げ付きと食べにくさ
底が深い分、火力が中心に集中します。
アルミ製でも「炊飯」や「炒め物」をすると底が焦げ付きやすく、また底に沈んだ具材を箸でつつく際に、クッカーの縁に手が触れて火傷しそうになることも。
◆ 得意とする料理
カレーやインスタントラーメンなど、キャンプでよくやる手軽な料理に向いているのが特徴です。
浅型クッカー:調理の楽しさと快適さを重視するスタイル
「せっかくの外飯だから、ちゃんと作りたい」という方に選ばれているのが浅型です。
【浅型クッカー】
◆ フライパン不要の万能性
底面が広いため、バーナーの火が全体に広がりやすく、ホットケーキを焼いたり肉を炒めたりしてもムラになりにくいのが特徴です。
「焼く・煮る・炒める」をこれ一台で高次元にこなせます。
◆ 食事の質が変わる「カトラリーの操作性」
クッカー自体の高さが低いため、スプーンやフォークが使いやすく、グループで突っつく鍋料理にも向いています。
また、洗う際も底まで手が届きやすく、油汚れを落としやすいという衛生面でのメリットもあります。
◆ 注意点:パッキングのデッドスペース
平べったい形状ゆえに、ザックやコンテナの中で場所を取ります。
クッカーの中に何を収納するか(例えばカトラリーや食材など)を事前に決めておかないと、持ち運びが少し不便に感じることがあり、上手なパッキングには慣れが必要です。

失敗しないための「素材」との組み合わせ術
形状と同じくらい重要なのが素材です。
【素 材】
◆ 初心者の鉄板「アルミ製」
アルミ製は最も失敗が少ない素材と言えます。
焦げ付きにくい加工(ノンスティック加工)が施されたものを選べば、家と同じ感覚で料理が楽しめます。
◆ 玄人好みの「チタン製」
驚くほど軽いですが、熱伝導が悪いため焦げ付きが多く、慣れが必要。
「お湯を沸かすだけ」や「レトルトを温める」、「超簡単な調理」と割り切った、究極の軽量化を目指す人向けです。
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おすすめは「浅型」
「深型」と「浅型」の違いなどをご紹介してきましたが、個人的には「浅型がおすすめ」です。
次の項では、「深型」「浅型」それぞれのメリット・デメリットをご紹介し、なぜ「浅型」がおすすめなのかを詳しく説明していきます。
個人的な「浅型」クッカーのおすすめ
「浅型」のおすすめは、スノーピークの「アルミ パーソナルクッカーセット」です。
Lポット(1,150ml)、蓋(Lフライパン)、Sポット(800ml)、蓋(Sフライパン)の4点セットのクッカーです。
これ一つあれば、様々なメニューを楽しむことが出来ますので、初めてのクッカーとしては非常におすすめなクッカーです。
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深型クッカーのメリット・デメリット
「深型」のメリット
深型クッカーの最大の魅力は、コンパクト性です。
◆ OD缶や小型のバーナーをコンパクトに収納可能
◆ ご飯が炊きやすい
◆ 熱効率が良く、お湯が沸きやすい
「深型」のデメリット
◆ 深いため調理がしずらい
◆ 食材を取り出しにくい
◆ 焼料理がしずらい
◆ 洗いにくい

浅型クッカーのメリット・デメリット
「浅型」のメリット
浅型クッカーの魅力は、扱いやすさと万能性の高さです。
◆ 焼く、炒めるなど、全ての調理を万能的にこなす
◆ 広口で調理しやすい
◆ 食材を取りやすく、食べやすい
◆ 洗いやすい
「浅型」のデメリット
◆ 面積が広いため熱効率が悪い
◆ 調理ムラが出来やすい
◆ お湯が沸きにくい
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初心者には「浅型」がおすすめ
結論としては、初心者には「アルミ製の浅型」がおすすめ。
以下は、「深型」と「浅型」のクッカーの比較表になりますのでご覧下さい。
| 比較項目 | 深型(縦長) | 浅型(広口) | ||||||||||
| 得意な調理 | 湯沸かし、レトルト調理 | 焼く、炒める、煮る 万能タイプ | ||||||||||
| 収納性(スタッキング) | OD缶を収納可能 慣れればシンデレラフィットが可能 | 面積を取る スタッキングには慣れが必要 | ||||||||||
| 調理のしやすさ | 深いため火傷に注意が必要 | 口が広く浅いため調理しやすい | ||||||||||
| 食べやすさ | 底の方が取りずらい | 浅いので食べやすい | ||||||||||
| 炊飯のしやすさ | 熱が満遍なく行き渡り、炊飯しやすい | 底面が広いため、ムラが出来やすい | ||||||||||
| 調理のしやすさ | 口が狭いため調理しずらい | 広口のため調理しやすい | ||||||||||
| 初心者推奨度 | ★★☆☆☆(ソロキャンン向き) | ★★★★★(万能型) | ||||||||||
上記の表を参考に、もし爺が「最初の一台」を相談されたら、迷わず「アルミ製の浅型クッカー」をすすめます。
理由は、キャンプでの失敗で最も多い「料理の焦げ付き」を防ぎやすく、どんなメニューにも対応できるからです。
最初は浅型でキャンプ飯の楽しさを知り、荷物を極限まで削りたくなった時に、サブとして深型を追加する。
これが最も無駄のないステップアップだと考えます。
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おすすめの「浅型」クッカー
スノーピーク:アルミ パーソナルクッカーセット
先ずは、個人的には「浅型」の一番のおすすめで、冒頭でもご紹介したスノーピークの「アルミ パーソナルクッカーセット」です。
初めてのクッカーはこれで決まりです。 と言うか、これ一択と言っても過言ではありません。
・Lポット(1,150ml)
・蓋(Lフライパン)(550ml)
・Sポット(800ml)
・蓋(Sフライパン)(350ml)
以上、4点セットのクッカーです。
メーカーでは、2~3人用のクッカーとしていますが、ソロでも何の問題も無く使うことが出来ます。
Sポットでご飯を炊いて、Lポットでカレーを作るなど、使い方は様々です。
また、もっと軽くて丈夫なのが欲しい場合は、ほぼ同じサイズの「チタン パーソナルクッカーセット」というのもあります。
エバニュー:Ti N.S.Pot 900+1300
次は、エバニューのチタン製クッカー「Ti N.S.Pot 900+1300」の紹介です。
・小ポット(900ml)
・蓋(小)
・大ポット(1,300ml)
・蓋(大)
以上、ソロ~3人用の4点セットのクッカーです。
チタン製は確かに焦げ付きやすいですが、火加減に注意し、何度も使って慣れてくれば、焦げ付きもある程度防げるようになります。
蓋はあくまでも蓋としての機能しかありませんが、煮込み料理などをするには持って来いのクッカーでだと思います。
軽さと丈夫さは、チタンならではです。
EPIガス:ATSチタンクッカー TYPE-2M
最後は、EPIガスのチタン製クッカー「ATSチタンクッカー TYPE-2M」を紹介します。
・ポット(1,350ml)
・蓋(フライパン)550ml
以上の2点セットのクッカーです。
このクッカーの特徴は、底の部分に熱伝導率の高いアルミを溶射してあるため、チタンクッカーの弱点であったムラが起きにくく、全体に熱が行き渡る点です。
これにより様々な調理が可能になり、焦げ付きにくくなっています。
ソロ~2人用には丁度いい大きさのクッカーです。
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おすすめの「深型」クッカー
スノーピーク:トレック900
・ポット(900ml)
・蓋(フライパン)250ml
以上の2点セットです。
先に紹介した同社の「アルミ パーソナルクッカーセット」と同様、アルミの無垢素材ですので、焚火での調理も可能ですし、洗う際もコーティングが剥げるのを気にすることもありません。
また、これを同社の「トレック 1400」にスタッキングして持ち歩くことにより、2~3人用の調理も可能になりますし、様々なメニューを楽しむことが出来ます。
さらに、丈夫で軽いのが良いという方は、「チタントレック 900」と「チタントレック 1400」というチタン製のクッカーもおすすめです。
SOTO:アルミクッカーセットM
次は、SOTOの「アルミクッカーセットM」をご紹介します。
・ポット(満水1,000ml)
・蓋(小ポット)(満水600ml)
以上の2点セットのソロクッカーです。
このクッカーは、同社のOD缶シングルストーブ「アミカス」と同社のOD缶「250缶」をスタッキング出来るため、非常にコンパクトに持ち運ぶことが出来ます。
完全なソロクッカーですのでメニューなどは限られますが、バックパックに忍ばせておくには持って来いのクッカーです。
プリムス:ライテック トレックケトル&パン
最後は、プリムスの「ライテック トレックケトル&パン」の紹介です。
・ポット(1,000ml)
・フライパン
以上の2点セットのソロクッカーです。
このクッカーの特徴は、内側がノンスティック加工されているため、ポットでご飯を炊いても、フライパンで目玉焼きを作っても、よほどの事が無い限り焦げ付かないという点です。
また、ソロクッカーではありますが、これに同社の「イージークック・ミニキット」をスタッキングする事で、様々な調理が可能になりますし、2人用として使用出来ます。
なお、スタッキングした場合も、同社のOD缶「110缶」とシングルストーブ「フェムトストーブⅡ」を収納可能です。
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まとめ:先ずは「浅型」
今回は、初心者におすすめのクッカーは「浅型」か「深型」か、についてでしたが、いかがでしたか?
個人的な結論は「アルミ製の浅型」です。
どちらにもメリット・デメリットはありますが、屋外での調理に慣れていない初心者には、「浅型」の調理のしやすさは、非常に大きなメリットになります。
また、焼く・炒めるなど、様々な調理に対応出来るのもおすすめのポイントです。
先ずは「アルミ製の浅型クッカー」で調理を楽しみ、慣れてきたら「深型クッカー」をプラスして、様々な調理にチャレンジしてみて下さい。













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